『人生クライマー 〜山野井泰史と垂直の世界〜』舞台挨拶この度、TBSの新たなブランド「TBS DOCS」のメインイベントとして、3月18日(金)〜3月24日(木)の7日間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されている「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」。 『TBSドキュメンタリー映画祭』『人生クライマー 〜山野井泰史と垂直の世界〜』舞台挨拶イベント日程:3月20日(日) |
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山野井泰史、武石浩明監督登壇世界の巨壁に単独で挑み続け、2021年に登山界最高の栄誉と言われる「ピオレドール生涯功労賞」を受賞した山野井泰史の挑戦に迫ったドキュメンタリー。メガホンをとった武石監督は「不思議な縁で、26年前僕が山登りしていて山野井さんすごいなと思って取材した。時を経てこうして形にできて幸せ」と上映を喜んだ。 この日、会場で作品をファンとともに鑑賞していた山野井泰史。感想を求められると「昔の友人の話は聞けてよかったですね。高校時代に山を登っていた彼を40年ぶりくらいに見たけど、幸せそうでした」と少し照れくさそうに笑顔を浮かべた。 昨年、「ピオレドール生涯功労賞」を受賞。山野井泰史は「ここで言うと偉そうで嫌だけど、テレビに出たり、賞を受賞したりするのは、正直どうでもいいんです。かっこつけているわけじゃないですが…」と前置きしたうえで、ピオレドール生涯功労賞受賞は「目立つと両親がちょっと喜ぶかなと思いました。そう思うとうれしい」とほほ笑んだ。 自身の「引退」についての話題となると、「(体力面では)たぶん感覚的に1年半もたないのでは。感覚的にわかるんですよ」と正直に明かした山野井泰史。「関節はメンテナンスしているけど、いままで散々酷使しているのでボロボロ。ここ数年、雪山に行く回数がとても減っている。行かないと危機察知能力が鈍るんです。凡ミスを起こす可能性がちょっとあるかも」と告白したが、「あと1つ2つやりたいことはある。突き詰めるのは限界だけど、それ以降も城ヶ崎でおじいさんになっても登っていると思う」と語った。 最後に山野井泰史が「この会場の中で山が好きな人がいたら、自分の体とゴミは必ず持ち帰りましょう」と呼びかけると、大きな拍手が沸き起こった。 |
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■映画祭概要■正式名称:TBSドキュメンタリー映画祭 2022 |