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監督Q&Aトークイベント

 
この度、第73回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式招待された『災 劇場版』が、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか2月20日(金)より公開し、公開直後の3連休で全国で満席が続出するなど絶賛大ヒット中です。公開を記念して、監督集団「5月」の関友太郎監督、平瀬謙太朗監督が登壇し、Q&Aトークイベントを実施しました。
『災 劇場版』監督Q&A登壇
 
監督Q&Aトークイベント
日時:2月28日(土)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇:関友太郎監督、平瀬謙太朗監督

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関友太郎監督&平瀬謙太朗監督登壇

 
『災 劇場版』の恐怖を担保する音楽の凄み
 
音楽のディレクションについて問われた平瀬は、「一般的には編集済の映像を見せて音楽を作ってもらうが、自分たちは撮影に入る前から作曲を依頼する方式を今作品ではとっています。「災い」というテーマで1曲作ってほしいというオーダーで、僕ら二人のOKが出るまで結局30曲ぐらい作ってくれました。作曲を手がけた豊田さんは僕らと同じ大学院で学んでいた同期で、抽象的なお願いをしているにも関わらず素晴らしいものを生み出してくれた。この映画の恐怖は音楽が担保している部分がすごく大きいですね」と熱く語った。
『災 劇場版』監督Q&A登壇
   
サスペンスのなかにあるホラー要素
 
「ジャンルとしてはサスペンスと銘打たれているがホラーとしても楽しめると思った。参考にした作品はあるか」という場内からの質問に、関は「ヨルゴス・ランティモス監督の『聖なる鹿殺し』が持つ、現実と非現実のバランス感はいいなと思っていたので、脚本を書く時から意識していました」と語った。
『災 劇場版』監督Q&A登壇
平瀬は、「スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』です。既存のいわゆる“恐怖もの”ではやってこなかったものを作ろうというキューブリックの気概を感じる。僕らも、Jホラーやサスペンスの領域で今までにはなかった挑戦をしないといけないよねという意識があった。『シャイニング』の志を勝手に引き継いで頑張った気持ちはありました(笑)」と明かした。
 
“ある男”が操る長い沈黙・そして災いの起点とは?
香川演じる“ある男”が登場人物との会話の中で生み出す長い“間”について聞かれると、平瀬は「元の脚本にはなく、現場で撮影を進めるにつれて香川さんから提案がありました。わかりやすい足し算の“兆候”ではなく、引き算ですね。女子高校生を演じる中島セナさんが現場でうまくあの“間”を受けてくださって、これはいける!とカメラの前で興奮しました」と振り返ると、関も「あれは怖いですよね。日常が突然壊れる感じがあって。あの“間”の演出がこの映画の基調となるトーンを作ってくれたと思います。香川さんも最後の方ではあの“間”の演技を楽しまれていて、沈黙に入った時と終わる時で表情が違うバージョンと同じバージョンで撮影するなどいろいろ試していました」と懐かしんだ。
また最後に、災いが起こるタイミングの起点について問われると、関は「殺害の直接的な描写や暴力シーンは描かないけれども怖いというのに挑戦したかったんです。だからこそ、『死体』を見せるカットを一番のピークにするために、登場人物たちが小さな幸せや希望を持った直後に死ぬという流れを、王道といえば王道だが脚本の段階で決めていました」と明かした。
 
最後に観客へのメッセージ
監督二人は「一回目の鑑賞では情報量が多いので役者さんの芝居や細部を自分たちでも見過ごしがち。もし本作を気に入って再度鑑賞される場合は、ぜひ役者さんたちが工夫をこらした表情にも注目してみてほしいです」と力をこめた。会場は温かい拍手に包まれ、大盛況の中、Q&Aトークイベントは幕を閉じた。
 

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『災 劇場版』

 
大ヒット公開中!
 
物語・・・
家族や進路に悩む女子高生、ある過去を抱えた運送業の男、冴えないショッピングモールの清掃員と理容師、負債を抱えた旅館の支配人、平凡な主婦。ある日、彼らのささやかな日常が、なんの前触れもなく不可解な〝災い〟に襲われる。
警察にはすべて自殺や事故として処理されるが、何かがおかしい。
刑事の堂本だけが妙な気配を感じ取り、災いの真相に迫っていく。
一方でその災いの周辺には、いつもある「男」が紛れ込んでいたー。
災 劇場版
 

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香川照之
中村アン 竹原ピストル 宮近海斗
中島セナ 松田龍平 内田慈 藤原季節 じろう(シソンヌ) 坂井真紀 / 安達祐実 井之脇海
監督・脚本・編集:関友太郎、平瀬謙太朗
音楽:豊田真之 原案:5月
劇場版企画プロデュース:日枝広道 プロデューサー:西憲彦 高江洲義貴 伊藤太一 近藤あゆみ 定井勇二
配給:ビターズ・エンド  制作プロダクション:AOI Pro. 劇場版製作幹事:電通 製作著作:WOWOW  
WOWOW

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