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指名手配犯・桐島聡を描く衝撃作映画

 
指名手配犯・桐島聡の、弱い立場の人に寄り添う人柄・考えをドラマチックに描く衝撃作映画『「桐島です」』。
この度、7月4日(金)より新宿武蔵野館ほかにて公開されるのを前に、本作主演の毎熊克哉のオフィシャルインタビューが届きましたのでご紹介。
「桐島です」
 

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毎熊克哉インタビュー

 
Q.オファーを受けたとき、どんな思いでしたか?
A.正直、すごく驚きました。高橋伴明監督の作品に出ることがあっても、最初は小さな役だったり、ある程度任せてもらってからだろうと思っていました。ここまで大きな、桐島という“誰が演じるかで印象が決まってしまう”ような人物を託されるとは思っていませんでした。
だから、「この役を僕に?」と正直びっくりしましたし、「信頼されているんだな」とも思いました。でも同時に怖さもあって。桐島役を、というのは、顔が似ているとかそういう理由ではなく、何かしら僕の過去の作品や空気感を観て感じてくれたものがあったのかな、と。
 
Q.桐島という人物、そして犯罪者という立場を演じることに抵抗はありませんでしたか?
A.抵抗はなかったです。これまでも“悪い役”はいろいろやってきましたし、そもそも桐島という人物が実在であることはもちろんだけど、仮に100年、200年経ったら、もう歴史上の人物になるわけで。時代劇で罪人を演じるのと同じような感覚でした。
彼の人生や思想に触れて、「これは悪だ」「これは正義だ」と一方的に判断するのは、ちょっと違うと思っています。情報が少ない分、そこを想像する余地があるのも、役者としては魅力でした。
 
Q.これまでも実在の人物を演じたいとおっしゃっていましたが、その延長線にこの役があった?
A.「実在の人物をやってみたい」と話したのは、役へのアプローチの仕方が違うから。資料がたくさんある有名人ではなくて、桐島のように“情報が少ないけれど実在した人”というのは、演じる上で非常に自由でもあり、責任もありました。ただ、名前は有名でも、実際にどんな人だったのかは誰も知らない。そういう意味では、現代の“半分伝説的な人物”みたいな、すごく不思議な存在でした。
 
Q.桐島聡という人物にはどんなイメージがありましたか?
A.指定手配のポスターは、よく見ていました。街中に長年貼られていて、でも“重要指名手配”という文字がついていても、見た目は大学生みたいに普通の青年。それがずっと印象に残っていました。
事件自体、僕の世代では詳しく知らない人も多いですし、僕自身も正直「何をした人なんだろう?」っていう認識でした。ただ、その“普通っぽさ”が逆に気になっていたし、そこにリアリティも感じました。
 
Q.桐島と自身の境遇に重なる部分はありましたか?
A.僕と同じ広島県福山市出身と知って驚きましたし、桐島が高校時代を過ごした尾道も僕にとって思い出が多い場所です。地方の海の町で育った青年が、東京に出てきて、学生運動が盛んな時代に飲み込まれていく。その流れは、理解できる部分があります。
20代の若者が、正義感や不満を抱えながら、たまたま出会った人たちに影響されて流れていく。その“たまたま”の連続で、人生が思わぬ方向へ進んでいくというのは、誰にでも起こり得ると思うんです。たとえば音楽の仲間に出会っていたら、音楽で社会に訴えようとしたかもしれない。映画サークルだったら、映画で表現しようとしたかもしれない。そういう可能性を感じさせる人物なんです。だからこそ、どこか自分の中にも似た部分があるように思えて、役に入りやすかったんだと思います。
 
Q.劇中では20歳から亡くなる70歳までを演じましたね。
A.いわゆる特殊メイクではなく、ヘアメイクで自然に年齢を重ねるという形でした。それが逆にリアルで、役に入りやすかったです。自分が“70代の男”に見えるかどうかというのは心配もありましたけど、仕上がりを見て「ちゃんと見えるな」と感じました。今回は本当にヘアメイクの力に助けられました。
 
