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公開記念トークイベント
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“長回し”の魅力
レストランのセットと・・・奥浜は、本作の土台にこのシーンの長回しがあったことを紹介し、「監督は、そのための構造を持つレストランのセットを作ったんです」と紹介。ザ・グルメはニューヨークのマンハッタン49丁目にある設定で、エステラがお店に初めてやってくるシーンで登場するレストランについて、奥浜から「あのお店の本当にすぐ近くの学校に通っていた時期があるんです」と驚きの証言が飛び出す。続けて「自分の誕生日の時期にちょうど留学をしていたので、誕生日ぐらいいいものをたべよう!…と近くのレストランに入ったんです。ザ・グルメのようなお店の広さは、このあたりにはなかなかないんです。天井もあそこまでは高くなくて、店内が暗いお店も多い。そして、料理は全然美味しくない(笑) なぜなら、美味しくなくてもお客さんはひっきりなしに来るから」と、現地を知るゆえの解説が続く。佐津川は、「撮影のための広さなんですね!」と納得した様子。 |
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先月忙殺されていた理由
『filty』について佐津川は、この『filty』について「私は映画でデビューさせていただいて、映画の現場が大好きで…。映画の現場について多くの方に知っていただきたいと思って、お子さん向けに映画の撮影現場を体験してもらおうというワークショップを去年地元で行ったんです。 映画のラスト映画のラストで、エステラが笑みを見せるシーンが登場する。様々な見方ができるこの”笑み”の解釈について、佐津川は「人とは違うかもしれないけど、ペドロの姿を見て、”よかったね”と思ったんです。だから、エステラも若いけど菩薩のような境地になったのかな…と観ていました。ペドロは年下にそう思われていて、彼のそういう未熟さを表す意味での笑みなのかなと感じました」と述べる。奥浜は、「色んな解釈ができるように作られているから、答えはひとつじゃないと思います」と答える。そんな奥浜はこのシーンで聞こえてくるある音に着目し、全く異なる解釈を披露した上で「エステラは嬉しかったんじゃないかと受け止めました」とコメント。佐津川は「映画を観た人の数だけ感想があっていいと思っているので、皆はどう感じたのかな…?」と締めくくった。 |
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『ラ・コシーナ/厨房』原題:La Cocina
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監督・脚本:アロンソ・ルイスパラシオス
出演:ラウル・ブリオネス、ルーニー・マーラ
原作:アーノルド・ウェスカー
2024年、139分、モノクロ、スタンダード(一部ビスタ)、アメリカ・メキシコ、英語、スペイン語、5.1ch、G、原題:La Cocina 、字幕翻訳:橋本裕充
配給:SUNDAE、© COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023