特別上映会
この度、遂に配信開始を迎えた本作を記念して行われた、この日のイベントには、本作の主人公サトウ・ケン役の山田裕貴、ケンの父親・サトウ教授役の小日向文世、ケンとの交流を深めるジャーナリスト、ワキタ・アミ役の早見あかりという豪華日本語吹替え版キャストに加え、シャノン・ティンドル監督とジョン・アオシマ共同監督もこの日のために来日登壇した。 |
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山田裕貴、小日向文世、早見あかり登壇
作中では、ウルトラマンであり、同時にプロ野球選手であり、さらに怪獣の子供を育てる父親でもある主人公ケンの苦悩と決断が描かれるが、続いてのトークでは何かを守るために決断したことがテーマに。小日向は「やっぱり自分の子供ができた時に『この子たちのために頑張らなきゃ』と強く決断したのを覚えています」と、まさに、作中で演じた父親としての姿勢のように、自身も我が子を守るたるために強い気持ちが芽生えたことを明かす。また、早見は高い理想を持っていた過去の自分を顧みて「自分の理想に向かって走りすぎることをやめる決断をしました。どんなに適当でも毎日を楽しく生きている人はそれだけでみんな偉いなと気づいて」と、自身の心持ちや人生観も踏まえてコメント。そして、作品のテーマでもある、自身が大切にしている調和については、それぞれ仕事とプライベートの調和についてなどを語る中、山田は「過去には作中のケンのように、グワーッと、ただひたすらに仕事に向かっていたこともありましたが、他人のことを大切にしながら自分のことも大切にしなければという調和は、自分も家族を持って強く感じています」と、沢山を仕事をこなす中で、自分自身や家族を大切に思う気持ちとの調和を大切にしていると温かい面持ちで語った。 それぞれの誠実な回答にトークセッションも盛り上がりを見せる中、最後に改めて本作への思いを聞かれ、山田は「作品を観た方の感想を見ると『日本が舞台だったんだ!』という感想も多くて、ウルトラマンは日本で生まれたキャラクターですが、海外のクリエイターさんたちが本当に細やかに、愛情を持って作ってくれたことをすごく感じて嬉しかったです」と、全編を通して作り手の日本への愛が溢れる部分が見どころと語り、加えて「ケンが自分の子供として育てるエミが攻撃される場面は、アフレコをしながら本当に腹が立ったのを覚えていて、『あ、これが“父性”か!』となりました。そういう、自分の中で気づかされた部分もあって、本当にこの作品をやれて本当に感謝しています」と、主人公の感情に寄り添って感慨深い様子。小日向は「遂に自分がウルトラマンの世界に参加することができたのは、俳優としてとても誇りに思っています。そして、ケンと教授が二人で力を合わせて戦う場面を観ながら、自分自身もこれから息子と力を合わせて何ができるかなと考えて、いつかその答えがでたらいいなと、この作品を観ながら思いました」と、自身の息子との関係を思い浮かべながら愛情溢れる様子で語った。そして、早見は「『シン・ウルトラマン』に続いて、ウルトラマン作品に携わらせていただいて本当に嬉しいです。この作品は小さなお子さんから大人まで楽しめる作品だと思いますが、自分の娘も最近、私が出ているドラマを見ていて『なんでテレビにママがいるの?』と違和感を感じているよう、ウルトラマン作品に出ることはすごく自慢できることなので、娘がそれをちゃんと理解できるようなった時に、『ウルトラマンに出ていたんだよ!』と伝えてプレゼントしてあげたいです」と、自身の娘にも将来作品を楽しんでもらうことに期待を寄せた。 そして、イベントが行われたこの日は「父の日」ということで、作品にとっての「父親」であるシャノン・ティンドル監督とジョン・アオシマ共同監督も温かい拍手に迎えられ登壇。実は観客席に座ってこの日の上映も鑑賞した両監督。ティンドル監督は「正直に言うと、日本語吹き替え版を観るのは今日が初めてではなくて、我慢できなくて数週間前に観てしまったんですが、今日ももう一度観て、改めてとても圧倒されました。キャストの皆さんの声のおかげでこの作品を一つ上のレベルに引き上げてくれたと思っています」と、日本語版の吹替キャストを大絶賛。アオシマ共同監督も「皆さんの演技によって、キャラクターに本当の命が吹き込まれました。また、作中で子供に対して話すときに声音が変わっていたのがとても素敵で印象的でした」と、声の演技の使い分けに驚かされた様子で同じく絶賛のコメントを寄せた。 |
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Netflix映画『Ultraman: Rising』
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監督: シャノン・ティンドル
共同監督: ジョン・アオシマ
脚本: シャノン・ティンドル、マーク・ヘイムズ
プロデューサー: トム・ノット、リサ・プール
オリジナルソング:Diplo、オリバー・ツリー、アリシア・クレティ
主要キャスト: クリストファー・ショーン (サトウ・ケン/ウルトラマン役)、ゲディ・ワタナベ (サトウ教授役)、タムリン・トミタ (エミコ役)、キーオニー・ヤング (穏田博士役)、ジュリア・ハリマン (アミ役)
日本語吹き替え版キャスト: 山田裕貴(サトウ・ケン/ウルトラマン役)、小日向文世 (サトウ教授役)、早見あかり (アミ役)、立木文彦 (穏田博士役)、恒松あゆみ (ミナ役)、桜井浩子 (アミの母親役)、青柳尊哉(アオシマ隊員役)
制作会社: 円谷プロダクション、インダストリアル・ライト&マジック (ILM)
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