映画情報どっとこむ TJ カリスマ編集者と天才作家の日々を描いた実話『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』が東京での先行公開に続き14日(金)から全国公開となります。

この度、本作の日本語字幕協力者で村上春樹さんと一緒に新訳・復刊する新シリーズ「村上柴田翻訳堂」(新潮社)翻訳家の柴田元幸さんのトークイベントが10月12日(水)に渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで行われました。
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日付:10月12日(水)
場所:渋谷HMV&BOOKS TOKYO
登壇:柴田元幸

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柴田さん:おそらく本作は編集者を主人公にした最初の映画ではないかと思われるが「パーキンズをめぐる物語にしたのは納得」でコリン・ファースが演じる編集者マックスウェル・パーキンズは「アメリカ文学史の中で最も有名な編集者」。舞台となった1920年代はウィリアム・フォークナー、F・スコット・フッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイといった有名作家が活躍した「アメリカ文学史における第二の黄金期であり、パーキンズがいなければ全く違ったものになったであろう。

と語りました。

その重要な作家のひとりでジュード・ロウが演じたトマス・ウルフは現在日本では著作が絶版になっており、読むことが難しいことを

柴田さん:非常にもったいない。自分ひとりの人生を語りながら、アメリカを、世界を語った貴重な作家だ。

と評した。そして映画の見所でもある、ウルフが止めどなく綴った膨大な量の原稿をパーキンズが「削除。ここも削除」とばっさり切っていき、どのように推敲していったのか。ウルフの代表作であり映画にも登場する「天使よ故郷を見よ」(1929年)の元の原稿と推敲後の文章を柴田さんが特別に一部翻訳し読み比べ、編集後は1/4ほどになっていることを実証してくれました。

さらになんと「新しく翻訳するには2年くらいかかるであろう」と思われる「天使よ故郷を見よ」の一節であり、ウルフのプロとしての文芸誌デビュー作である短編小説「An Angel on the Porch(ポーチに立つ天使)」をこの日のために柴田さんが完全翻訳!柴田さんによる約30分の朗読が行われ、若くして亡くなったウルフの誌的でほとばしるような情熱が感じられる文章に満員の観客は聴き入りました。

天才編集者が最も愛した天才作家の名作を、日本を代表する天才翻訳家の翻訳と朗読で堪能できた、なんとも秋らしい贅沢なイベントであった。

映画情報どっとこむ TJ ベストセラー‗ポスター物語・・・
1920年代ニューヨーク、「老人と海」「グレート・ギャツビー」などの名作を手がけた編集者パーキンズ。ある日、パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。彼の才能を見抜いたパーキンズは、感情のままに、際限なく文章を生み出すウルフを支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーに導く。そして更なる大作に取りかかるふたりは昼夜を問わず執筆に没頭。パーキンズは家庭を犠牲にし、ウルフの愛人アリーンはふたりの関係に嫉妬し胸を焦がす。やがて第二作は完成し、またも大ヒット。その一方で、ウルフはパーキンズ無しでは作品を書けないという悪評に怒り、二人の関係に暗雲が立ち込める。果たして、立場を超えて生まれた二人の友情の行く末はー。

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

TOHOシネマズシャンテにて大ヒット先行公開中、14日(金)より全国公開

http://best-seller.jp/

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監督:マイケル・グランデージ
脚本: ジョン・ローガン
出演:コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、ガイ・ピアース、ローラ・リニー、ドミニク・ウェストほか

提供:KADOKAWA、ロングライド
配給:ロングライド
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