映画情報どっとこむ ralph

ワールド・プレミア上映

 
この度、『栄光のバックホーム』が、第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門ワールド・プレミア上映にて舞台挨拶を行いました!
 
初お披露目となったワールド・プレミア上映後、W主演を務めた松谷鷹也、鈴木京香のほか高橋克典、前田拳太郎、山崎紘菜、加藤雅也が登場し、観客から「横田―!」という応援の声も飛び交う中、会場に集まった人々から温かい拍手で迎え入れられ登壇。さらには製作総指揮を務めた見城徹、監督を務めた秋山純らが登壇し、本作に懸ける熱い想いを語りました。
栄光のバックホーム
 
ワールド・プレミア上映
日時: 11月1日(土)
場所: ヒューリックホール東京
登壇:キャスト / 松谷鷹也 鈴木京香 高橋克典 前田拳太郎 山崎紘菜 加藤雅也
スタッフ / 見城徹(製作総指揮) 秋山純(監督)

映画情報どっとこむ ralph

キャスト&監督登壇

 
映画を鑑賞し、生きることを決して諦めなかった横田さんの生きざまに心震わされた多くの観客からは、割れんばかりの大きな拍手。
 
製作総指揮を務めた見城は「見城です。74歳になります。この映画を作ってる間、僕の人生の最後のバックホームを栄光で飾れるだろうか、自分の中の“栄光の思い出”で終われるだろうか、と思いながら作ってきました」と感慨深い様子で挨拶。
栄光のバックホーム
さらに「横田慎太郎が栄光のバックホームで帰ってきたように、それを秋山監督がどう描くか。そして彼を支えた人たちを、役者たちがどう演じるか。とにかく映画をつくろうと思ったのは3年ぐらい前です。その間、毎日、人々の胸に届くだろうか。客は入るだろうか。横田慎太郎はうなずいてくれるだろうか。そんな不安と恐怖で眠れぬ夜を過ごしてきました。何回か映画を観ましたが、涙が止まりません。いい映画ができたなと思っています。もし皆さんの胸に少しでもこの映画が届いたなら、他の人に『あれは良かったよ。観た方がいいよ』と伝えてください」と呼びかけた。
栄光のバックホーム
撮影中は、奇跡の連続だったと語る本作について秋山監督は「横田慎太郎くんの人生を映画として遺すことが、こうやって実現したこと。これこそが本当に奇跡だと思うんです。彼も映画を観るのを楽しみにしてくださっていたので、元気なうちにその約束を果たせなかったことにすごく悔いが残ります。しかし、こうやって松谷鷹也という新人に慎太郎さんの役をやってもらって、すごい俳優が集まり、ここに立てていることが一番の奇跡だと僕は思います」とかみ締めるように語る。
 
