主演:中島裕翔×原作:加藤シゲアキ×監督:行定勲
『ピンクとグレー』 2016年1月9日(土)公開となります。 芸能界の嘘とリアルを現役アイドル加藤シゲアキ(NEWS)が描いた問題作を、初主演・中島裕翔を迎え、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化したもの。 今回は第28回東京国際映画祭のJapan Now部門上映作品であるり10月28日(水)上映後に行定監督登壇の舞台挨拶をおこないました。 『ピンクとグレー』舞台挨拶イベント概要 |
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平日昼間にもかかわらず満員の会場。観終わってすぐの観客の前に行定監督が登壇。
MC:日本今を表現作品を今回紹介しているのですが、とっても不思議な作品。ある種決めつけられない愛の形がみえたので選ばせていただきました。
小説の中心に生と死があって。取り残された自分がどうかい合っていくか。自分の映画にひきつけやすかったですね。 MC:でも全体を通した匂いは行定監督でしたね。 行定監督:オリジナルで死を考えると不可解で曖昧になりますが。他社が書いている死は明快で。人の死を定義付けられる。でも、もっと違うもの。死と直面するとピュアだけど忘れたくなる。でも忘れてないと生きていられない。残酷でもあるし、でも死者に足をすくわれるような。そういう風に意地悪くしたかったんですよね |
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MC:カミュ的な不条理な不条理な自殺。
行定監督:そう言うのもあるんでしょうね。お姉さんが他界する。その潔良さ。憧れとは違う思い。圧倒的なものとしての象徴を求めてる生き方を描いてみたかったんです。ぼくもそう思ってるしね。 MC:ある種の大切なものへの感情と死に引き釣り込むような感覚でしたが。 行定監督:今回シナリオを作るうえで、何も明確にしないことを目指しました。なぜ映画は小説と違うのか?着地点として思いついてしまったんですよね。 MC:クールに外から見られたんですね。 行定監督:そうじゃなくてもいいんだよ。と言うことを、この小説で思わせてくれましたね。 MC:前半・・このままで進むと行定君らしくないな。でも後半に代わっていく・・感じは行定君ぽかった。 行定監督:監督はダメな監督にしたくて自分で出ました。転校生を好きで下手な転校生を作ってる風にしました。前半が良かったと言う人もいたんですよ。釜山で言われてね。それはそれで嬉しいですが。ただ、そのままだとね。 MC:後半の緊張感がね 良かったです。 |
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ここで、観客とのQ&Aタイム
Q:アイデンティティに関して考えさせられたんですけど。 行定監督:自分が何者かわからないですからね。わからないから撮る部分もある。人の小説を使う場合は作家がどう考えたのかわからない。自分なりに考えてながら、その状況と結果の中で見つけたものの断片が映画の中の人を作り上げています。 小説家や映画屋はアイデンティティは何者かがわからないけどそれを知ろうという行為かなと。この本は明確にならない。掴めていないのにね。そこがいいなと思って強調しました。 |
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Q:原作を読んで来たのですが、映像化するにあたって加藤さんとすり合わせは?
行定監督:どう思ったか、加藤君には聞いてないんですよね。彼は映画が好きで。映画俳優をもっとやってくれるだろうなと。だから、理解してくれると思うんですよね。初期のプロットでは実験的で行定さんの本気がうかがえましたって言ってくれていましたし。 勿論、自分の原作を大切にしている小説家さんにはちゃんと受けてかかるし、加藤君のように敢えて言わないのもありかなと。ただ、僕は。。変えるなってあまり言われたことないんです。もしかすると聞いてないのかもしれないけどね。 でも、生み出す小説家が一番大変なんです。監督はもオリジナルを撮るべきですが。 http://pinktogray.com |
芸能界の嘘とリアルを現役アイドル加藤シゲアキが描いた問題作を、『GO』『世界の中心で愛をさけぶ』の行定勲が、映画初出演・中島裕翔を抜擢し、映画化。幕開けから62分後の衝撃。ピンクからグレーに世界が変わる“ある仕掛け”に、あなたは心奪われる―。
出演:中島裕翔 菅田将暉 夏帆 岸井ゆきの 宮崎美子/柳楽優弥
監督:行定勲 脚本:蓬莱竜太・行定勲 原作:加藤シゲアキ「ピンクとグレー」(角川文庫) 音楽:半野善弘
製作:「ピンクとグレー」製作委員会
配給:アスミック・エース
(C)2016「ピンクとグレー」製作委員会