![]() |
香川照之主演
この度、『災 劇場版』劇伴をまとめた『災 劇場版』オリジナル・サウンドトラックの配信が決定。 |
![]() |
豊田へのインタビュー
Q.豊田さんの音楽は、作曲家バーナード・ハーマンが生み出すスコアがヒッチコック映画の恐怖を何倍にも増幅するすばらしい効果をもたらしているように、『災 劇場版』の作品の魅力をさらなるものに押し上げていると思います。監督たちからは『災 劇場版』の音楽について、どのような相談を受けましたか?もしくは話し合いましたか? 音楽を作るにあたって、監督たちからは、とにかく「怖い」「恐ろしい」といった言葉をキーワードとして繰り返し聞きました。ただ、作品そのものが「新しい怖さ」を目指していたので、音楽もすでに世の中に存在するようなものでは全くダメで、新しいホラー劇伴の発明になっていないとOKが出ないだろうし、自分としても面白いものにならないことは自明でした。なので、それこそ『サイコ』でバーナード・ハーマンがたった一つの音符の繰り返しで恐怖を生み出したように、『ジョーズ』でジョン・ウィリアムズがたった二つの音符の繰り返しで恐怖を生み出したように、自分なりの新しい「怖い」「恐ろしい」を発明しようと努めました。また、監督から「不協和音」「不快」というキーワードも繰り返し提示されたのですが、敢えて言い切れば、音楽である以上は不快であると同時に美しくなければならないので、その言葉を裏ごしするようにしてじっくりとスコアに落とし込んでいきました。 Q.『災 劇場版』のスコアでは、比較的アコースティックな響き(特徴的なコーラスやピアノ、コントラバスもしくはチェロの低音)から電子的な質感(シンセサイザー的な)まで、非常に幅のある音像が印象的です。使使用した主な楽器や機材、音作りのアプローチについてこだわったことを教えてください。 今回、一番大切なメインテーマを中心に、まだ撮影が終わっていない段階から何十曲もデモを作っていて、使用楽器についても手を尽くして色々試しました。どのスコアにも共通してこだわったポイントとしては、装飾的な音を最小限に抑えていることが挙げられます。ミニマル・ミュージック的なアプローチをしている曲も、そうでない曲も、音数自体が少なめで、骨組み・構造で勝負する音作りになっています。これは、作品そのものが、露骨な残虐シーンであったり、ジャンプスケア的な表現ではなく、構造で怖さ・面白さを作り出していることとシンクロしているのだと思います。 Q.『災 劇場版』はドラマ「災」からアプローチを変えたと監督から伺いました。具体的にどのような違いがあるのか、どのように試行錯誤されたのか教えてください。 概してテレビドラマは視聴者に対して「感じ方」を丁寧にリードする必要があり、音楽も「このシーンは悲しい場面です」といった説明的な役割を担う部分があるため、今作のドラマ版でもその点は意識しました。 Q.これまで「5月」の作品の多くを手がけてこられましたが、『災 劇場版』の音楽は、ご自身の中でどのような位置づけの作品になっていますか? 「5月」の作品に限らずですが、今までは音楽を作るとき、ポップス寄りの音楽か、実験的でアブストラクトな音楽か、という、自分の中で大きく二つのモードがあるような感覚がありました。ところが、『災』の劇伴は、その二つの間の領域で、自分の力を統合して自由に作れたような気がしています。二本の道の間に広大なスペースがあって、そこに入っていけることに気づいたような感じです。これは自分のキャリアの中でも、かなり大きな転機だったように感じています。 Q.ご自身でも特に映像と音楽が相乗効果を生んで納得のいく仕上がりになったと考えるシーン、もしくはお気に入りのトラックはありますか? やはり、災いが起こるシーンでかかる「body」という曲は、ドラマのオンエア時にもSNSで「怖い」「怖すぎ」などと言及してくださった方がたくさんいたので、うまくいったのではないかと思っています。他には映画の終盤のあるシーンで流れる音楽も、中村アンさん演じる堂本刑事の中で「男」の実在が大きく揺らいでしまう瞬間を、音楽で効果的に演出できた気がしています。 Q.サウンドトラックとして聴いたときに、映画を観た方/これから観る方にそれぞれ注目してほしいポイントがあれば教えてください。 映画本編の流れを感じながらも、また少し違う、一つのアルバムとしての物語を描くようにして、曲順や曲間の秒数にもこだわってマスタリングしました。なので、再生時間21分の一つの組曲だと思って聴いていただけたらすごく嬉しいです。また、そうするにあたって収録を断念した曲もあり、それらは映画本編でしか聴けないので、ぜひ映画館でも楽しんでいただけたら嬉しいです。 |
![]() |
対面シーンを解禁
|
![]() |
入場特典
|
![]() |
『災 劇場版』
|
香川照之
中村アン 竹原ピストル 宮近海斗
中島セナ 松田龍平 内田慈 藤原季節 じろう(シソンヌ) 坂井真紀 / 安達祐実 井之脇海
監督・脚本・編集:関友太郎、平瀬謙太朗
音楽:豊田真之 原案:5月
劇場版企画プロデュース:日枝広道 プロデューサー:西憲彦 高江洲義貴 伊藤太一 近藤あゆみ 定井勇二
配給:ビターズ・エンド 制作プロダクション:AOI Pro. 劇場版製作幹事:電通 製作著作:WOWOW
2026/日本/カラー/DCP/5.1ch/128分/PG12
WOWOW
EIGAJOHO.COM





。



