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『エッシャー通りの赤いポスト』特別舞台挨拶イベント

園子温監督が、役者の卵たちと創り上げた遊び心と映画愛あふれる最新作『エッシャー通りの赤いポスト』が渋谷ユーロスペースほかにて絶賛公開中です!

園子温監督が役者の卵たちと創り上げた、遊び心と映画愛あふれる最新作『エッシャー通りの赤いポスト』 (公開中)のトークイベントが1月13日に行われ、園監督が対談を熱望した、俳優・映画監督の斎藤工をゲストに迎え、園監督とともに登壇した。
エッシャー通りの赤いポスト_イベント
『エッシャー通りの赤いポスト』特別舞台挨拶イベント
日時:1月13日(木)
会場:渋谷ユーロスペース
登壇:園子温監督、斎藤工、山岡竜弘

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園子温監督、斎藤工、山岡竜弘登壇

今回は本編上映後のトークイベントとなっていたが、実は観客とともに映画を鑑賞していたというゲストの斎藤は「(登壇について)本作に出演してないのになんだかすみません、今日実はお客さんと一緒に映画を観ていました。観るのは今日で2回目でしたが、観るごとにまるで自分もこの作品に関わっているかのような感覚がしてきました、ご覧になった皆さんもそう感じているのでは」と観終えた直後の熱い感想を観客に共有した。エッシャー通りの赤いポスト_イベント
以前から交流はあったものの近年ようやく一緒に仕事をする機会が増えてきたという園監督と斎藤。「2020年には『緊急事態宣言』の『孤独な19時』※でやっと主演をやってもらえました。」と話す園監督は、この主演オファーも、今回のトークイベントも園監督自ら斎藤にLINEでオファーをしたといい、普段からの二人の気の置けない仲が明らかに。改めて本作の感想を聞かれた斎藤は「(映画に出てくる)この作品の熱量を目の当たりにして、自分が目指してきたものに近づいている感覚とゼロに戻したいという気持ちが混在して、今作の壮大さをくらった。あの工事現場が審判の門のようだったり、まるでバロック調の絵を見ているかのような感じで”神話”のようでした。」と話し、それを聞いた園監督は斎藤ならではの解釈に感激していた。
また今作の「赤いポスト」へ込められた意味を聞かれた監督は「エッシャー通りという人生の迷路に立っている人生のモノリス」と表現し、「出演した俳優たちもポストに投函することで人生が変わるきっかけになるかもしれない」という思いを込めていたという。それを聞いたMCの山岡もまさに今回のオーディションに人生をかけて応募したひとり。園監督に「ポストに投函して人生の変わったんだよね」と振られると山岡は「はい!僕もポストに応募用紙を投函して人生が変わりました」と語り、エッシャーに出演したことでハリウッド映画デビュー
まだ果たせたことなど大きく変わった人生を改めて振り返っていた。
また、今作には「エキストラでいいんか!?人生のエキストラで!?」という印象的なセリフも登場するため、俳優業を始めたころはエキストラとして映画に出演していたという斎藤は、「自分がエキストラをやっていた頃は映ったのはほんの1、2秒だったので、5秒以上出演するエキストラって本当にすごい!」と感激。園作品のその現場にも必ず必ずいる“エキストラの帝王”が、今作にも出演していることを明かし、客席にいたその男性が「自身のエキストラとしての出演シーンだけを繋いだ全集を作っている」との発言に、斎藤も驚いていた。
そして、斎藤にワークショップの様子を聞かれた山岡は「狭いレッスン場に集まった50人以上の俳優たちが命がけで役を掴みにいっていた」と当時を振り返り、それを聞いた園監督も「俳優たちの熱量がすごいから僕もそれに呼応してどんどん熱くなっていった、ここからまたスターが現れることを期待したい」と話し、本作で感じた手応えをにじませた。
エッシャー通りの赤いポスト_イベント
最後に斎藤は「自分も今また映画を作っているから、この作品を観て身につまされた、まさに自分がぶつかっている日本映画制作のシステムと真っ向から対峙しているので、そういった裏側も描かれているこの作品は最高でした」と拍手を贈った。
園監督は「お客さんに観ておもしろかったらどんどんSNSで拡散してほしい、まだまだこの作品を盛り上げていきたい」と改めて意気込んだ。

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映画『エッシャー通りの赤いポスト』

絶賛公開中。

escherst-akaipost.jp

あらすじ
エキストラでいいんか!?人生のエキストラで!?立ち向かえ鬼才のカリスマ映画監督・小林正(山岡)は新作映画『仮面』に、演技経験の有無を問わず広く出演者を募集する。浴衣姿の劇団員、小林監督の親衛隊である“小林監督心中クラブ”、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人・切子(黒河内)、殺気立った訳ありの女・安子(藤丸)、プロデューサーにまとわりつく有名女優など様々な経歴の持ち主たちが、オーディション会場に押し寄せて来る。それぞれの事情を持った参加者たちは、小林監督の前で語り、演じて見せる。
一方、助監督のジョー(小西)たちに心配されながら、脚本作りに難航する小林の前に、元恋人の方子(モーガン)が現れる。彼女は脚本の続きを書いてくれるという。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら『仮面』に打
ち込み、刺激的な新人俳優たちを見つけ出すことで希望を見出すが、エグゼクティブプロデューサー(渡辺哲)からの無理な要望を飲まなければならなくなる。自暴自棄に陥った小林は、姿が見えなくなった方子を探すが……。
Escher_監督・脚本・編集・音楽:園子温『エッシャー通りの赤いポスト』

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監督・脚本・編集・音楽:園 子温
企画:松枝佳紀(アクターズ・ヴィジョン)
プロデューサー:髙橋正弥 小笠原宏之
出演:藤丸 千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大、上地由真、縄田カノン、鈴木ふみ奈、藤田朋子、田口主将、諏訪太朗、渡辺哲、吹越満、ほか
制作プロダクション:ヒコーキ・フィルムズ インターナショナル
特別協賛:カーコンビニ倶楽部
特別協力:東京コネクション
製作会社:ヒコーキ・フィルムズインターナショナル/アクターズ・ヴィジョン/AMG エンタテインメント
配給・宣伝:ガイエ
@2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会
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