公開記念舞台挨拶
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小松菜奈、松田龍平、富名哲也監督登壇名前も過去も覚えていない女性・ミドリ役の小松。 また舞台となる佐渡島の印象を聞かれた松田は「海や山があって昼は気持ちが良いけれど、夜はムーディーでエキゾチックな雰囲気。この映画にピッタリだと思った。島に着いて早々にコーヒーを飲みに行ったり、鯛焼きを食べに行ったり。皆さんにウェルカムにしてもらってとても良い所だと思いました。ホテルの近くに海があって最高。その雰囲気は最初から最後までありました」とすっかりお気に入り。小松も「撮影前にみんなでゴハンを食べに行ったり、ロケ地を巡ったり、最後にみんなでお蕎麦を食べました」とグルメに舌鼓を打ったという。 すると松田は「いっしょに食べましょうと言っていたのに、小松さんが一人で食べちゃった」と暴露して、小松は「え?違いますよ?」とビックリ。これに松田が「あ、それは寿司だ。一緒に行こうと言ったのに小松さんが我慢できなくて」と記憶を呼び起こして、小松も「お蕎麦は一緒に食べたんですけど、お寿司は…ちょっと行っちゃいました!」と認めて照れ笑いだった。 そんな和気あいあいの二人について富名監督は「すべてを通して素晴らしかった」と絶賛し「撮影直前に変更した部分があって、それはお二人をキャラクターとしてではなくそのまま撮るのが自分の中で命題になったからです。ある種の賭けではありましたが、それを遂行してそぎ落としていきました」とW主演の二人の存在が映画に大きな影響を与えたと実感していた。 印象的なシーンについて、バイクの二人乗りを挙げた小松。「あのシーンはアオとミドリが唯一生きている感じがする場面で、寄り添う二人の姿が雰囲気を含めていいなと思った」と理由を語り、「龍平さんがバイクがお好きらしく、今回の現場で一番生き生きされていた」と証言。これに松田が「本当ですか?バイクには久々に乗りました」と言うと、小松は「それもあって、落ちないようにしようと思いました」と笑い、松田は「めちゃくちゃ緊張しました。久々の二人乗りだったのでプレッシャーがあった」と知られざる舞台裏を回想した。プレッシャーがあったと言いながらも松田のテンションは上がっていたようで、富名監督からは「最初のテイクは松田さんがニコニコしていたので楽しんでいるなとは思いつつも、この映画的には使えないと思った」と指摘される松田だった。 大竹しのぶ、田中泯、片岡千之助ら実力派も顔を揃える。共演者との思い出を聞かれた松田は「大竹しのぶさんとはプライベートで佐渡島のたらい舟に二人で乗って大海原に出ました。僕が途中で漕ぐのに疲れたら、しのぶさんが漕いでくれた。しなやかに漕いでくれてプロではないかと思った。僕なんて漕ぎ方が硬くてヘッピリ腰だったので“凄いなあ”と後ろから見ていました。海がすごく綺麗でした」と思い出し笑い。小松も大竹について「しのぶさんはサービス精神が旺盛でチャーミングな方。今回ご一緒出来て本当に嬉しかった」と喜んでいた。 富名監督は佐渡島の魅力について「自然が美しくて食べ物も美味しい。建物も昔のまま残っているものも多く、まるで時代がタイムスリップしたかのよう」と紹介。小松は佐渡金山を挙げて「佐渡島に行ったら絶対に行ってほしい場所。やはり生の金山は圧巻。ただしトンネルの中は寒いので長袖を持って行ってほしいです」とおススメ。松田も「電動自転車があれば島中を回れるし、探索し甲斐のある場所。ちょっと小道に入ると綺麗な入り江があったりして、ゴハンも美味しい。昼と夜で表情が変わるのも面白くて、夜は金山で栄えていた名残のムードが楽しかった」とPRしていた。 本作のストーリーにちなんで「生まれ変わったら就てみたい職業」を発表。松田は「今とは真逆をやってみたいので、学者か宇宙飛行士になりたい」と妄想し、小松は「旅をしながら自分のペースで絵を描いていけるような画家。甘い考えですが、妄想ですから」と明かした。松田から「絵を描いたりはしないんですか?」と質問されると、小松は「絵を描くのは好きですが、上手くはないです。でも気持ちは画家です」とユーモアを交えて答えていた。 最後に富名監督は「2年前に撮影し、このように上映がスタートして嬉しいです。ご覧いただきありがとうございます」としみじみ。 |
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『わたくしどもは。』
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小松菜奈 松田龍平
片岡千之助 石橋静河 内田也哉子 森山開次 辰巳満次郎 / 田中泯
大竹しのぶ
音楽:野田洋次郎
監督・脚本・編集:富名哲也
企画・プロデュース・キャスティング:畠中美奈 製作・配給:テツヤトミナフィルム
配給協力:ハピネットファントム・スタジオ 宣伝:ミラクルヴォイス
2023年/日本/101分/カラー/スタンダード/5.1ch
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2023 テツヤトミナフィルム