初日舞台挨拶天上天下唯我独尊・ブレない男、甘利田幸男を演じるのは、言わずと知れた主演・市原隼人。甘利田が教育係を務める女教師に大原優乃。甘利田を完膚なきまでに打ちのめす食のライバル生徒を演じるのは田澤泰粋。他に栄信、いとうまい子、六平直政、高畑淳子、小堺一機らお馴染みのレギュラー陣が勢揃いするほか、新たに石黒賢が参戦!泣いて笑って、お腹がすいて、老若男女が楽しめる極上の給食スペクタクルコメディ映画『おいしい給食 Road to イカメシ』が爆誕!! 市原隼人主演。 |
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キャスト&監督登壇 また舞台挨拶に先立って、市原、大原、栄信の教師役3名が、劇中で生徒たちを校門で出迎えるがごとく、お客様のお出迎えを行った。 さらに当初の予定にはなかったが、シリーズ第3弾で甘利田のライバル生徒となった粒来ケン役の田澤も、急遽、お出迎えに参加することになり、一緒に並んだ。本イベントに際し、「開場時にスペシャルなイベントを予定」とだけ知らされていたお客様たちは、このサプライズに「きゃー!」と大興奮。市原はお客様たちの熱気を間近でつつも、そこは甘利田のまま「おはよう!」「遅いぞ。何やってる!」「遅刻だぞ!」と檄を飛ばして、お客様を劇場内へと誘導した。 『おいしい給食』のTシャツを着ているファンには「いいTシャツを着ているな」、ポップコーンを持っているお客様には「うまそげだ」と話しかけるなど、普段、生徒ごとに話しかけているのと同様、さまざまに声をかけ、小さなお子様には腰を下げ、目を見て「おはよう!」と優しく丁寧にあいさつ。シリーズファンのお客様たちは、甘利田からの檄を浴び、大満足顔で劇場内へと入っていった。 引き続いて行われた舞台挨拶。キャストと監督が呼び込まれると、大きな拍手のなか、満員の客席を前に、市原が「(第3弾の)企画が上がったときから、今日の日のことを楽しみにしてきました。ずっとキャパを超えて撮影してきました。とにかく楽しんでいただきたい。いままで以上のものを生み出したいと。こうして完成したものをお届けできることを嬉しく思います」と充足の笑みを見せた。続けて田澤がドラマでのセリフからもじって「僕、みなさんと友達になれましたか?」と口を開くと、市原もうまいことを言われた!とばかりに大笑い。仲の良さそうな空気が伝わってきた。 そしてさきほどのお出迎えについて、市原が「『おいしい給食』ならではの舞台挨拶ですね。愛があるんです」とコメント。「大人のみなさんに対しても甘利田として強く、お申し立てをして申し訳ありません」と詫びると、先ほどの市原の様子を思い出して、隣の大原から「あはは」と声が漏れ、会場からも笑いが。 続けて市原が「楽しんでいただきたいという一心です」と話すと、拍手が沸き起こった。「この甘利田の役をやりながら、いろんな役を経てきています。盲目のランナーをやったり、ヤクザをやったり、不動産業界で働いてみたり、鎌倉で武士をやってみたり。歌舞伎役者になったり。意外と大変なんです。でもみなさんの顔を拝見させていただいて、またこれからもどんな役があろうと、甘利田に戻れる準備をしておこうと腹に決めました」との市原の言葉にさらに大きな拍手が起きた。 劇場版では、大原演じる比留川愛先生と甘利田とのロマンスに、かなりの踏み込みがある。これに大原も「いわゆる王道のラブコメ、ラブシーンとはまた違った意味で体を張ったシーンがありました。ドラマを見ていただいていた方は分かると思うのですが、『おいしい給食』の有名なシーンだと思うんですけど、甘利田先生に顔を近づけられるシーンのときに、愛先生は、最初はたじろいでしまうというか、一歩下がってしまうような距離感だったんです。それが映画ではまた違った距離感になっています。そこを感じていただけたらと思います」とおススメ。 すると市原も「おっしゃる通り、体を張って挑みました。まだ観ていただいていないのであれなんですけど、脚本には体勢は何も書いていないんです。それが、気が付いたら“イナバウアー”をしていました(笑)。これが『おいしい給食』の世界観なんだなと。原作もなにもないところから始まって、唯一無二の世界観を作り出せた。そういうのがひとつの強みだと思っています」と自信を見せた。 実はそうした甘利田と愛先生の“ラブシーン”の目撃者となっているのが、校長先生を演じた小堺。「ラブロマンスのシーンが何か所かありますけれども、とても重要なところで僕は同じところにいる設定になってるんですよ。非常に羨ましいなと思いながら。若い世代に拍手を送りたいと。幸せになってほしいと。僕はフィルムじゃなくて、そばで見てました」とニヤリとしてみせた。 そして何より注目は甘利田と新たなライバル、粒来ケンとの給食バトルだが、演じた田澤について市原が言及。「本当に一生懸命で真面目で。こんな大役を担ってくださって感謝しています。僕は本当に勝てないです。台本も付箋だらけなんです。僕ももっとまじめに一生懸命やらなければと思うほど、何かを言われて動くのではなく、自分から動くんです。“これはパンを顔に近づけたほうがいいですか? 顔をパンに近づけたほうがいいですか?”って聞くんですよ。僕より甘利田だなって。本当にすごいなと思いました。堤防のシーンで、自分の思いを通すところがあるんですけど、僕は本当に勝てないなと。この年だからこそ。こんな透明な心にはなれないのかなと。本当にステキな笑顔をたくさん持っていて。今でも惚れています。本当にありがとうございます」と、隣の田澤に頭を下げた。 綾部監督も「シーズン3とこの映画は田澤くんにかかっていました。神野ゴウを演じた佐藤大志のあとを継ぐというのは相当なプレッシャーがあったと思うんですけど、彼は一発OKがほとんどだったんですけど、泰粋の場合はだんだんよくなっていくというか、一歩一歩亀のように確実に進んでいくんです。愛おしくて。指導すればするほどうまくなる。プレッシャーのなか戦ってきて、やっと今日の日を迎えたので、ぜひ粒来ケンの活躍に注目していただけたらなと思います」と言葉を送った。 変わらず市原のまっすぐな姿が印象的だった舞台挨拶。最後も「思いもよらずたくさんの方に愛していただき、こうして第3弾を迎えることができることを心から嬉しく思っています。本当に夢みたいです。役者人生のなかで、こんなにピュアな作品と出会うとは思っていませんでした。僕は『おいしい給食』のファンの方の大ファンです」と作品のファンへの思いを口にした。 |
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『おいしい給食 Road to イカメシ』新宿ピカデリーほか全国公開中
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監督:綾部真弥
企画・脚本:永森裕二
プロデューサー:岩淵規
出演:市原隼人 大原優乃 田澤泰粋 栄信 石黒賢 いとうまい子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
©2024「おいしい給食」製作委員会