そんな映画が完成した今、天国の横田慎太郎さんにどのような言葉を贈りたいか。
栄光のバックホーム
そうした問いかけに、松谷は「慎太郎さんと出会ってから4年くらい経つのですが、慎太郎さんと一緒に歩んでいったこの4年間というのは、僕にとってすごい宝物のような時間でしたし、こうして映画が完成した今、ひとりでも多くの方に慎太郎さんの人生を知っていただけるように、公開まで自分のできることを全力でやっていきたいと思います。引き続き見守っていただけたら嬉しいです、という風に伝えたいです」とコメントするも、その瞳からはみるみるうちに涙があふれてくる。そんな松谷を見た鈴木が松谷の背中を優しく撫でる様子は、劇中さながらの親子の絆を彷彿とさせ、会場を温かい空気が包み、会場からも大きな拍手が送られた。続けて松谷は横田さんの人柄について「本当にまっすぐな人で。でもどこか少し抜けているようなところがあったんですけど。目の前のことにただ一生懸命、ひとつひとつに目標を立てて、1日1日大切に生きていくような、そんな方だったと思います」と振り返った。
栄光のバックホーム
また松谷とダブル主演を務める鈴木は、横田さんを見守る母まなみ役のオファーを受けたことを「野球ひと筋で一生懸命打ち込んできたのに、志半ばで病と戦わざるを得なくなった慎太郎さんのお母さんという役がわたしにできるんだろうかと、ただただ思うばかりでしたが、慎太郎さんの素晴らしく、清らかで一生懸命な生き方に感動して。これはぜひやらせていただきたいという気持ちで引き受けさせていただきました」と述懐。
息子役の松谷との共演を「(松谷)鷹也君がいつも慎太郎くんのままでいてくれたので。わたしたち家族はいつも役と考えることなく。慎太郎くんってこういう子だったんだな、こんな素敵な男の子だったんだな、頼もしい青年だったんだな、誇らしい息子になってくれたんだなと思うことができました。それは鷹也くんが一生懸命やってくれたおかげだと思います。そして映画で大好きになった慎太郎くんを、この映画が届くべきところに届くことを祈って。たくさんの人に見に来ていただきたいと思ってますので。今日の感想を皆さんどうぞお伝えくださいませ」と呼びかけた。
栄光のバックホーム
また、息子の慎太郎を一歩引いたところで見守っていた父・真之を演じた高橋は「鷹也君とは、現場で目が合ってもできるだけ喋らないようにして。距離感がある親子の父親像を心がけました。でも妻には叱咤されるわけですが、『何をやってもあなたは中途半端』だと言われてしまう。それは男としても自分としても突き刺さるセリフで、自分の人生を振り返りました」と笑いながらも、「横田選手のエピソードは本当に胸を打つ話。皆さんがこんなに関心を寄せてくださって、こんなに泣いたよというのが届いてるといいなと思います」としみじみと付け加えた。
栄光のバックホーム
そして横田さんの先輩・北條史也選手役の前田だが、実は野球経験がなかったという。「撮影が始まる前からずっと鷹也さんが一緒に練習してくれた。休憩時間やお休みの日も一緒に早起きして一緒に練習してくれたり。鷹也さんのこの作品に懸ける思いに引っ張ってもらいました」と二人三脚で役作りに励んだ日々を振り返った。そんな松谷だが、実は高校時代に北條選手と対戦したことがあったとのことで、「その時、僕はホームランを打たれました」と笑いながら振り返った。
栄光のバックホーム
本作で描かれる横田家は非常に温かな雰囲気に包まれていたが、そのシーンについて横田さんの姉・真子を演じた山崎が「実は家族が揃うシーンって、劇中では意外と少なくて。撮影期間もわずかだったんです。その中でどうやってこの家族の空気感を出したらいいんだろうと考えた時に、物理的な距離を近くしようと思いました」と明かすと、「これは物理的な距離を近くしようと思って、京香さんにグイグイ近づいたり、ハグをしたりして。京香さんにも『グイグイ行っちゃって、大丈夫ですか』と言ったら『全然いいから、どんどん来て』とおっしゃってくださってくださいました」
栄光のバックホーム
さらに阪神の金本知憲監督を演じた加藤雅也も野球経験が少なかったことを明かすが、秋山監督からは「監督じゃなくてアニキでいてください」というリクエストがあったということで、「現場では皆さんとコミュニケーションを取るようにして。それがアニキだろうという感じで演じていました」と振り返る。さらに阪神の監督ということで、関西出身の加藤としては関西弁でいけるだろうと思っていたというが、「YouTubeを見たら、ほとんど標準語なんですね。実は広島出身だったんです。だからその辺はちょっと取り入れた方がいいかなということはありましたが、基本的には監督にお任せして。僕は皆さんとのコミュニケーションを取るようにしていました」と語った。
そして最後のコメントを求められた見城が「もう何も言うことはありません。とにかくこの映画でちょっとでも人生が変わったとか、動いたと思ってもらえたらうれしいですし、他の人たちに伝えていただければうれしいです」と呼びかけると、秋山監督も「映画の最後にありましたが、すべての横田慎太郎に捧げている映画だと思っていますので。僕もまたひとりの横田慎太郎だと思いますし、観てくださった皆さんひとりひとりの心に、人生に、何か響いてくださったら、それだけでもうしあわせです」と続ける。
さらに松谷が「ひとりでも多くの方にこの作品と慎太郎さんのことを知っていただきたいので。ぜひ皆さんのお力を貸していただけたらうれしいです」と呼びかけると、
栄光のバックホーム
最後に鈴木が「素晴らしく、清らかな生き方。横田慎太郎選手のことはもちろん、彼を大切に思ったまわりの人たちの素敵な実話ですので。どうぞ多くの方に広まりますよう、祈っています」と会場にメッセージを送り、熱い想いが会場いっぱいに溢れるイベントとなりました。

映画情報どっとこむ ralph

第38回東京国際映画祭

 
開催期間:2024年10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:
https://2025.tiff-jp.net/ja/
 

