日活株式会社が1971年に製作を開始した「日活ロマンポルノ」が、先日生誕45周年を迎え、これを記念し、新作製作とクラシック作品の活性化をあわせた横断的なロマンポルノ・リブート・プロジェクトがスタート。
記念すべき第1作目を飾るのは、行定勲監督。完全オリジナルのロマンポルノ製作に挑んだ最新作は『ジムノペディに乱れる』。 『ジムノペディに乱れる』初日舞台挨拶 |
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監督:女性に向けてのプロジェクトであるのですが、男性が多いですね。(男8:女性2 新宿武蔵野館)女性の方も楽しめる映画になっています。 とスタート。監督に各キャストの起用の理由とそれを受けての感想・・・板尾さんは、 監督:映画監督と作家ぐらいじゃないですか?ふらふらしてどうしょうもないの。得体が知れないという代名詞で映画監督にしたんです。で、板尾さんは映画監督でもあって釜山映画祭であって。芸人なのにしゃべらない。ニコニコしていて、女性たちが板尾さんて色気あるよねって。ずるい映画監督だなと思ったんですよ。で、ピッタリだなとオファーさせていただきました。 板尾さん:オファー頂いて。来た!!って思いました。行定さんの映画やってことで。亡くなられた原田芳雄さんが「機会があったらポルノやっとけ」って言われて。昔の役者さんは映画に出たいってことで出て。それがロマンポルノだなとの認識で。受けました。 芦那さんについて・・ 監督:彼女も釜山でキムギドクと飲んでた時に紹介されて、ちょうど初脱ぎの新人女優探していて「脱げるの?」って聞いたら「脱げます!」っていうんでオーディション来てもらいました。 と、オーディションで受かった感想を聞かれ
と、板尾さんと同じ返し。板尾さん曰く、裸の付き合いしてるからだそう(笑) 芦那さん:初めての長編映画にトライするので、初日はおろおろして。でも、二日目からは反射神経でてきぱきしたら楽しくなっていきました。 そして、芦那さんは最初の撮影が濡れ場だったそうで。大変だったそう。 板尾さん:彼女は覚悟が出来てたので、競馬だと 走りたくて走りたくてしょうがない感じ。騎手として抑えるのが大変でした。 |
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岡村さんの起用は・・・
監督:芦那さんは細いじゃないですか。で、ポルノなんでバランスを考えて、おっぱいがある娘がいいなと。裸を見せていただいて。帰ってから目を閉じたら岡村いずみのおっぱいが浮かんだんです。で、彼女に合うように脚本を書き替えました。 どんなおっぱいが監督の脳裏を横切ったかは映画館で確認を! 岡村さん:あ~やっぱりおっぱい採用だったんだ!じっくり見てくださったので、これで落ちたら・・・自信なくすなと。実はコンプレックスでだったので監督に認められて自信がついて、挑ましていただきました。板尾さんとの濡れ場は、あのロケーションいいですよね。経験できないですから!板尾さんが作ってくださる空気感がよくって。ずっと手を握ってくれていて。集中してやれました。 と、板尾さんに感謝する岡村さんに 板尾さん:僕は男性で芸人なので、恥ずかしいことはないんですが。女性陣は初脱ぎで凄い覚悟。お芝居がしたくて来ているので良い感じに映してあげたいなと空気創りました。 と、女性陣に対する男優としての温かさが滲みます。それを受けて
レイプクイーンと言われていた風祭さん起用に関して 監督:風祭さんは伝説。特別な方なので。 板尾さん:神ですよね。神社作って上げたい。 監督:名前を挙げられた時、ちゃんとしなきゃと脚本変えて看護婦長にしようと。逆パターン。風祭さんのお顔を起点にしたかったんです。 と言う監督の言葉に感謝のご様子の風祭さんは、 風祭さん:ありがとうございます。感謝です!行定監督ならでる!って。いいところで出させていただいて、新しい時代のロマンポルノに出させていただいて感謝です。 |
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特に大変だったことを聞かれて・・
板尾さん:全部大変で。ほぼ毎日SEX。で、実生活ではないことなんで(笑)。。特に最後の風祭さんのシーンの行定さんの演出が大変でした。無茶な体制で何度もですもん。 監督:あのカーテンを締めたり開けたりする。あそこから脚本を書きました。実は実話です。 最後に、 監督:リブートの一発目。アイデアあるので、もう一本撮りたいのでやらせて欲しい。ロマンポルノでしかできないこと。くだらないことこそオモシロいし、切ないしやるせない。そこがロマンポルノの神髄なので。応援してください! と、次回作にかなり前向きな監督! 板尾さん:歴史的な日です。男女が絡むまぐわるのは滑稽でもあり、感動的でもあるし。その表現は普通の映画やTVでできないので、人間ドラマを始めて演じたなと終わってみて感じて・・・原田さんの言っていた意味が分かりました。 と締めました。 |
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[第1弾]行定勲監督『ジムノペディに乱れる』 11月26日(土)より全国順次公開
1週間。映画監督の古谷は、肌のぬくもりを求めて女たちの隙間を彷徨っていた。 仕事、名声、そして愛…全てを失った男が、辿り着いた先に見つけたものとはー? ラブストーリーの名手・行定勲監督が、切なく不器用な大人の愛を、美しい映像にのせ官能的に描いた入魂の一作。 板尾創路 芦那すみれ 岡村いずみ 田山由起 田嶋真弓 木嶋のりこ 西野翔 / 風祭ゆき 監督:行定勲 |