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『さっちゃん最後のメッセージ 地下鉄サリン被害者家族の25年』舞台挨拶

この度、TBSの新たなブランド「TBS DOCS」のメインイベントとして、3月18日(金)〜3月24日(木)の7日間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されている「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」。3月20日(日)、ドキュメンタリー映画『さっちゃん最後のメッセージ 地下鉄サリン被害者家族の25年』が上映され、神保圭作監督、オンラインで西村匡史監督が舞台挨拶に登壇しました。
「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」さっちゃん最後のメッセージ

『TBSドキュメンタリー映画祭』

『さっちゃん最後のメッセージ 地下鉄サリン被害者家族の25年』舞台挨拶イベント

日程:3月20日(日) 
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
登壇:西村匡史監督(オンライン登壇)、神保圭作監督

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登壇:神保圭作監督、西村匡史監督(オンライン)

27年前の1995年3月20日に起こった、地下鉄サリン事件。本作は同事件で重い障害を負いながらも、懸命に生きてきた浅川幸子さんと、幸子さんの家族の25年間に迫ったドキュメンタリー映画となる。

この日、英国ロンドンからオンライン登壇となった西村は「浅川幸子さんは事件の被害に遭われた方の中では、実名で顔を出して撮影させていただけた数少ない方の一人。幸子さんは自らの病状をさらけ出してでも「伝えたいメッセージ」があった。そのメッセージをなんとか届けようと10年以上取材してきましたが、このように上映されてうれしい」と語った。

また、「この事件は現在進行の事件。オウム真理教の後継団体は、今も松本智津夫を崇拝して活動し、過去の事件を知らずに多くの若者が入信している。この事件は特殊な人が起こした事件と思われるかもしれないですが、これは一般の方が間違った道に走って起こした事件。誰もが起こしうるものなのです」といい、「一方で浅川さん一家のように予期せぬ状況に追い込まれながらも、家族全員で寄り添い戦っていた方たちもいます。取材中、幸子さんが笑顔を見せる瞬間があったのですが、その笑顔は、間違いなく家族の力によるもの。人間は愚かな事件を起こしてしまう一方で、このような美しい存在であることを一番に伝えたい」と話した。

神保監督も「今日3月21日は、ちょうど事件から27年。後遺症がある方もたくさんいらっしゃいます。事件が続いていることを伝えたい。特に若い人にこの事件があったことを知ってほしい」と力を込めて呼びかける。

幸子さんを最期まで見守っていた神保監督は、幸子さんが亡くなった後も、幸子さんの兄・一雄さんを中心に家族の取材を継続していたが「当時のつらい記憶を呼び起こしてしまうのでは」と葛藤もあったという。

「しかし取材しないわけにもいかなくて、申し訳ない気持ちで取材していました。でも一雄さんから『つらいことを思い出してしまうけど、取材を通して事件前の楽しかったことも思い出すことができた』と言ってもらえた。取材をしている側はなかなかそういう言葉に出会うことはない。そう言っていただけて取材してよかったと思えた。自分の感情を上手く言葉にできませんが、ものすごく重みのある取材だった」と振り返っていた。

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■映画祭概要■

正式名称:TBSドキュメンタリー映画祭 2022
開催期間:3月18日(金)〜3月24日(木) 7日間
開催場所:(東京)ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国順次開催
公式HP:
@TBSDOCS_eigasai/
公式Twitter:
@TBSDOCS_eigasai
TBSドキュメンタリー映画祭 (2)

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