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公開直前スペシャル試写会

 
映画界に新たな風を吹き込む注目株俳優・中尾有伽×認知症の祖母・紀江役に芸能生活55周年・研ナオコがW主演を果たす映画『うぉっしゅ』が、いよいよ今月5月2日(金)新宿ピカデリー/シネスイッチ銀座 他 全国公開となります。本作の企画・脚本・監督を務めたのは、永六輔の孫・岡﨑育之介。
 
この度、公開に記念して「TBSラジオ『えんがわ』presents 映画『うぉっしゅ』公開直前スペシャル試写会」が行われました。
レギュラーMCの玉袋筋太郎さん&外山惠理アナウンサーに加えて岡﨑育之介監督がゲストとして登壇。「ケンさんと言えば日本映画界では高倉健さんだけれど、ついに研ナオコの時代が来た」というトークで大盛り上がりして会場を沸かせました。
『うぉっしゅ』
 
日程:4月28日(月)
会場:秋原葉UDXシアター
登壇:岡﨑育之介 玉袋筋太郎 外山惠理
 

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岡﨑育之介x玉袋筋太郎x外山惠理

 
拍手喝采の上映後、登壇した玉袋は「観終わった瞬間、あの人に会いてえなと思わせてくれる映画。私も今まで沢山のソープランド映画を観てきたけれども、その中でもNo.1。風俗とは裸の付き合いであり、それこそ人間性が丸見えだ。そこに老人介護を結び付けたのはまさに岡﨑監督の大発明」と笑いを交えながら大絶賛。認知症の祖母を演じた研ナオコの熱演にも「ケンさんと言えば日本映画界では高倉健さんだけれど、ついに研ナオコの時代が来た。健さんを超えたケンさん。うちのおふくろもボケて今施設だけれど、猛烈に会いたくなった。まるで鏡を見ているようだった」と心震わせていた。
『うぉっしゅ』
これに岡﨑監督は「今までの試写会でも映画を観終わった後に自分の家族の話をしてくださる方が多い。映画館を出た後の駅までの道のりの間に『家族に電話してみようかな』というきっかけになれば本作を作った意味がある」と期待。研ナオコについては「低予算映画なのでギャラも少額でしたが、快く引き受けてくださった。その後に製作費を集めるクラウドファンディングを始めたら、研さんがそのギャラの二倍の金額を援助してくれて…。研ナオコさんは、この映画にお金を払って出ているようなもの。流石、昭和のスターはカッコいい」と主演女優の粋な計らいに感激しきりだった。
 
岡﨑監督は、昭和を代表する文化人・永六輔の孫。そんな永と長らくラジオ番組を共にしてきた外山アナは「この映画を観て『人間は二度死にます。まず死んだ時。それから忘れられた時』という永さんの言葉を思い出して、そこにDNAを感じた」と言うと、岡﨑監督は「パクった…いや、脚本を書いていたら自然と出てきました!」と笑わせながら「世代を問わず、人から忘れられる辛さや孤独感は誰にでもある。そこにひとつ、肯定的なメッセージを込められたら良いと思った」と狙いを明かした。
 
物語のメインの舞台となる家屋は、なんと永さん所有の別荘。岡﨑監督は「お地蔵さんなどの装飾品も、永六輔が全国からかき集めた工芸品です。小さい頃によく遊びに行っていた場所で映画クルーや研さんを引き連れて撮影していると思うと感慨深いものがありました。祖父はきっと『何を勝手にやっているんだか』と呆れているはずです」と苦笑い。岡﨑監督にとって永は「いつも怒っているジジイ」だったそうだが、外山アナに言わせれば「とても優しい方。怒られた記憶がない」そうで「孫については、可愛がりたいけれど無理して我慢をしていたような気がする。本当は可愛いのに恥ずかしがっていたのでは?」と推察した。
 
これに玉袋が「その厳しさが逆に良かったのかも。これが猫可愛がりのずるずるだったら、岡﨑監督は映画の中に七光りを使っていたはず。でもそれが微塵もない。それが良い」と言えば、外山ナアも「永さんはあえて厳しくしたのかも。岡﨑監督が映画を撮ったことをきっと喜んでいるはず」と想像。最後に玉袋は「人と人との繋がりを改めて思わせるいい映画。まさに観る側の心も洗われます」と見事に締めて、客席からは「上手い!」との歓声が上がっていた。
 

