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ベネズエラ映画
この度、ロカルノ国際映画祭2023オープンドアに選出され、ベネズエラ映画祭で驚異の6冠に輝くなど、世界各地の映画祭で《史上最高のベネズエラ映画》として絶賛された『博士の綺奏曲』が、2024年11月9日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほかでの全国順次公開が決定。
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著名人から推薦コメント
今回、真木よう子、ダースレイダー、吉岡正晴ら著名人からの推薦コメントも到着しました。
かつて、幼い頃に神秘的な馬の観劇にいった時のことが脳裏に甦った。
己だけがわかる作品にしたくなる。
簡単に時代背景等を齧った人とは、この気持ちの共有を遠慮したい程。
それ程までに特別で、台詞以外の映像や音楽や表情で心情を揺さぶられた初めての芸術作品だ
有名な画家の様に創造者亡き後の評価にならない事が嬉しい
真木よう子(俳優)
腐敗した政治、堕落したモラル。そんな灰色の影に覆われたつまらない日常を生きるアンドレスの傷口(くちびる)から漏れ出す音のなんと色鮮やかなことか。音楽がミュージシャンの元にやってくる感覚が優しく、儚く描かれていく。
ダースレイダー(ラッパー/映画監督)
78分の上映時間のあいだに87カットしか持たないこの映画がかもす音楽と空間性の調和は、見る者の心をひたすらにとろけさせる。
荻野洋一(映画評論家/番組等の構成・演出)
なんだろう……この映画全体の漂う雰囲気、空気感。 ダリやマグリットのようなシュルレアリスムの絵画を鑑賞したときと似通った感覚を味わった。
小川あん(俳優)
多くの余韻とスペースを持つこの作品は、ひょっとしてハイパー・インフレ、政治の腐敗が進むベネズエラにおける批判も含めた「白昼夢」のようだ。
吉岡正晴(音楽ジャーナリスト)
バンドメンバーと袂を分かったアンドレスは、たぶん彼の脳内存在である鮮やかな黄色の衣をまとった顔のない「ビースト」たちと録音を行う。どちらかといえばリアリズムのこの映画において、そこだけ奇妙にファンタジックなのだが、かといって特別すごいことが起きるわけではない。そして、そこが良いのである。
佐々木敦(批評家)
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『博士の綺奏曲』
2024年11月9日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
公式HP:
@hakasenokisoukyoku
公式X(旧Twitter):
@Hakasenokisou
あらすじ
研究所に勤めながらも、オルタナティヴ・ロックバンド「ロス・ピジャミスタス」のボーカルを務めていたアンドレス(ジーザス・ヌネス)は、汚職にまみれた政権が主催する音楽祭にメンバーたちが無断で参加しようとしていたのを知り、脱退を決意する。
バンドを離れ、ソロでの活動を開始したアンドレスのもとに現れた、顔なき奏者「ビースト」たち。
混乱と貧困が日常を蝕んでいくベネズエラで、アンドレスはビーストたちとともに、孤高のアルバム制作を試みる……。
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脚本・撮影・監督:ニコ・マンサーノ
編集:アラン・オヘップ 音響:エリック・オルドリー
音楽:ニカ・エリア、ニコ・マンサーノ、クリスチャン・ミハレス
エグゼクティブ・プロデューサー:アラン・オヘップ、リカルド・エスピノーザ、ニコ・マンサーノ
製作:リンテルナ・スタジオ
出演:へスース・ヌネス、ガブリエル・アグエロエ、ステファニア・キハダ、アーヴィング・コロネル
日本語字幕:原田りえ 翻訳協力:ワイズ・インフィニティ
宣伝:河合のび、滝澤令央、松村厚(京阪神地域)
協力:神奈川大学外国語学部スペイン語学科、駐日ベネズエラ大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京、江戸玉川屋
配給:Cinemago
作品データ:2021/ベネズエラ/スペイン語/78分/映倫G/原題『Yo y las bestias』
(C)Bendita films/Cinemago
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