パリを拠点に、映画音楽からエレクトロミュージックまで幅広く世界で活躍し、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーなど世界の名匠たちを魅了してきた音楽家・半野喜弘の監督デビュー作『雨にゆれる女』が11 月19日(土)にテアトル新宿にてレイトロードショーとなります。その初日には主演の青木崇高さん、大野いとさん、半野喜弘監督が登壇し、初日舞台挨拶を行いました。
14 年前のパリで、まだ俳優になる前の青木崇高と半野喜弘が出会い、生まれた『雨にゆれる女』。それぞれの想いの丈を語りました。 日時: 11月19日(土) |
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監督:僕たちがコツコツ造った小さな舟が今日ようやく海に出る日が来ました。楽しんでもらえらと思います。
との監督の言葉からイベントはスタート。 青木さん:それが、今日のこの瞬間につながっていると思うと、感慨深いですね。 と、この作品の生まれたところを明かし・・・・ 青木さん:今日はクラウドファンディングのコレクターの方たちに来て頂いていて、しっかり力になりました。本当にありがとうございます。 と、感謝の意を表し・・・ |
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役柄について話に。普段はコミカルだったリコッタだったりの印象ですが今回は、孤独で寡黙な役を演じて 青木さん:心の中の気持ちは、 内面で渦巻いているものを出し過ぎず、目とかだけで語る空気感を重視して。表面には出さないように丁寧にやりました。 一方大野さんは、青木さんを惑わす色気の女 大野さん:高校生の役とかが多かったので新しい自分の発見になるのではと頑張りました。足を引っ張らないように挑みました。 監督:大野を選んだのは直感的で。写真をみてこの娘と決めて。実際に会ってみて可能性を感じて、表面に映っていないものが内側にあるんじゃないのかと。言うまく引き出せればと思ったんです。 と、大野さんの起用の裏話を。しかし、撮影現場では 監督:青木といじめました。それは僕たちの愛ですのでわかってください。 |
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音楽家ならではな部分は
青木さん:ブレスの仕方とか演出方法がとても面白かったですね。出来上がりを観た時に、心理描写が出てるなと思いました。 大野さん:監督は監督としてしか見ていなかったんですけど。音のリズムの規則性と不規則性とかをアドバイスいただきながら演出していただきました。 監督:いろんな方から色彩とか音とかがいいと言っていただけるのは嬉しいですが。やりたかったのは息遣いと皮膚からの匂いを撮りたいと。存在をカメラ納めるか。人物の息遣いを中心に構図と色と、音があるべきかをあてました。この二人の存在を中心の映画にしました。 |
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最後に
監督:コツコツと創って徐々に大きくなっていった作品です。この映画を応援してくれたみんなの映画です。この映画が好きなんだ!!というものが出来ました。 大野さん:この映画はみんなが一生一致団結して作ったものです。本当に物語に入り込んでしまうストリーです。 青木さん:本当に最高に愛する作品が出来ました。関わってきた方、観に来て下さった皆様を愛してます!特別な日だと感じてます。 と、熱く語るイベントとなりました! 11月19日(土)より、テアトル新宿にてレイトロードショー! その出会いは、罪。 本当の名を隠し〝飯田健次”という別人としてひっそりと暮らす男。人との関わりを拒む彼の過去を知る者は、誰もいない。ある夜、突然同僚が家にやってきて、無理やり健次に女を預ける。謎の女の登場で、健次の生活が狂いはじめる。なぜ、女は健次の前に現れたのか。そしてなぜ、健次は別人を演じているのか。お互いに本当の姿を明かさないまま、次第に惹かれ合っていくふたり。しかし、隠された過去が明らかになるとき、哀しい運命の皮肉がふたりを待ち受けていた。 |
監督・脚本・編集・音楽:半野喜弘
出演:青木崇高 大野いと 岡山天音 / 水澤紳吾 伊藤佳範 中野順二 杉田吉平 吉本想一郎 / 森岡龍 地曵豪 / 十貫寺梅軒
企画・製作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:ビターズ・エンド
2016年/ 日本/ カラー/ 1:1.85/ 5.1ch/83分
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