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活弁シネマ倶楽部にウエダアツシ監督登場

活弁シネマ倶楽部に『リュウグウノツカイ』や『富美子の足』などのウエダアツシ監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場。
MCを映画評論家の森直人が担当し、新作『うみべの女の子』についてのトークを展開している。
『うみべの女の子』ウエダアツシ監督_活弁シネマ倶楽部
本作は、『素晴らしい世界』『ひかりのまち』『おやすみプンプン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』などの浅野いにおによる同名マンガを実写化したもの。大胆な描写を盛り込みながら、「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から誠実に挑んでいる。ダブル主演を務めているのは、石川瑠華と青木柚だ。原作者である浅野も審査員として参加したオーディションを経て、小梅役と磯辺役をそれぞれ射止めたのだという。そんな彼らを囲むのは、前田旺志郎、中田青渚、倉悠貴といった、これまた日本映画界のホープたち。そして、青木が演じる磯辺の父親役として村上淳が配されている。

本作で共同脚本を担当している平谷悦郎から『うみべの女の子』の原作を勧められ、そこで手にしたのだというウエダ監督。読んですぐに『映画化したい!』と思ったらしい。その理由として監督は、「『こういったものをベースにした映画って最近はなかなかないな』と思ったのと、自分たちが育ってきたカルチャーが反映された作品だと感じたんです」と答えている。これに森は「ウエダ監督も平谷さんも原作者の浅野さんも、ほぼ同世代ですよね。そこから立ち上がってきた感性がこの映画には詰まっていると思います。プレス資料には『自分たちの世代の感覚の映画を作りたい』というようなことが書いてありましたが、“この世代”ならではのものって何なんでしょう?」と問いかけると、「磯辺の部屋のごちゃっとした感じだったりですかね。“物の時代”だったじゃないですか」と、本作の一つのキーワードとなるものについて言及している。もちろんトークは、印象深い挿入曲である、はっぴいえんどの『風をあつめて』についても。
『うみべの女の子』ウエダアツシ監督_活弁シネマ倶楽部
「アーティスティックですよね。どれも、読めればいいマンガというものではない。手元に置いておきたいというか」と、浅野作品について語るウエダ監督。そんな彼が手がけた本作について「『忠実にやっているな』と思いました。これは最初からそうしようと思っていたんですか?」と問うと、「初めて読んだときに、もう『映画みたいだな』って思ったんです」と監督は返答している。これに森も同意見なようで、「音が聞こえてくるようですよね」と浅野作品の魅力について語っている。「ファンとしてリスペクトしていますから、この世界観は引き継ぎつつ、でも、映画化するとなると、いまの若者が演じるわけです。いまの若い子たちがこのマンガの世界観を体現することに意味があるんじゃないかなと思いました」とウエダ監督は述べている。

またこのトークでは、魅力的なロケーションの必然性や、俳優たちが演じるキャラクターの人物造形、演出術についても大いに語っている。

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■活弁シネマ倶楽部■


活弁シネマ倶楽部 公式HP:
https://katsuben-cinema.com/
活弁シネマ倶楽部 公式ツイッター:
@katsuben_cinema

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『うみべの女の子』

うみべの女の子_logo ロゴ
http://umibe-girl.jp/

あらすじ
海辺の田舎町に暮らす中学二年生の小梅(石川瑠華)は、憧れの三崎先輩(倉悠貴)に手酷いフラれ方をして自棄になり、同級生の磯辺(青木柚)を誘って衝動的に初体験を済ませる。なぜその相手が自分だったのかと問う磯辺に、「一年の時あたしに告ったじゃん」と、ことも無げに言い放つ小梅。気持ちはまだ変わっていないとあらためて告白する磯辺だったが、小梅にその気はなかった。しかし、その後も二人は体の関係を繰り返す。ただの友達には戻れない、恋人同士でもない。曖昧で奇妙なつき合いを続けるうちに、はじめは興味本位で「ただの気分転換」だったはずのセックスも、いつしかお互いにとって日々の生活の一部になっていくーー。
『うみべの女の子』本ビジュアル
石川瑠華 青木柚 
前田旺志郎 中田青渚 倉悠貴 
宮﨑優 髙橋里恩 平井亜門 円井わん 西洋亮 / 高崎かなみ いまおかしんじ
村上淳

原作:浅野いにお「うみべの女の子」(太田出版)  
監督・脚本・編集:ウエダアツシ
音楽: world’s end girlfriend 
挿入曲:はっぴいえんど「風をあつめて」(PONY CANYON/ URC records) 

製作:藤本款 吉田尚子 市村亮 前信介 村松克也 宮前泰志 水戸部晃 
エグゼクティブプロデューサー:甲斐真樹 プロデューサー:白川直人 秋山智則 
ラインプロデューサー:鈴木徳至 技術コーディネーター:豊里泰宏 宣伝プロデューサー:小口心平
撮影:大森洋介 照明:石垣達也 音響:弥栄裕樹 美術・装飾:横張聡 
衣裳:小宮山芽以 ヘアメイク:河本花葉 助監督:平波亘 制作担当:飯塚香織 共同脚本:平谷悦郎
スチール: 岩﨑真子 中島未来 山﨑みを 宣伝デザイン:大寿美トモエ

(スタイルジャム、クロックワークス、TCエンタテインメント、キュリオスコープ、グラスゴー15、ポニーキャニオン、カラーバード、コンテンツ・ポテンシャル)
制作プロダクション:スタイルジャム 制作協力:コギトワークス 配給:スタイルジャム
107分/DCP/シネマスコープ/5.1ch/カラー/日本 R15+
(C)浅野いにお/太田出版・2021『うみべの女の子』製作委員会

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