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『うぉっしゅ』

 
2025年5月2日(金)新宿ピカデリー/シネスイッチ銀座 他全国公開
 
 
あなたが忘れても、私はあなたをずっと覚えていたい
祖母の人生に触れ、私の人生が動き出す。
ソープ店で働く主人公・加那(中尾有伽)。ある日、母から1週間だけ祖母の面倒を見て欲しいとお願いされる。困惑しながらも、8年ぶりに再会する紀江おばあちゃん(研ナオコ)。おばあちゃんの再会の挨拶は、“はじめまして”だった…。更に、仕事のことを家族に隠していた加那は、ソープ嬢ということを秘密に、昼間はおばあちゃんを洗い、夜はお客さんを洗う=“人を洗う”Wワークをすることに。
 
認知症が進み、孫のことも思い出せないおばあちゃん。介護なんてやったことのない加那は、おばあちゃんとどう接していいのか分からない…。
 
どんなに頑張っても、会うたびに“はじめまして”の挨拶を繰り返すおばあちゃんに虚しさを覚える加那だったが、知人から「おばあちゃんが忘れたんじゃない。忘れられてしまっていたから、忘れてしまったんですよ」と言われたことが、これまでの考え方を思い直すきっかけとなる。
どんなにおばあちゃんが忘れても、私が覚えておけばいいんだと気が付いた加那。今できることを、おばあちゃんと一緒に楽しむ! そんな加那と紀江おばあちゃんのファンキーで痛快な暮らしが何かを変えることに‥‥。
 
W主演の一人、ソープ嬢・そして孫の加那を演じるのは、映画『窓辺にて』や、ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い- 」などに出演し、映画界に新たな風を吹き込む注目株俳優・中尾有伽。そして認知症の祖母・紀江役には9年ぶりの映画主演となる研ナオコが熱演。更にニューヨーク 嶋佐和也や、中川ゆかり、髙木直子、磯西真喜などお笑い芸人からベテラン勢に加え、TikTokerとしても大注目の西堀文、クリエーターチーム『こねこフィルム』が作った「年齢確認」シリーズでの演技で注目の赤間麻里子など、多彩な出演者陣が加那とおばあちゃんの物語をカラフルに彩ります。
そして今作のメガホンをとったのは、岡﨑育之介監督。自身の父方の祖母の話を基に企画・書きおろした本作は、2024年の大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門への入選を果たすなど公開前から高評価を得ています。更に、岡﨑自身はウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』への出演など俳優としての経験もあり、今後も多方面での活躍が期待される新進気鋭の監督になります。
   
あらすじ
ソープ店で働く主人公・加那(中尾有伽)。
ある日、母から電話が。「一週間だけ、おばあちゃん の介護してくれない?」 仕事のことを隠していた加那は、ソープ嬢ということを秘密に、翌日から祖母宅⇔ソープ店を行き来して、“人 の身体”を洗い続ける二重生活〈ダブルワーク〉をすることに。
認知症が進み、名前すら覚えていない祖母・紀江(研ナオコ)の介護に奮闘する加那。
会うたびに“初対面”を繰り返してゆく毎日。
「どうせ忘れる」相手に対し加那は、祖母との暮らしの中で、本当の事を素直に打ち明けられている自分に気付く。そして祖母の知らなかった、これまでの人生と孤独が垣間見えてきて…。
 
『うぉっしゅ』

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中尾有伽 研ナオコ
中川ゆかり 西堀文 嶋佐和也(ニューヨーク)
髙木直子 赤間麻里子 磯西真喜
監督/脚本  岡﨑育之介
企画:岡﨑育之介 音楽:永太一郎
共同プロデューサー:神原健太朗 ムラタマリエ 
ラインプロデューサー:赤間俊秀
監督補:佃直樹 助監督/美術:中村光寿 撮影:江成隼 照明:西野正浩 録音:岩﨑敢志 庄野廉太朗
スタイリスト:川邉舞 
ヘアメイク:幸田啓 
カラリスト:井上海 
編集:岡﨑育之介
制作プロダクション:役式 宣伝協力:浅田飴 
2023年、115分、カラー、DCP
©役式 配給:NAKACHIKA PICTURES 

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