映画情報どっとこむ ralph

公開記念トークイベント

 
デミ・ムーア主演『サブスタンス』を手がけ、世界中の映画ファンから熱狂的な支持を集めるアートハウス系ストリーミングサービス/配給会社MUBIにて、2021年度の最高視聴数を記録。さらにニューヨークでは16週間連続上映という異例のロングランを達成し、コロナ禍で見過ごされた傑作として語られてきた『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』が公開中。この度、本作の公開を記念して、タレントのでか美ちゃんと、文筆家のひらりさの公開記念トークイベントを行いました。
『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』公開記念トークイベント
 
公開記念トークイベント
日付:2月28日(土)
場所:新宿武蔵野館
登壇:でか美ちゃん(タレント)、ひらりさ(文筆家)
 

映画情報どっとこむ ralph

でか美ちゃん、ひらりさ登壇

 
映画『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』の公開を記念したトークイベントが開催され、タレントのでか美ちゃんと文筆家のひらりさが登壇。ユダヤ教の葬儀「シヴァ」を舞台に、パパ活女子ダニエルの“人生最悪に気まずい一日”を描いた本作について、それぞれの実体験も交えながら語り合った。
MCから「率直な感想は?」と問われたひらりさは「こんなに気まずいシーンを延々と見せられて面白いってすごい」と開口一番。
『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』公開記念トークイベント
その理由として、自身が経験した“気まずい葬式”エピソードを披露。両親が離婚していることを親族が知らないまま出席した父方の祖父の葬儀で、「今日はお母さん来ないの?」と無邪気に聞かれ、“絶対に親の離婚を言ってはいけない24時”状態に陥ったという。「最終的には口止め料をもらいました(笑)」と笑いを誘いつつ、「秘密を隠したり明かしたりすることで、普段と違う距離感が生まれるのも、葬式という場の特異さ」と作品との共通点を語った。
 
一方のでか美ちゃんは「母が親戚付き合いが苦手で、家族全体がそこに巻き込まれていた」ため、自身は葬式で気まずさを味わった経験はなかったことを回想。親戚との距離感の難しさに触れながら、本作のテーマへと話題を広げ「“パパ活女子”を主人公にすると、どうしても浅はかさや愚かさに目が向きがち。でも本作は“買う側”のキモさや見栄もちゃんと描いている。日々SNSやニュースを見ていて『いや、買う側は?』と思っていたので、そこを描いてくれたのが嬉しかった」と評価。ダニエルの未熟さを描きつつも、搾取の構造を一方向からだけでは描かない視点を称賛。ひらりさも「パパ活っていう状況自体は、そんなに皆さん、ご経験されてないんじゃないかとは思うんですが(笑)」「SNSとかで、ちょっと自分をよく見せていて、現実であったらなんか違うことがバレて気まずいみたいなこととかはすごくあるんじゃないかな」「普遍的にみんな経験してそうな感情」と指摘。Z世代的な“より苛烈な見栄”と、誰もが持つ小さな虚勢をブレンドしているのが面白いと言及。
さらにでか美ちゃんは、エリートコースを突き進む元恋人マヤのプロフィールをダニエルが自分のプロフィールとして“流用”してパパに語るシーンに言及。「一番身近で、一番憧れだった存在なのかもしれない。未練というより、同世代のプライドの保ち方がリアル」と分析。未熟さゆえに傷つき、傷つけられる関係性を通して、「未熟な人間をお金で買うのがパパ活なんだと何度も思わされた」と語った。
『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』公開記念トークイベント
それでも本作が突き放さない点に、ひらりさは魅力を感じたという。「(自らもシュガリングを試した経験のある)監督自身が“なりかねなかった側”だからこそ、断罪ではなく愛しさで描いている。ダニエルはアホな目に遭うけど、人生が決定的に終わる罰ではない」。でか美ちゃんも「なぜか“バレませんように”と願いながら見てしまった」と共感した。
また、パパ活相手のマックスのという本来は“最も被害者に見える存在”が引き起こすあるシーンに触れ、ひらりさも、「キラキラして見える人にも別の側面がある。パパ活女子、女性起業家、バイセクシュアル…一言では括れない内面が誰にでもある」と強調し「私たちの話を聞くより映画を観てください(笑)」と呼びかけた。
 
『ボトムス 〜最底で最強?な私たち〜』(23)のエマ・セリグマン監督の長編デビューとなる本作は、21歳のときに大学の卒業制作として手がけた短編「Shiva Baby」の長編版。監督自身が経験した「シヴァ(ユダヤ教徒の葬儀)での気まずく滑稽な時間」に“シュガーベイビー(パパ活女子)”の友人たちのエピソードを重ね合わせ、自らの価値や将来に不安を抱く大学生・ダニエルが自己崩壊の危機に直面する決定的な数時間の出来事を描く。短編に続き主演をつとめたのは、アメリカで絶大な人気を誇るマルチ・クリエイターのレイチェル・セノット。本作でゴッサム賞を受賞するなど俳優としての地位を確立した。そのほか、ウディ・アレン監督作の常連でもあるフレッド・メラメッドほか、モリー・ゴードン(『シアター・キャンプ』)、ダニー・デフェラーリ(『オッペンハイマー』)、ダイアナ・アグロン(『glee/グリー』)など実力派俳優が脇を固める。また、2025年にドラマ「人生の最期にシたいコト」「ブラック・ミラー」シリーズでエミー賞にノミネートされたアリエル・マルクスが音楽を担当し、ミニマルかつ不穏さを孕んだスコアで賞賛を集めた。 制作当時はCOVID-19の影響で多くの映画祭が中止を余儀なくされる中、2020年8〜9月にかけて複数の映画祭でオンライン上映が実現し、同年のトロント国際映画祭で初の劇場上映。その後、ニューヨークで16週にわたる異例のロングランを達成した話題のカミング・オブ・エイジ・ストーリーが、ついに日本で劇場公開を迎える。

 

映画情報どっとこむ ralph

『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』

 
公開中
 
Instagram:
@sundae_films/
 
X:
@shivababy_jp
 
公式サイト:
@shiva-baby/
 
『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』
大学卒業を間近に控えたある日、誰が亡くなったのかも知らされないまま、両親とともにシヴァへ参列することになったダニエル。故人の自宅へ到着すると、その場に居合わせた幼馴染で元カノのマヤがロースクールに合格したことで賞賛を受ける一方、ダニエルはパッとしない進路や容姿の変化について親類縁者たちから不躾に詮索され、次第に身の置き所を失っていく。そんな中、ついさきほど会っていたシュガーダディ(パパ活相手)のマックスが、容姿端麗な実業家の妻・キムと泣き叫ぶ赤ん坊を連れて現れる。プレッシャーが限界に達したダニエルの混乱は、自らの手にも負えない事態を招くことになり……。
『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』
 

***********************************

 
監督・脚本:エマ・セリグマン 
出演:レイチェル・セノット、モリー・ゴードン、ダニー・デフェラーリ、ダイアナ・アグロン、ポリー・ドレイパー、フレッド・メラメッド 
製作:エマ・セリグマン、リジー・シャピロ、ケイティ・シラー、キーラン・アルトマン 撮影監督:マリア・ルーシェ 編集:ハンナ・パーク プロダクション・デザイン:シャイアン・フォード 音楽:アリエル・マルクス 衣装デザイン:ミシェル・J・リー
2020、78分、英語、アメリカ、カナダ、原題:Shiva Baby、字幕翻訳:内海千広 <G>
©2020 SHIVA BABY LLC. All Rights Reserved. 
配給・宣伝:SUNDAE

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