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大ヒット御礼トークイベント

 
この度、第73回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式招待された『災 劇場版』が、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか大ヒット公開となりました。
 
2/20(金)~3/4(水)までの 13 日間で、興行収入が 5000 万円を突破し全国でも連日満席回が出る大ヒットを記録している本作。この度、大ヒットを記念しホラー作家の背筋さん、監督集団「5月」関友太郎監督、平瀬謙太朗監督が登壇するトークイベントを実施いたしました!
『災 劇場版』トークイベント
 
大ヒット御礼トークイベント
日時:3月6日(金)
会場:新宿武蔵野館
登壇:背筋(ホラー作家)、関友太郎監督、平瀬謙太朗監督

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背筋、関友太郎監督、平瀬謙太朗監督

 
―昨年、第73回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式招待された『災 劇場版』。WOWOWの「連続ドラマ W」を再構築し、全く新しい「恐怖」を描く映画として生まれ変わったサイコ・サスペンス映画である本作の大ヒットを記念し、ホラー作家の背筋、関友太郎監督、平瀬謙太朗監督が登壇のうえ大ヒット御礼トークイベントが実施された。
『災 劇場版』
本作の成り立ちについて、関は「僕らは映像の手法や構造から考えるのが好きで、本作も、5、6個のバラバラの舞台があり、どの舞台にも1人だけ同じ男が出てきて、その後に大変なことが起こる、という構造のアイデアから始まりました。実は”災い”というテーマは後付けでした」と衝撃の事実を明かすと、平瀬は「タイトルを決める時に初めて”災い”というキーワードが出てきて、「僕らが描けばいいのはこれなんだ」と方向性が固まって。それまでは香川照之さん演じる男を100%殺人鬼のつもりで考えていたのですが、そこから「思いもよらぬ人生を壊していくものの現象、象徴」として演じてもらおうと、企画が動き出しました」と明かしました。
 
これに対し、背筋は「”災い”というテーマだと隕石や宇宙人のような大きなものになりがちですが、1人の男という対象物としての小ささと意志があるのか判然としないアンバランスさが怖さを醸成しています。被害者たちには緻密な人生のバックボーンがあるのに、男の登場で急に断ち切られる。物語が否定される絶望感は、実生活でも起こりうる怖さであり、作品の本質だと思います」と、本作のパンフレットにも寄せた「物語と否定する物語」という表現と絡めながら分析した。
『災 劇場版』トークイベント
作中のお気に入りのキャラクターを尋ねられると背筋は、「いないです。全員が極めて人間臭く、隣にいそうなキャラクターだからこそ、彼らが死ぬと予感しながら見る中で、好きになっちゃうとショックすぎるんです」と吐露。さらに、「登場人物に対して”愛のない書き方”をすることは、作者として何をするかわからない怖さに繋がります。今までの文脈を全部投げ捨てて、劇的ですらない「物」のように扱われて死んでいく。現実でも「逃げられない」というレイヤーの怖さがあり、シンパシーを感じました」と作家として活躍する自身の経験に重ね合わせた感想を語った。
 
劇中に印象的に登場する水や自然の描写について平瀬は「『災』という漢字自体が、川の氾濫と火を表す象形文字。人間が制御できないものの象徴として意識しました」と解説。背筋も「怪談やお化けの言い伝えには、川、山、海など自然にまつわるものが多くて。それはやっぱり、人間が制御できないからなんです。人間は、制御不能な対象に対して何らかの意思を見出さないと、救いがないと感じてやっていけない。認知できないけれど、確かに何かがそこにいる、と思うことで神話や怪談が生まれてくるのだと思います」と応じた。これに対し平瀬は劇中で「理由があるに違いない」と信じ、真相究明に執着する堂本刑事を挙げつつ、「意味のない悲劇に強引に理由を求めることは、時に突飛な幻想を生む」と、人間の認知の特性を指摘した。
『災 劇場版』
イベントの終わりに最後に背筋は、「展開がわかっている2回目以降の方が、意味を見出そうとする自分に怖くなる。繰り返し見るたびに得難い経験ができる作品です」と本作を絶賛。関監督、平瀬監督も「今日この場での対話で、自分たちも作品の新たな一面を発見できた」と感謝を述べ、熱狂のうちにイベントは幕を閉じた。

『災 劇場版』トークイベント
 

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映画『災 劇場版』

 
絶賛公開中
 
物語・・・
家族や進路に悩む女子高生、ある過去を抱えた運送業の男、冴えないショッピングモールの清掃員と理容師、負債を抱えた旅館の支配人、平凡な主婦。ある日、彼らのささやかな日常が、なんの前触れもなく不可解な〝災い〟に襲われる。
警察にはすべて自殺や事故として処理されるが、何かがおかしい。
刑事の堂本だけが妙な気配を感じ取り、災いの真相に迫っていく。
一方でその災いの周辺には、いつもある「男」が紛れ込んでいたー。
『災 劇場版』
 

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香川照之
中村アン 竹原ピストル 宮近海斗
中島セナ 松田龍平 内田慈 藤原季節 じろう(シソンヌ) 坂井真紀 / 安達祐実 井之脇海
監督・脚本・編集:関友太郎、平瀬謙太朗
音楽:豊田真之 原案:5月
劇場版企画プロデュース:日枝広道 プロデューサー:西憲彦 高江洲義貴 伊藤太一 近藤あゆみ 定井勇二
配給:ビターズ・エンド  制作プロダクション:AOI Pro. 劇場版製作幹事:電通 製作著作:WOWOW  
WOWOW

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