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プレミアイベント
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レッドカーペット
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ステージ上に再登場 お客様との交流後、一同がステージ上に再登場。 興奮冷めやらぬ様子の綾野が「こういった景色を作っていただいて、改めて感謝申し上げます。渾身の作品が誕生しました。各部署の繊細さ、濃密さをぎゅっと圧縮して一本の作品にまとめました。約129分、これまで感じたことのない、体験したことのない時間を提供しますので、是非楽しんでください!」と改めて挨拶すると、続く柴咲も「久々の三池組で演じることができて、とても幸せでした。」と、この日を迎えられたことへの喜びを伝えた。亀梨は「みなさんにとっても素敵な時間になるよう、面白いことを頑張って言います(笑)」と会場を盛り上げ、最年少・12歳の三浦が「みなさんに会えて嬉しいです!」と自己紹介をすると、会場からは「可愛い~!」の声が漏れた。息の合ったチーム感を見せるキャスト陣だが、この日は本作初のイベント。撮影から9ヶ月が経ち、このプレミアイベントで再びチーム『でっちあげ』として集結となった。また、綾野とは『クローズZERO Ⅱ』(09)以来16年ぶり、柴咲とは『喰女 クイメ』(14)以来11年ぶりに本作でタッグを組んだ三池は、「この作品は、身近な題材を扱っています。キャラクター一人一人の気持ちに共感できると思うので、“怖い”というのも含めて楽しんでください。」と想いを込めて語る。 不穏な表情を写し出したポスターや全く異なる供述による奇妙な世界観で話題の本作だが、できあがった本編を観た柴咲は、「私は律子100%なので、律子以外のキャラクターの気持ちは正直分かりません。ですが、作品を鑑賞して、色々と考えさせられる部分がありました。」と作品の印象を述べた。物語の冒頭、薮下が家庭訪問で氷室家を訪れるシーンでは、薮下と律子、どちらも違った“ヤバさ”を披露し、綾野とは初共演ながら見事な掛け合いを見せた。このシーンについては、以前三池も「二人とも狂ってた(笑)」と語っており、「律子はただ立っているだけでも怖かった。」と暴露した。一方で、『怪物の木こり』(23)以来の三池組参加となった亀梨は、本作を「どの人物目線でストーリーを追うかで見え方が変わる。」と表現した。 異様な存在感を放つキャラクターを演じた大倉、迫田、光石は、撮影中に印象に残っていることについて、それぞれ「迫田さんの見た目。ゴルフ焼けという設定のため、見た目が強烈でした(笑)」(大倉)、「律子の背中。律子を通して相手のリアクションを見ていたので、それが面白かったです。」(迫田)、「役として対峙した綾野さん。演技力が流石だなと思いました。柴咲さんの目も怖かったです。」(光石)をあげた。夫を支える妻として、愛ゆえの感情のぶつけ合いを繰り広げた木村は、「“あなたの味方だから“という希美のセリフ。心の中で思っている方はたくさんいるはずなので、この作品を観た方も、一人じゃないんだという気持ちを一緒に持ち帰っていただけたらと思います。」と回答。俳優陣がそれぞれのシーンで繰り広げた、まさに”演技合戦“は、一瞬たりとも見逃せない。 北村&小林の弁護士チームは、法廷での撮影について、「NGを出した時の柴咲さんの目が怖かったです(笑)」と冗談交じりに話す北村と、「(そういう)北村さんと三池監督の関係性が羨ましかったです。」と振り返る小林。二人が演じたキャラクターは、薮下側と律子側、立場や守るものの大きさこそ違うが、各々が各々の向き合い方で裁判に向き合い、薮下/律子と共に日々戦っている。三池組初参加と、何度かタッグを組んでいるメンバーがいる中で、現場の空気感は非常にバランスの取れたものだったようだ。 綾野とは担任の先生と生徒、柴咲とは母と息子、という役どころだった三浦は、二人の印象と撮影時の様子を「剛さんは、緊張していた僕にぎゅっとハグをしてくれました。柴咲さんは、いつも気にかけてくれて嬉しかったです。二人とも演技の迫力がすごくて、本当にびっくりしてしまったシーンもありました。」と教えてくれた。それに対して、綾野は「一緒にお芝居を作っていく共演者としてその吸収力を目の当たりにし、これからの綺羅くんを見続けていきたいなと思いました。」、柴咲も「素直にその時の感情をお芝居に投影していて、その姿から学んだし、勇気づけられました。」と返し、役での関係性とはうって変わって、良い関係を築けていることをアピールした。 ここで、先日解禁されて大反響だった薮下vs鳴海の大雨シーンの話になると、綾野が「亀ちゃんは嵐を呼んじゃうんだからすごい!」とコメント。すかさず亀梨も「それは剛くんの方でしょ!」とテンポよくツッコんだ。実はこのシーン、人工的に雨をふらせる予定だったのが、天気が急変し、本物の嵐の中で撮影が行われたのだ。「いろんなバランスが整った瞬間でした。お互いの成長を確かめ合えたからこそのご褒美ってあるんだな、映画の神様っているんだなと思いました。」(綾野)、「実際に大雨が降ってきて、立っているだけでも溺れそうでした。“ライブ感”があってすごかったです。」(亀梨)とお互いに尊敬し合う二人に訪れた奇跡の瞬間は、本作においても大きな見どころのシーンとなった。 最後に、本作のポスタービジュアルのコピー「なぜそれを信じますか?」にちなんで、信じているものや人を聞いた。綾野からは「現場。自分にとってすべてであり、かけがえのない場所です。」、柴咲からは「寝てるときに見る夢。その世界からのメッセージだと思っています。」という回答が出る中、大倉&光石から「地元の銘菓、九州と記載のある食べ物」とユニークな回答が。そして、木村が「ファンのみなさん!」、北村が「来てくださったお客様が、この作品を口コミで広めてくれるはず!」と力強く訴えた。 会場の盛り上がりが最高潮に達したところで、間もなく終わりの時間が。本作を心待ちにしているお客様に向けて、綾野は「どうこう言うつもりはありません。銀幕の中に自分たちの想いを詰め込みました。是非受け取ってください。」と熱く語りかけた。お客様からの温かい拍手の中、イベントは終了…かと思いや、最後の最後に「お客さんと記念撮影をしたい!」と無邪気におねだりする三浦。可愛いお願いにノックアウトされた綾野が「もちろんいいよ!」と了承し、お客様との素敵な思い出をカメラに収めた。会場全員が満足げな三浦の笑顔に癒され、イベントは幕を下ろした。 |
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『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
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出演者:
綾野剛 柴咲コウ
亀梨和也
大倉孝二 小澤征悦 髙嶋政宏 迫田孝也
安藤玉恵 美村里江 峯村リエ 東野絢香 飯田基祐 三浦綺羅
木村文乃 光石研 北村一輝
小林薫
監督:三池崇史
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)
脚本:森ハヤシ
制作プロダクション:東映東京撮影所 OLM 制作協力:楽映舎
配給:東映
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