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監督:黒沢 清×主演:柴咲コウ

 
時と国境を越えて辿り着く、完全版“リベンジ・サスペンス”『蛇の道』は、6月14日(金)全国劇場公開となります。
蛇の道
 

監督・黒沢清メイキング映像解禁

今回解禁となったメイキング映像は、アルベールと小夜子が事件に関与する財団の関係者を拉致するシーンの撮影風景を収めたもの。
蛇の道蛇の道
冒頭、柴咲とダミアンは英語でコミュニケーションを交わし、段取りを確認する様子が伺える。人が入っていると思わしき袋を引きずりながら、二人が草原を駆け抜けていくワンシーンはオリジナル版を想起させるが、舞台がフランスに変わったことによりスケールアップし、天候も相まってより不気味な雰囲気を醸し出している。また、草木が茂る森の中では、黒沢監督自ら走って見せ、追手役の役者に指示する場面も。

朝から晩まで過酷なロケが行われることも少なくない映画制作において、黒沢監督の撮影現場は、しっかりとしたスケジュール管理のもと、俳優やスタッフの働きやすい環境が整っていることで知られている。黒沢監督の中に明確な画があるからこそ、スピーディーに進行するのである。舞台をフランスに移してもそのスタイルは変わらず、俳優にそのシーンの動きだけを説明し、細かい心情や芝居に関する演出をしないのもいつも通りだ。言語や文化の違いはあれども、日本と同じように和やかな現場であったことが、本映像からも見て取れるが、撮影中にある奇跡的瞬間があったと小寺プロデューサーはいう。「黒沢監督が日本語で指示を出すと、通訳を介していないのに、助監督が『分かった』と指示通りのことをすることがあって(笑)。監督は『言葉が通じなくても、分かる人はいるんですよ』と。あの瞬間は人間の繋がりの強さを感じました」と。名立たる映画人たちからリスペクトされ世界中が注目する黒沢監督の最新作に、期待あれ!

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『蛇の道』

 
6月14日(金)全国劇場公開
 
hebinomichi/
 
『岸辺の旅』(15)で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞に輝き、『スパイの妻 劇場版』(20)では第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞、『Chime』(24)のワールド・プレミアを第74回ベルリン国際映画祭で行うなど、世界三大映画祭を中心に国際的な評価を次々に獲得し、世界中の映画ファンから熱い視線を浴び続けてきた監督・黒沢清。『蛇の道』は、そんな黒沢監督が、98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイクし、自ら「最高傑作ができたかもしれない」と公言するほどのクオリティで放つリベンジ・サスペンスの完全版である。愛娘を何者かに殺されたアルベール・バシュレは、パリで働く日本人の心療内科医・新島小夜子の協力を得ながら犯人探しに没頭、復讐心を募らせていく。だが、事件に絡む元財団の関係者たちを拉致監禁し、彼らから重要な情報を手に入れたアルベールの前に、やがて思いもよらぬ恐ろしい真実が立ち上がってきて…。アルベールの復讐に協力する小夜子に扮したのは、柴咲コウ。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17)でタイトルロールを演じ、『君たちはどう生きるか』『ミステリと言う勿れ』(23)などの話題作への出演でも知られる彼女が、フランス語の厳しいレッスンに臨み、現地で実際に生活をして、パリで暮らす謎多きヒロインを完璧に自分のものにしている。復讐に燃えるアルベールを演じたのは、『レ・ミゼラブル』(19)でセザール賞主演男優賞にノミネートされた注目のフランス人俳優、ダミアン・ボナール。また、『ドライブ・マイ・カー』(21)、『首』(23)で世界的に注目を集め、黒沢監督とは5度目のタッグとなる西島秀俊が心を病んだ小夜子の患者・吉村役で、『ゴジラ-1.0』(23)、本年24年公開の『犯罪都市 NO WAY OUT』など国境を超えた話題作への出演で勢いに乗る青木崇高が小夜子の夫・宗一郎役で出演。さらに、『ダゲレオタイプの女』(16)に続く黒沢監督作品への出演となるマチュー・アマルリック、『ネネットとボニ』(96)などのグレゴワール・コランらフランスの名優が拉致される財団の幹部に扮し、脇を固める。 アルベールの娘は、誰に、なぜ殺されたのか。事件の思いがけない首謀者とは。国境を越えた<徹底的復讐>の先に待ちうける真実とは──
蛇の道

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柴咲コウ ダミアン・ボナール
マチュー・アマルリック グレゴワール・コラン 西島秀俊
ヴィマラ・ポンス スリマヌ・ダジ 青木崇高
 
監督・脚本:黒沢清
原案:『蛇の道』(1998年大映作品)
製 作:CINEFRANCE STUDIOS KADOKAWA
製作国:フランス 日本 ベルギー ルクセンブルク/113分
配給:KADOKAWA
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