映画情報どっとこむ ralph

『栄光のバックホーム』

 
11月28日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
 
公式HP:
https://gaga.ne.jp/eikounobackhome/
 
公式X :
@backhome24movie
 
2013年、阪神タイガースにドラフト2位指名され、翌年からプロ野球界でプレーした、横田慎太郎選手。若きホープとして将来を嘱望されるも、21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた“感動のラストプレー”は、野球ファンのみならず、多くの人々の心に今なお、深く刻み込まれています。
 
主人公の横田慎太郎選手を演じるのは、元高校球児でもある新人・松谷鷹也。そして、W主演を務めるのは慎太郎の母・まなみ役を演じる名優・鈴木京香。揺らぐことのない息子への愛を強く、優しく演じます。阪神タイガースの先輩選手・北條史也役に前田拳太郎、慎太郎の想い人・小笠原千沙役に伊原六花、そして、慎太郎の姉・真子役に山崎紘菜、スポーツ紙の野球担当記者・遠藤礼役を草川拓弥と、旬な若手演技派が顔を揃えました。さらに、阪神タイガースのスカウト・田中秀太役を萩原聖人、慎太郎のトレーナー・土屋明洋役を上地雄輔、掛布雅之役を古田新太、金本知憲役を加藤雅也、大阪の大学病院の主治医・鍵山博久役を小澤征悦、鹿児島の隣人・澤居修役を平泉成、神戸の大学病院の主治医・沼田徹役を田中健、神戸のホスピスでの担当医師・門倉勉役を佐藤浩市、阪神タイガース二軍監督・平田勝男役を大森南朋、慎太郎と交流の深かった川藤幸三役を柄本明、そして、慎太郎に多大な影響を与えた元プロ野球選手の父・真之役を高橋克典という本格実力派俳優陣が演じます。
主題歌は横田慎太郎選手の登場曲であり、闘病中の心の支えとなった、ゆずの「栄光の架橋」。阪神が18年ぶりのリーグ優勝を決めた2023年9月、甲子園球場で4万人の観客が慎太郎に向けて大合唱した不朽の名曲です。
野球に生き、仲間に支えられ、家族に愛され28年の生涯を駆け抜けた横田選手と、彼を支え続けてきた人たちの実話の、感動の映画化です。
 
物語・・・
2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された横田慎太郎、18歳。甲子園出場は逃したが、その野球センスがスカウトの目に留まり、大抜擢された期待の新人だ。持ち前の負けん気と誰からも愛される人間性で、厳しいプロの世界でも立派に成長を遂げていく慎太郎。2016年の開幕戦では一軍のスタメン選手に選ばれ、見事に初ヒットを放つ。順風満帆な野球人生が待っていると思われたその矢先、慎太郎の体に異変が起こる。ボールが二重に見えるのだ。医師による診断結果は、21歳の若者には残酷すぎるものだった。脳腫瘍―。その日から、慎太郎の過酷な病との闘いの日々が始まる。ただ、彼は孤独ではなかった。母のまなみさんをはじめとする家族、恩師やチームメイトたち、慎太郎を愛してやまない人々の懸命な支えが彼の心を奮い立たせる。そして、2019年9月26日、引退試合で慎太郎が見せた“奇跡のバックホーム”は人々を驚かせ、感動を呼んだ。しかし、本当の奇跡のドラマは、その後にも続いていたのだった…。
 

***********************************

製作総指揮 : 見城 徹 / 依田 巽
原作 : 「奇跡のバックホーム」横田慎太郎(幻冬舎文庫)
「栄光のバックホーム」中井由梨子(幻冬舎文庫)
脚本 : 中井由梨子
企画・監督・プロデュース : 秋山 純
出演 :
松谷鷹也 鈴木京香 ※W主演となります
前田拳太郎 伊原六花 ・ 山崎紘菜 草川拓弥
萩原聖人 上地雄輔
古田新太 加藤雅也 小澤征悦
嘉島 陸 小貫莉奈 長内映里香 長江健次 ふとがね金太
平泉 成 田中 健
佐藤浩市 大森南朋
柄本 明 / 高橋克典
主題歌 : 「栄光の架橋」ゆず(SENHA)
ゼネラルプロデューサー : 三田真奈美  プロデューサー : 小玉圭太
協力 : 阪神タイガース
特別協力 : 東宝
配給 : ギャガ
制作 : ジュン・秋山クリエイティブ
©2025「栄光のバックホーム」製作委員会
関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