Q.最後に桐島が本名を名乗ったことについては、どう感じていますか?
A.いろんな意見がありました。「公安警察に勝った」「最後に自分の名前で死にたかった」……。でも僕は、はっきり理由がわからないままでいいんじゃないかと思っています。監督とも「明確な理由を提示しない方がいい」と話し合っていて、だからあのシーンは特に大切にしました。
“朦朧とした中で、ふと聞かれて自然に出た言葉”それが「桐島です」だったのかもしれないし、あるいは仲間への申し訳なさ、償いの意味だったかもしれない。観る人がどう受け取るかが大事だと思います。
 

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『「桐島です」』

 
2025年7月4日(金)より新宿武蔵野館ほかにて公開
 

 
<舞台挨拶情報>
 
①7/4(金)新宿武蔵野館(東京)登壇者:毎熊克哉(主演)、梶原阿貴(脚本)、長尾和宏(製作総指揮)、高橋伴明(監督)1回目 16:45~の回上映後2回目 19:20〜の回上映前
 
②7/5(土)新宿武蔵野館(東京)登壇者:毎熊克哉、北香那、海空、甲本雅裕(以上、出演)、高橋伴明(監督)1回目 14:25~の回上映後2回目 17:00~の回上映前
 
③7/5(土)函館シネマアイリス(北海道)登壇者:長尾和宏(製作総指揮)10:45〜の回上映後
 
④7/12日(土)福山駅前シネマモード(広島)登壇者:毎熊克哉(主演)13:00〜の回上映後
 
⑤7/12(土)MOVIXあまがさき(兵庫)登壇者:毎熊克哉(主演)、長尾和宏(製作総指揮)17:30〜の回の上映後
 
⑥7/13(日)元町映画館(兵庫)登壇者:毎熊克哉(主演)、長尾和宏(製作総指揮)10:00〜の回の上映後
 
⑦7/13(日)第七藝術劇場(大阪)登壇者:毎熊克哉(主演)、長尾和宏(製作総指揮)12:45〜の回上映後
 
⑧7/13(日)伏見ミリオン座(愛知)登壇者:毎熊克哉(主演)、長尾和宏(製作総指揮)16:45〜の回上映後舞台挨拶
 
公式サイト:
https://kirishimadesu.com
 
X:
@Kirishimadesu1
 
Facebook:
@kirishimadesumovie
 
あらすじ
1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。大学生の桐島聡は反日武装戦線の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。しかし、1974年、三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局の捜査によって、壊滅状態に。指名手配された桐島は偽名を使い逃亡、やがて工務店での住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛となるが…。
 
『「桐島です」』
『「桐島です」』
『「桐島です」』
『「桐島です」』
『「桐島です」』
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『「桐島です」』
『「桐島です」』

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毎熊克哉
奥野瑛太 北香那 原田喧太 山中聡 影山祐子 テイ龍進 嶺豪一 和田庵
伊藤佳範 宇乃徹 長村航希 海空 安藤瞳 咲耶
 趙珉和 松本勝 秋庭賢二 佐藤寿保 ダーティ工藤
白川和子 下元史朗 甲本雅裕
高橋惠子
 
監督:高橋伴明  製作総指揮:長尾和宏 
企画:小宮亜里 プロデューサー:高橋惠子、高橋伴明
脚本:梶原阿貴、高橋伴明 音楽:内田勘太郎 撮影監督:根岸憲一 照明:佐藤仁 録音:岩丸恒
美術:鈴木隆之 衣裳:笹倉三佳 ヘアメイク:佐藤泰子 制作担当:柳内孝一 編集:佐藤崇
VFXスーパーバイザー:立石勝 助監督:野本史生 ラインプロデューサー:植野亮
制作協力:ブロウアップ 配給:渋谷プロダクション
製作:北の丸プロダクション 
2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語/105min
©北の丸プロダクション

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