映画情報どっとこむ ralph

特別対談解禁

日本の現代社会においてアイドルは、華やかな魅力で時に大きな熱狂を生み出す存在でありながら、その裏側で人間としての本能や感情をルールで縛られる矛盾を抱えている。本作はアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター山岡真衣(齊藤京子)が、「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、煌びやかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして個人が自己を取り戻すための闘いを、痛切なリアリティと繊細な人間描写で描き出す。恋愛というごく自然な人間の感情が、なぜ「罪」として裁かれるのか――観る者は、自らの心に潜む「正しさ」の基準や、人の心を縛るルールの本質と向き合うことになる。『恋愛裁判』は、今月1月23日(金)公開となります。

この度、津田健次郎×深田晃司監督 特別対談を解禁!
YouTubeではお互いの印象や津田が演じた役どころについて語る対談映像が公開されたほか、さらに、公式HPにはキャスティング秘話や撮影時のエピソードまで踏み込む対談全文が解禁。
『恋愛裁判』
YouTubeには、物語のテーマ、お互いの印象、津田が演じた役どころについてなどを深掘る対談模様が公開されている。

映画情報どっとこむ ralph

内容

――津田さんはオーディションで『恋愛裁判』に出ることになったそうですね。どのようなところに惹かれてオーディションを受けようと思われたんですか?

津田 もちろん深田監督の新作だというだけでも興味がありました。題材としても、深田監督がアイドルというテーマを撮るという意外性も含めて興味があったので参加させてもらいました。自分が演じる役が事務所の社長の役だということはわかった上でオーディションを受けました。

――実際にオーディションをしてみていかがですか?

深田 やっぱり声がすごくいいなと思いました。津田さんが演じる吉田という役は、主人公のアイドル真衣が所属している事務所の社長で、その社長としての“圧”をどこまで描くかの匙加減が難しいんです。描きたいのは事務所が悪いんだということよりも、業界の構造の問題。でも社長の圧が少なすぎると物語に説得力がなくなってしまう。津田さんの声に艶と凄みがあったので、この声ならば事務所の持っているプレッシャーが表現できるかもしれないと思いました。吉田社長のちょっと軽みのある部分、ひょうひょうとした部分も、オーディションでお芝居してもらいました。ふたつくらいのシーンを読んで頂いて、とてもいいなと感じました。吉田というキャラクターは動き回らないので、動きというよりは、セリフを聞かせてもらうと言う感じで座って読んでもらったはずです。

――現場ではどんな話をされましたか?

深田 津田さんの初日の撮影の合間に時間があって、お互いにこれまでどんな仕事をしてきたかとか、演技についてお話しすることができました。僕の中での津田さんは、アニメの声優として素晴らしいお仕事を残されていたイメージもあったんですが、津田さん自身は、実写の仕事で、しかもリアリズム寄りのお芝居に挑戦したかったんだという話をされていたので、やっぱり出てもらってよかったなと思いましたし、同じ方向を見てる人なんだなと感じました。

津田 完成した映画を見させていただいたのですが、作品を通してすごく抑制の効いた演技になっていたと思いました。要は記号的な演技ではないので、観客がこの人は何を考えているんだろうと想像できる。そういう演技をさせていただけることって、余白があっていいなと思いました。

――監督は津田さんと撮影してみて何か気付かれたことは?

深田 予想外だったところは、本当に津田さんは現場がお好きだということです。撮影は照明や機材のセッティングで待ち時間が長いんですけど、津田さんは控室よりも現場にいることが多くて、よく様子を見られてましたね。そのときに喋ったことで印象に残っているのは、劇中のアイドル、菜々香が問題を起こして、説教する場面ですごく静けさがあったんですけど、静けさが菜々香にとってのプレッシャーになると津田さんは考えられていて、あくまでも静かな空間で、静けさを壊さないまま、淡々と説き伏せていくという演技をされていたことです。事務所の社長が強引に説得するのではなく、アイドル自身が自分で選択して恋愛を放棄したように誘導する、それが大人の狡さなんですけど、淡々と静かにその力関係が成立していたので、あのシーンはよかったなって思いました。

津田 圧をかけるのにもいろいろあると思うんです。怒鳴ったり暴力的なものと、静かに追い込んでいくというものとか……。追い込まない圧って、大人の狡さがすごく溢れていて、「自分で選んだんだよね?全てはあなたの選択だし、僕らはサポートしてるんだよ」というロジックが見えてより怖いなと思ったので、そう演じました。すごく複雑で二元論ではないんですよね。しかも、吉田はその後、事務所が大きな会社に吸収されて雇われ社長になる。そういうところもすごく複雑ですし、何が強者で何が弱者かわからない。そういうところもすごく面白い映画になっていると思います。

深田 個人的に、裁判のシーンの津田さんがすごい好きなんです。津田さんは、前半で声の圧力を十分発揮してくださったんですけど、後半の裁判のシーンでは、逆に一切しゃべらずにただ座っているだけでプレッシャーを与えているんです。唐田えりかさん演じるマネージャーの矢吹早耶が話すときにも常に吉田は横に居て、微動だにしないんだけれど、なにかしら、早耶は吉田の圧を感じながら喋っているという感覚が滲み出ていて、凄みがあってよかったですね。

――社長の背景やキャラクターは、何か深田さんと津田さんの間で共有されていたことはあるんですか?

津田 設定は聞いてはいないんですけど、吉田には、どこか軽さがあるんですよね。それを監督は“ひょうひょうとしてる”と表現していましたが、その軽さがすごく罪だったりします。所属アイドルのことも、心配してるようでしていない。「怪我は大丈夫?」というべきところを「怪我ないよね?」と決めつけて言うんですよね。実はああいうところに人は傷ついていくんじゃないかなと思いました。

深田 あるトラブルの起こった後に吉田が遅れてやってくるシーンなんですけど、そのときの吉田の態度がすごくうまいんですよね。本能的にトラブルを小さく見せようとするという責任者としての狡猾な態度が見えて。アイドルにどれだけのことを負わせているか、ファンとアイドルのことについてもそこまで把握していないこととか、いろんなすれ違いが出る場面での津田さんの匙加減がよかったですね。

『恋愛裁判』公式HP 津田健次郎×深田晃司監督特別対談 全文掲載ページはこちら。
https://renai-saiban.toho.co.jp/index.html?scroll_id=talk-area

映画情報どっとこむ ralph

『恋愛裁判』

英題:LOVE ON TRIAL
 
2026年1月23日(金)全国東宝系にて公開!
 
公式HP:
https://renai-saiban.toho.co.jp/
 
公式X:
@ren_ai_sai_ban
 
公式Instagram:
@happy_fanfare/
 
 
物語・・・
アイドルが「恋」をすることは「罪」なのか?
彼女の選択が今、裁かれる――
 
人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣は、中学時代の同級生・間山敬と偶然再会し、恋に落ちる。アイドルとして背負う「恋愛禁止」ルールと、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。しかし、ある事件をきっかけに、彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。その8カ月後、事態は一変。所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一、チーフマネージャーの矢吹早耶らによって、法廷で厳しく追及されることとなる。
 

***********************************

企画・脚本・監督:深田晃司
共同脚本:三谷伸太朗
音楽:agehasprings
出演:齊藤京子 倉悠貴
仲村悠菜 小川未祐 今村美月 桜ひなの
唐田えりか 津田健次郎
製作:「恋愛裁判」製作委員会
製作幹事・配給:東宝
制作プロダクション:ノックオンウッド、TOHOスタジオ
©2025「恋愛裁判」製作委員会
関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