いよいよ今週の土曜日(6・11)に公開されます蘇りホラー『ラザロ・エフェクト』。
監督を務めた、デヴィッド・ゲルブ監督のオフィシャルインタビューがとどきました! もともとホラー好きだったようで、そのあたりのことを語っています。 |
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デヴィッド・ゲルブ監督 オフィシャルインタビュー
Q:この映画を撮りたいと思った理由を教えてください。 ゲルブ監督:僕は昔からホラー映画が好きなんだ。特に『シャイニング』や『ローズマリーの赤ちゃん』のような古典的なホラー映画がね。すばらしい演技を引き出せる脚本だと感じたし、最近、映画館でよく見るホラー映画とは少し違うコンセプトに惹かれたよ。研究室に閉じ込められるというシチュエーションも気に入った。人が死んだ時、何が起きるのか、そして死から蘇ったとしたら何が起きるのか?潜在的に何を持ち帰って来るのだろう?どう変わってしまうのだろう?死の経験はどんなものなのだろう?こういう疑問は多くの人が興味を抱くものだし、僕の心をつかんだ。とても恐ろしい体験にSF的要素と観客が共感できるテーマが加わったホラー映画ができるだろうと思ったのさ。 Q:『ラザロ・エフェクト』のストーリーは? ゲルブ監督:登場人物は大学の研究施設で働いている医学研究者のチームだ。彼らはこっそりと実験を行っている。なぜならその実験には生と死を操ることに関する道徳的問題がつきまとうからだ。だから、大学側に知らせずに、動物を蘇生させる実験を行っている。だが最終的に、人間を蘇らせると恐ろしいことが起こると思い知らされる。そして彼らはどうにか生き残ろうとするんだ。 Q:この映画で扱う物議を呼ぶテーマについて教えてください。 ゲルブ監督:この議論に関しては意見が2つに分かれると思う。科学というのは自然なもので、生死を操ることは必然的に超える境界線だと考える人もいる。一方で、生命というのは神聖なものだから、生死の法則を犯してはならないと考える人もいる。死んだ人は死ぬ運命にある。生き返らせるのは冒涜的行為だと。この作品は怖くてドキドキして、すばらしい俳優の演技を楽しめるだけの映画ではなく、最近のほかのホラー映画よりも考えさせられる作品なんだ。脚本を読んだ時、そこにとても惹かれたよ。 |
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Q:この映画で描かれる地獄のコンセプトについて教えてください。 ゲルブ監督:地獄とは何か考えた。地獄は自分が作り出すもので、そこに閉じ込められてしまうなら?と。僕らは、登場人物のひとりを、人生で最も忌まわしい瞬間がずっと繰り返される地獄に閉じ込めることにした。そして、そこから連れ戻されるんだ。正常な精神状態ではいられないよ。この映画に出てくる血清は、死者を蘇らせるだけでなく、その人を癒し、強くし、普通の人間以上の力を授ける。血清により、脳の眠っている部分が目を覚まし、超自然的能力を操れるようになるんだ。この偉大なパワーが手に入った感覚と、何年間も悪夢の中に閉じ込められて気がおかしくなりそうな感覚は、すごく不安定な組み合わせさ。しかも、登場人物たちは地下の研究室に閉じ込められている。逃げ場はない。そこで、自分たちを殺せる超自然的な力を持つ制御不能な相手と対峙しなければならないんだ。 Q:ゾーイを演じたオリヴィア・ワイルドはいかがでしたか? ゲルブ監督:オリヴィア・ワイルドは特異な才能の持ち主さ。役にものすごくコミットする。物語を伝えるうえで必要なことは何だってするんだ。とても美人でチャーミングだし、頭が良いだけでなく、この映画を見れば分かるように、実に恐ろしくもなれる。今回の役は演じ甲斐があったはずさ。なぜなら、映画の冒頭ではとても愛らしくて、彼女には実験に成功してほしい、彼女は大丈夫であってほしいと思わせるけど、途中で彼女のキャラクターは変貌を遂げる。彼女は、明るい部分とものすごく暗い部分の両方をとても見事に演じたよ。 デヴィッド・ゲルブ(監督)プロフィール |
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いまだかつてない恐怖を真っ向から描く、科学ホラーは要チェック。
『ラザロ・エフェクト』 原題:THE LAZARUS EFFECT 6月11日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー 公式サイト:Lazaroeffect.com 物語・・・ |
製作:ジェイソン・ブラム(『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』)
監督:デヴィッド・ゲルブ(『二郎は鮨の夢を見る』)
出演:マーク・デュプラス、オリヴィア・ワイルド
配給:クロックワークス
提供:日活
2015年/アメリカ/シネマスコープ/83分
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