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公開記念舞台挨拶直木賞作家・井上荒野による、父である作家・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の<特別な関係>を描いた傑作小説「あちらにいる鬼」が、この度主演・寺島しのぶ、豊川悦司、共演に広末涼子を迎え、廣木隆一監督・荒井晴彦脚本にて映画化、11月11日から全国公開となりました。 そして、この度、主演の寺島しのぶ、豊川悦司、共演の広末涼子、廣木隆一監督が登壇しての公開記念舞台挨拶を行いました。 |
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寺島しのぶ、豊川悦司ら登壇コロナ禍の影響で延期されていた撮影が今年5月にようやく開始し、昨日念願の公開初日を迎えた。文学に導かれ求め合う主人公・長内みはる(のちの寂光)役の寺島は「この映画を観終わって、人と人との縁(えにし)や出会った人たちが死ぬまで絡んでいくということは尊くて愛おしいものだと思った」と感想を述べ 妻・笙子がいながらもみはるに惹かれる白木篤郎役を演じた豊川は「コロナ禍もありクランクインまでには時間がかかりましたが、普通の映画で考えると撮影から公開まで早いスピードで皆さんにお届けすることができた」と封切りを喜び、 篤郎の妻・笙子役の広末は「皆さんが阿吽の呼吸で芝居をされていて、安心感のある現場でした。私はそこにいればいいだけで、廣木監督が引っ張り出してくれた感覚があります」と実感。 廣木監督は「3人の芝居が面白くて、僕は現場で見ているだけだった。その面白さを取りこぼすことなく直ぐに撮らなければと、一生懸命でした」と納得のキャスティングだったとコメントした。 出家シーンでは実際に剃髪をして挑んだ寺島。 すると豊川は「絶対彼女だったらやるだろうと思った。とても男前の人なので。ウジウジと言っていた時期もありましたが、そう言いながらも結局はやるだろうなと」と確信を込めて、廣木監督も「絶対やるだろうとみんなが思っていた」と明かすと、当の寺島は「それがもうプレッシャーでしかなかったんですよ!」とツッコんだ。広末には「良い頭の形をしていて、気持ち良くて…!精神的にも肉体的にも大変な役だったと思いますが、剃髪後のみはるはまるで少女のようでした」と好評だった。 豊川演じる白木篤郎は、2人の女性の間を行き来するキャラクター。豊川は「撮影でもふたりの間を行き来していたので、今日はどっちだっけ?と思ったりして…。“あちらにいる女優”じゃないけれど、そういうことは今まで経験したことがなかったので、必然的に白木篤郎という人の気分になっていましたね」と設定を通して役柄を理解していったと語った。寺島は「映画での豊川さんは白木篤郎にしか見えず。豊川さんでなければ誰ができるの?というくらいに凄いと思った」と絶賛で、広末も「カットがかかった後に豊川さんは『ごめんね』と仰ってくれて。白木篤郎とはこんなに違う人なのに、役だとそのものの雰囲気を出せるのかと…。不思議な経験をさせていただきました」と成り切りぶりに舌を巻いていた。 公開の直前の11月9日は瀬戸内寂聴さんの1回忌だった。なんと、同じ墓地に眠っているという井上夫妻と寂聴さん。天国にいる3人に向けて広末は「きっと笑いながらこの映画を観てくれていると思う」と期待し、豊川も「懐かしく思って観てくださっていると思う」としみじみ。主演の寺島も「3人同じ場所でお酒を飲みながらワイワイ楽しく観てくださっていたら嬉しい」と思いを馳せながら「“あちらにいる鬼”というタイトルに込められた想いは作品を観てそれぞれが考えていただけたら。この映画が長く上映されるように、宣伝のほど宜しくお願いします!」と観客にアピールしイベントを締めくくった。 |
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「あちらにいる鬼」11月11日(金) 全国ロードショー 昨年11月、満99歳で波乱の人生を全うした作家・僧侶の瀬戸内寂聴。1960年代から人気作家・瀬戸内晴美として活躍した彼女が出家した背景には、同業者で妻子ある井上光晴との恋があった。出会うべくして出会い、互いにのめり込んでいくふたりと、全てを承知しながら心を乱すことのない男の妻。「あちらにいる鬼」は、同志にも共犯にも似た不思議な3人の関係を、光晴の長女、井上荒野が書き上げたセンセーショナルな物語だ。 【瀬戸内寂聴(晴美)プロフィール】 |
出演:寺島しのぶ 豊川悦司/広末涼子
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦
原作:井上荒野「あちらにいる鬼」(朝日文庫)
製作:「あちらにいる鬼」製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
企画・制作:ホリプロ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
©2022「あちらにいる鬼」製作委員会 R15+