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監督インタビュー解禁
「笑点」などで人気の落語家・林家たい平主演の『でくの空』が、7月29日(金)よりユナイテッド・シネマ ウニクス秩父、8月12日(金)よりユナイテッド・シネマ ウニクス上里にて先行公開、8月26日(金)よりアップリンク吉祥寺にてほか全国順次公開となります。
今回、島春迦監督のオフィシャルインタビューがきましたので、ご紹介。

Q:本作の経緯をお教えください。
A:ここ数年で両親や弟が立て続けに他界し、いろいろな悔いが湧き起こってくるなかで、人はどのようにして身近な人の死を乗り越えていけるのか考えるようになりました。こういうことは誰の身にも起こることですので、その過程をある男の生き様を通して辿ってみたいと思いました。
Q:各キャストには撮影前にどのような話をしましたか?
A:演じようとする前に、まずそこに居てください、というような話をしたと思います。屋内でも屋外でも、映画の撮影は「現場」で行なわれます。キャストには、地に足をつけて、深呼吸して、そこに居ることから始めてほしいと思っています。そこからリアリティが生まれると思います。
Q:周介の心の再生を描くための趣味として、歌と俳句をやっているという設定にした理由はありますか?
A:たい平さんが実際に俳句を詠まれていることと、歌がうまいということがありました。わたし自身も戯曲やシナリオを書く前は、短歌や俳句、詩を書いていました。すべてをセリフで説明するのではなく、同じ言葉を使うのでもそこから世界が広がったり、本質的なことを言い当てたりする表現を取り入りたいと思いました。
Q:ペーさんの山のシーンなど、セリフがないシーンのペーさんに新鮮な魅力を感じましたが、撮影していていかがでしたか?
A:撮影前にたい平さんから連絡がありました。「ペー師匠が心配だ」と。(笑)どういうことかなと思っていたら、ぺーさん、全くセリフを覚えて来ませんでした。(笑)いくらか忘れるというキャストは多いのですが、白紙で臨まれるキャストは初めてでした。でも現場ではとても謙虚で真剣そのもの。白紙だったからこそ、いい味わいが生まれたのではないでしょうか。
Q:トランポリンのシーンなど、特に子供のシーンはドキュメンタリーのように感じましたが、撮影で工夫したことはありますか?
A:この映画だけではなく、わたしの映画には地域キャストがたくさん登場します。寄居や秩父、皆野、深谷、熊谷、桶川など県内に住む出演者で、常連になっている人たちもいます。地域に拠点を置いて映画を撮る以上、身近な人たちに映画に参加してもらい、ロケ地やそこでの暮らしに根ざした表現をしたいという気持ちがあります。
撮影ではできるだけリラックスしてもらうことを心がけました。句会の撮影シーンでは、助監督が意図的にカチンコを打たずに、リハーサルと本番の境目をなくして撮りました。子供を撮影するときもそうです。みなさん現場を楽しんでくれているようで、成長が頼もしいです。
Q:本作の見所をお教えください。
A:林家たい平さんと林家ペーさんが、普段のイメージとは異なる落ち着いた演技をしていますので、注目していただければと思います。結城美栄子さんの存在感や、熊谷真実さんの切れのいい演技も見所です。
Q:読者にメッセージをお願いします。
A:首都圏にほど近い埼玉北西部の景観や、地域キャストの皆さんの活躍なども併せてごらんになっていただければと思います。
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『でくの空』
8月26日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
公式サイト:
https://dekunosora.jimdofree.com
Twitter:
@dekunosora
あらすじ
電気工事店を営んでいた周介(林家たい平)は、長年コンビを組んでいた従業員の工事中の事故死によって店をたたみ、父・啓吉(林家ぺー)の元に身を寄せる。事故の真相を秘めたまま、死んだ従業員の母・冴月(結城美栄子)の世話を焼くが、冴月は凛として打ち解けない。
失業し、姉の活美(熊谷真実)が営むよろず代行屋に拾われたことから、周介は便利な世の中の隙間に涌くさまざまな困りごとの中に投げ込まれる。心の痛手に苦しみ、助けを必要とする人々に活を入れられながら、次第に周介は立ち直りの萌しを見せはじめる。そして冴月の息子の代わりのつもりがいつしか…
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林家たい平 結城美栄子 熊谷真実 林家ペー 池田愛
遠山陽一 桐原三枝 原きよ 林家さく平 泉水美和子 村田綾 加藤亮佑
脚本・監督・編集:島春迦 撮影:本荘在右 照明:上保正道 録音・整音:中村雅光
AP:小島美惠子 助監督:磯山億斗 音楽:猪野佳久 写真:石田知弘
渉外:大久保和勇 大道具:山口幸隆 衣装:JUNJUN 髭メイク:大橋正宏
英字幕 : 川島めぐみ / スティーブ・キャシディ
協賛:寄居町観光協会 林家たい平後援会 社会福祉法人フラワーヴィラ 料亭・園
福島ハウジング株式会社 サンコー食品株式会社 清水園 フグレン東京
車両協力:本田技研工業株式会社・埼玉製作所
後援: 寄居町 寄居町商工会 寄居町観光協会 ヨリイフィルムコミッション
製作:チョコレートボックス合同会社
配給:アルミード2022年/日本/カラー/16:9/5.1ch/90分
©2022 チョコレートボックス合同会社
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