日本を代表する名優・山﨑努さんと樹木希林さん。 ともに文学座の出身で60年以上のキャリアを持つお二人ですが、実は共演するのは映画『モリのいる場所』が初。 本作は5月19日(土)よりシネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国公開となります。 そして、本日! 映画『モリのいる場所』完成披露試写会 |
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温かい拍手に迎えられたキャストの皆さんと監督。ひとこと挨拶では
山﨑さん:去年の夏、撮影を終え、近代美術館展覧会も大盛況だったそう。ちょっとしたモリカズさんブームが起きたそうです。そのせいか取材が来て、ずっとモリカズさんとつきあっています。今日みなさんにご覧いただき、この映画は完成です。 樹木さん:この空間にいられて75歳にして、身の家宝と思っています。 青木さん:去年の夏、暑くて暑くて、汗をたらしながら撮影しました。いっしょに完成披露試写会を迎えられて、誇りに思います。 池谷さん:モリの1日。1日をみなさんと過ごせることを嬉しく思います。 沖田監督:モリカズさんの映画を作ることになって、台本を書いて、気づいたら・・・不思議な気持ちです。沢山の人に見てもらいたいです。 と、イベントをスタート。 |
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監督との仕事について 山﨑さん:クランクイン前、2度打ち合わせしました、呑む方が主でありましたが。彼は、慎重で、何か言っても・・・。現場に入ったら、一転、即断即決。いい反応をしてくれる。感覚優先、切り替えが素晴らしかった。 樹木さん:私は偏屈で好き嫌いが激しく、人を認めたくないタイプですが、彼は、人間を描く、人間を見てくれる、役者として嬉しいこと。映像を見る人が多い今、沖田さんは若いのに、人を見ようとしてくれ、嬉しかった。 監督:嬉しいです、頑張ります。山﨑さんとは、いろいろ話し合い、見た目、中身、映画だけのモリカズさんを探しました。樹木さんとも、秀子について、現場でやりとりさせてもらいました。 樹木さん:現場には小さくて気持ちよい森をつくられ、控室より気持ちが良く、いつもそこにいました。 名優と共演しての感想を若手に聞くと 吉村さん:緊張しました。山﨑さんには怒られました。 樹木さん:でもさっきは山﨑さんの前でおおあくびしてたわよねー(笑い) 吉村さん:役者をやっていてよかったです。監督には、自分のような未熟者でも、君ができるお芝居を見たい、と言ってもらいました。 青木さん:虫が多かった。蝉がぬける白い羽を見ました。山﨑さんとのシーンでは、緊張ではなく、素直にそこにいられました。楽しい夏の思い出です。 池谷さん:お二人とはいきなり朝食シーン撮影でした。ずっとここで暮らしてきた二人、であったので、自分は何を小賢しいことを考えていたのか・・・と。ここにいよう、と思いました。ありがたかったです。 |
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現場での監督の演出について
樹木さん:監督の顔が役者と同じ顔になっていました。とてもいい。芝居を見ている監督は少ないです。 山﨑さん:スピーディ。OK,もう一度、返事がすぐに返ってくる。「迷ってます、お時間ください」アナウンスも感じが良かった。 樹木さん:年を取ると、即断即決、が好きです(笑) と、場を和ますお二人。 |
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山﨑さん、樹木さん、実は初共演
樹木さん:夫を差し置いて話してますが、山﨑さんは文学座で、黒澤明監督映画で出てきました、私たちのあこがれの的でした。まったく遠い人。同じ画面で芝居したことがなかった。山﨑さんは王道、私はバラエティー。出会うわけがない。今回、75歳になって「妻役」をやらせていただき、ありがたいです。 山﨑さん:かあちゃんの存在は大事だ、と考えていました。現場で樹木さんを見て、モリカズさんが30年間外に出なかったことができたのは、かあちゃんの力。モリに花を摘むシーンはホンになかったこと。アドリブだったけど、ぐっときました。 との言葉に樹木さんが照れイベントは終了となりました! 『モリのいる場所』 ストーリー 30年間自宅のちいさな庭を探検し、生きものたちを飽きもせずに観察し、時に絵に描く画家モリ(94歳)と、その妻秀子(76歳)。彼らの毎日は人がひっきりなしにやってきて大忙し。 そんな二人の生活にマンション建設の危機が忍び寄る。 陽がささなくなれば生き物たちは行き場を失う。 慈しんできた大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは—。 50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、心豊かに充足した人生のある夏の1日。 |
監督 /脚本:沖田修一
出演:山﨑努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一、三上博史
2018年/日本/99分/ビスタサイズ/5.1ch/カラー
配給:日活