舞台はエレベーターの壊れたフランス、郊外のおんぼろ団地。不器用だが愛すべき6人の男女に突然舞い降りた思いがけない奇跡の出逢い。第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた映画『アスファルト』が、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開中。
そのヒットを受け、トークイベントが行われ、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞し、本作の主演イザベル・ユペールも絶賛した『淵に立つ』の公開を控える深田晃司監督と、深田監督作『さようなら』が選出された2015年東京国際映画祭コンペティション部門でプログラミングディレクターを務めた矢田部吉彦さんにによる豪華対談行われました。 『アスファルト』が先行上映された2016年フランス映画祭では、団長として来日した、イザベル・ユペールとのマスタークラスも行った深田監督と、数々の次世代映画界を牽引するトップランナーを世に紹介してきた矢田部氏が本作の魅力を語り尽くします。 深田晃司×矢田部吉彦 映画のプロが絶賛する映画『アスファルト』とフランスを代表する女優イザベル・ユペールの魅力 日時:9月10日(土)初回終映(13:12)後~13:35終了(受付13:00 劇場ロビー入口) |
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矢田部さん:『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した深田監督。フランス映画を好きな監督だと思いますがイザベル・ユベールさんはいかがですか? 深田監督:イザベル・ユペールさんは前から好きで、お会いした時に120本ほど映画に出ているとお聞きして、本当にフランス映画を支えている女優さんなんだなと思いました。 矢田部さん:パッと見はゴージャスな女優さんではないですが、良いですよね。今、充実期に入っている女優さんですね。会った時緊張しました? 深田監督:アスファルトと愛と死の谷の両方を直近に観ていたので、映画から抜け出てきたみたいで不思議でしたね。その時に、ゲストかと思っていたら司会進行を急に頼まれて、びっくりしたんですよね。 と、初めて会った時のシチュエーションを説明。
と、自分の作品に出演する俳優さんに対する思いを述べる監督。さらに、アスファルトが好きな理由を 深田監督:アスファルトに関しては凄い人との距離を置いているのが3人称で。現代的だなと思いました。僕自身の取り方もあってシンパシー感じているのかもしれませんが。。。映画に共感するのも良いですが、現代に良く出来ていてもと思ってしまうんですけど。アスファルトは徹底していて。感動を抑えさせるところが心地よかったですね。カメラワークもですね。 矢田部さん:踏みとどまる感はありますよね。フランス映画は昨今、社会派映画が多いんですけど、この映画は良い浮遊感があって目立ちますね。 |
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矢田部さん:監督の新作「淵に立つですが」・・
深田監督:フランスの記者から、日本の映画は家族の映画が多いなと。小津さんから是枝さんまでですね。スイートな家族のきずなが多い中で、この映画はビターでよいよって言われました。新作『淵に立つ』は10月8日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショーとなります。 浅野忠信『淵に立つ』完成披露試写会 舞台挨拶 HARUHI生歌も!
郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘。ある日、夫の旧い知人だという男がやって来て、奇妙な共同生活が始まるが、やがて男は残酷な爪痕を残して去っていく。 30代の若さで世界の映画シーンにその名を刻み続ける深田晃司監督の最新作が、カンヌ国際映画祭に初参加でいきなり公式部門にノミネートされ受賞を果たした!カンヌでは「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」など世界が熱狂・絶賛した、未だかつて誰も見たことのない衝撃の家族ドラマ。 監督・脚本・編集:深田晃司 主題歌:HARUHI「Lullaby」(Sony Music Labels Inc.) 小説:「淵に立つ」深田晃司著(ポプラ社) |
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『ア』 原題:ASPHALTE 英題:Macadam Stories 気になる物語・・・ ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ(モーニングショー)、シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー。 公式サイト: 監督・脚本:サミュエル・ベンシェトリ |