映画情報どっとこむ ralph 11月12日(日)実施 第2回あしかが映画塾映画界のレジェンドカメラマン・映画監督の木村大作さん×映画パーソナリティー襟川クロさんが高倉健主演『駅 STATION』から監督最新作『散り椿』まで秘話を熱烈トーク!!

栃木県足利市、ユナイテッド・シネマアシコタウンあしかがにて「第2回あしかが映画塾」が開催されました。


近年多くの映像作品(「湯を沸かすほどの熱い愛」「団地」「64」「ユリゴコロ」「斉木楠雄のΨ難」等)の撮影が行われ、映像関連事業が成長しつつある同市で、「映像のまち構想」(映像という視点をまちづくりに活かし、地域を活性化させる)推進の一環として、映画をもっと深くもっと楽しんで頂くためのイベントです。

第1部では、午前十時の映画祭8『グロリア』の上映とあわせて足利市出身の映画パーソナリティー襟川クロさんによるトークショー。

1980年代商業主義的アクション大作が全盛だった時代に、自らの思いを貫きインディペンデント作品を製作していた夫ジョン・カサヴェテスと公私共にベストパートナーであった女優ジーナ・ローランズの魅力を、当時の映画界事情を絡めつつ熱く語りました。

最後は観客からの質問に答える場面も。

お客様の中には小学生が1人おり、クロさんが「どうだった?」と語りかけると「面白かった」と回答。名作に大人も子どもも無いということなのか!「子どもの頃、家族が映画館に連れていってくれるという行為がとっても大事なこと。映画で色々な世界を知って学ぶこともあると思うんです。お父さん、また連れていってあげてくださいね。」と語りかけました。

映画情報どっとこむ ralph 第2部は『駅 STATION』の上映とあわせて、本作の撮影を担当したカメラマン・映画監督の木村大作さん(足利市初訪問)と襟川クロさんによるトークショーが行われました。

まずは、『八甲田山』の出会いから、木村大作さんとは40年近いお付き合いがあった伝説のスター高倉健さんの秘話。当日着用していた背広・靴・時計は全て高倉健さんからのプレゼントだそう。

高倉健さんと女優・倍賞千恵子さんとの居酒屋でのシーンは3カメラ1カット9分30秒で撮影したそう。監督と木村さんで入念な準備をし、俳優二人はテスト無しで本番にのぞんだとのこと。それだけ「2人はしっくりいっていたんだ」と木村大作さん。冒頭の女優・いしだあゆみさんが走り出す列車から身を乗り出し敬礼をするシーンでは、「本当に走っている列車で撮影をしたから一発本番だった。あの敬礼は監督の演出などではなくいしだあゆみさんご自身のアドリブなんだよ。」と撮影現場での制作人と役者人のヒリヒリするようなやりとりを知るにつけても、映画の奥深さをあらためて感じました。

そして木村さん監督最新作、岡田准一主演『散り椿』(2018年公開)への思いも吐露。撮影を担当した「追憶」(降旗康男監督)で出会った岡田さんに魅力を感じて監督最新作でもオファーをしたとのこと。「彼は、いつか次世代の高倉健になる俳優だと思う。」と絶賛。最後に木村さんは、本作に最も強く込めた思いを語りました。「大切なものに出合えればそれだけで幸せだと思っております」。「誰にでもそういう出会いはあると思うんだ。言葉を交わさなくてもその人を見ているだけでも自分が変わっていく。皆さんにもそういう出会いを大切にしてほしいと思います。僕が今あるのは、黒澤明と高倉健との出会いのおかげです。」

来場したお客様は皆、木村大作さんと『散り椿』を必ず観るという約束を交わしました。

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