■ 現代の最前線、21人が『〇〇式』に反応。 『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で日本ホラー映画大賞を受賞し注目を集めた近藤亮太監督の最新作『〇〇式(読み:まるまるしき)』に、総勢21名が“参列”し、賞賛のコメントが到着しました。 コメントを寄せたのは、実話怪談×都市論で話題を呼んだ『近畿地方のある場所について』の作者・背筋、Z世代から圧倒的支持を集めるホラー展示イベント『行方不明展』のプロデューサー・梨、渋谷で12,500人超を動員した展示『視える人には見える展』でも話題を集めた、“霊視芸人”シークエンスはやとも、そして『フェイクドキュメンタリーQ』でジャンルの輪郭を揺さぶった寺内康太郎など。 いまブームが到来している“新時代ホラー=ポストホラー”の作り手・語り手・体験設計者たちが、本作に対して揃って熱い反応を示しています。 ■ ポストホラーとは? 『リング』(1998年)や『呪怨』(2002年)などに代表される“Jホラー”は、2000年代以降、日本のホラー映画の一大ジャンルとして確立され、そして今、2025年。Jホラーの次なる波として注目を集めているのが、“ポストホラー”と呼ばれる新たな動きが起きています。 過度な演出や明確な恐怖の提示を避け、“違和感”“不穏”“観客の解釈”を重視した作品が増えており、SNSやYouTube、TikTokなどを中心に若い世代を中心に支持を集めている。 雨穴、くるむあくむ、背筋、梨、シークエンスはやともといったホラーの発信者・実演者たちがこの潮流をけん引しており、評論・怪談・展示・映像など多様な領域から“ホラーの再定義”が進んでいる。 『〇〇式』は、こうした“ポストホラー”の現在地を象徴する一本として、多方面から注目が集まっている。 ■ 参列者=観客。“式に参加する”映画体験 映画「〇〇式」の観客は、スクリーン越しに物語を“見る”のではなく、“式に参列する”という感覚で、物語に巻き込まれていきます。 映画そのものを“儀式”と定義した本作は、ホラーというジャンルの新たな地平を切り拓く試みでもあります。 ■ 脚本にホラー作家・くるむあくむを迎えて 脚本は、SNSを中心に熱狂的な支持を集めるホラー作家・くるむあくむが担当。 代表作『N』『或るバイトを募集しています』などで見せた都市伝説的な想像力と、読者をじわじわと追い詰める構成力で注目される彼にとって、本作は初の映画脚本作品となります。 ジャンルも手法も異なる二人のクリエイターが、それぞれの“恐怖観”をぶつけ合い、融合させて生まれたのが『〇〇式』です。 静けさの中に忍び寄る違和感、言葉では説明できない“空気の揺れ”のような恐怖が、映像と音の隙間から観客の深層に染み込んでいきます。
今回の映画「〇〇式」にコメント寄せられました。 〇〇式という不思議なタイトル。 〇はなにを意味しているのか。 どうして二つあるのか。 観終えたとき、それが「わかってしまった」ように思います。 (作家・背筋) 梨さん “人間社会の儀礼において、「式」の本質は「表明」にある。 三々九度も焼香も、それをすることが目的なのではなく、 「わたし(あなた)が、今、それをした」という証憑を、 参列者が相互に確認する目的で行われるものだ。 だとすれば。 我々は、今、何を確認させられたのだろうか。 (作家・梨) 不穏で斬新、でもどこか理解できてしまう人間の弱さと悍ましさ。 好きも嫌いも入り混じる二人の行く末に、ドキドキしっぱなしでした。 あと九十九さん、上手すぎだろ。。。 (芸人・ポンゴ シークエンスはやとも) 得体の知れない物語に、ただただ引き込まれました。 “〇〇式”とは何か?一定の作法を伴いながらも、常識を越えた儀式。 不穏な静けさとじわじわと滲む狂気が、深く心に残ります。 (フェイクドキュメンタリーQ・寺内康太郎) ホラーが変わりつつある。 いや、ホラーなのか!? もはやジャンルやカテゴリーなど意味を成さないのかもしれない。 本式が始まれば、あなたは〇〇を問われ続ける…そこに何を観るか? まさに“近藤亮太”式でもある……「式」って何だ?気味悪い…… (映画監督・清水崇) カメラに映らない情念のような気配が全編に立ちこめている。ホラー作品としてミステリー作品として上質でありながら、想いという形のない透明なものを映画にして封じ込めた人間ドラマだ。 (作家・乙一) 思うに式というものは、元来、見えない何かに対して捧げるものである。 そして、その捧げるが届いているかわからないものである。だから良いのである。でもこの○○式は届くのである。そんな世界は怖いのである。 (芸人・男性ブランコ・平井まさあき) 徐々に輪郭は捉えられてくるものの、「言葉としての意味」は分かるのに 「本当の意味」が分からないというのが本当にキショくてむず痒くて怖いです! (芸人・マユリカ中谷) ”式”のビデオ撮影をしている主人公は、式の参列者ではないけど「その場」にいる人。 それって、映画を観ている私たちのことなんじゃ……。 観ちゃいけない映画なら、観ちゃいけない映画って先に言っといてください! (芸人・春とヒコーキ 土岡 ) この式を行なったことで、誰が一番幸せになって誰が一番不幸になったのか。そんな事を考えていたら深夜3時でした。 (オウマガトキFILM・ヒロ) 静かで不安で不気味な41分。 なんの式だろうかと考えているうちに作中の式に取り込まれていた。 これは夢を夢と認知できないで受け入れているあの感覚と似ている。 観客はこのタイトルの〇〇に何を当てはめるのだろうか…。 (動画クリエイター・コウイチ) 『式』というのは日常の中にある非日常だと思う。 しかしその非日常も形式化され日常になってしまった。 そんな日常の中に溶け込んだ非日常を改めて意識させる作品だった。 (都市ボーイズ・岸本) 人生で最も幸せな場であるはずの”あの式”が、 こんなにも異常で、不気味な空間になるなんて…。 今日も日本のどこかで、 頭のイカれた式を誰かが挙げているのかと思うとゾッとする。 どうか、私には招待状を送らないでください。 (オカルトエンタメ大学) こんにち博士 “式””ってすごく人間的な営みで、結婚式でも葬式でも入学式でも人間らしさを感じるけど、『○○式』ではほかの式とは全く違うプロセスで、でも同じような人間らしさを感じました。式はいつもだれかのために執り行われる。 (劇作家/南極・こんにち博士) ふたつの〇がある。 ひとつは「愛は人にこんなことまでさせる」という〇。 もうひとつは「憎しみは人にこんなことまでさせる」という〇。 それらがベン図のように重なるとき『〇〇式』は執り行われる。切実でおぞましい。 (歌人・木下龍也) 静かで幻想的な41分の中で、不穏、緊張、驚愕、恐怖の感情が揺れ動く。 本作はそれをホラーじみた暗闇に頼らない。 静謐を湛えた「光」で描く。 ホラーという狭い檻から物語を解き放つ、近藤監督から目が離せない! (怪談師/作家・夜馬裕) この前、祖母が亡くなった。 後に友人から言われたんです。 「お葬式は故人への哀しみを紛らわせる側面もあるんだって」 確かに最中は哀しい気持ちを忘れてた。 この「○○式」にはどんな側面と、意味があるのか。 あなたもこの映画を観ることで””この式””に参列することになる。 きっと、その側面と意味を体験する。 (怪談師/怪談作家・木根緋郷) とある“式”の話を描く物語。 違和感に気づいた時にはもう遅い。 観終わった後でも、この陰鬱な気持ちは晴れない。 安心してください。 41分間、最後まで不気味です。 (奇妙なゲーム紹介・ごだか) 式というものは人生の節目節目に加護を仰ぐ神聖なもの。 だからこの“式”もまた、福音をもたらすものなのです。 たとえそれが誰かにとって吉凶禍福が反転するものであっても。 参列すれば、それがわかります。 (映画感想屋声優・野水伊織) 不気味で気持ち悪い。 けど、なぜだろう。 「○○って良いな」と感じる不思議な心地よさがあって、そう思ってしまったことが最も怖かった。 (映画紹介人・芸人ジャガモンド斉藤) 得体の知れない空気感が満ち満ちた41分の中編作品を、映画館で楽しめるがまずもって素晴らしいです。余白が多い故に鑑賞後の日常にまで侵食する恐ろしさを感じています、今も。 (六本木 蔦屋書店・WATCH PLAN)
6月27日(金)下北沢K2先行上映 7月4日(金)全国順次上映 “式”とは。 何者かがいつの間にか始めたもの。 ⼀度始まると、⽌めることはできないもの。 意味が⽣まれる前に、すでにそこに在るもの。 『〇〇式』は、どこかに存在する、とある“式”の話。 それは祝福か、別れの儀式か—— その答えはどこにあるのか。 あらすじ 撮影バイトとして、とある式に足を踏み入れた2人の男。 進行は穏やかで、参列者も静かに座っている。 だが、どこかがおかしい。 進むほどに蓄積していく違和感は、 いつの間にか逃れられない”何か”へと姿を変えるのであったーー。
○×スペシャルトーク映像解禁 《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の松田正隆による傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化し、オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務める映画『夏の砂の上』(製作幹事:スタイル