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公開記念初日舞台挨拶

 
セリフの指定をせずに、ト書のみの脚本から俳優とともに対話を繰り返しながら作り上げた髙田恭輔監督の最新映画『ふれる』が、本日9月27日(金)より10月10日(木)にテアトル新宿にて限定公開しました。
 
そして、劇場公開を記念して、初日である9月27日(金)にメイン館のテアトル新宿に鈴木唯(主人公)、仁科かりん(姉)、河野安郎(父)、吉田晏子(担任)、髙田恭輔監督が登壇する公開記念初日舞台挨拶がおこなわれました。
映画「ふれる」公開記念舞台挨
 
公開記念舞台挨拶
日時:9月27日(金)
場所:テアトル新宿
登壇:鈴木唯、仁科かりん、河野安郎、吉田晏子、髙田恭輔監督

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キャスト&監督

 
本作は、セリフを特定せず、ト書きのみで構成された台本を基に俳優たちと作り上げた作品となっている点について、主人公の美咲の姉である美和役を演じた仁科かりんさんは、「セリフの指定がなかったのですが、髙田監督とは大学の時からの知り合いで信頼関係が出来ていたので不安はなかったです。撮影中だけでなく、撮影の合間も唯ちゃんとはたくさん話をして遊んだりもしていたので、自然と家族の在り方というか、家族らしい雰囲気を作れていけたと思います」と、確かな手ごたえを語った。
 
そして美咲と美和の父親役を演じた河野安郎さんは、「二人が本当に可愛かった、僕はほぼ何もしてないです(笑)。本当に撮影の雰囲気がよくて、楽しかったんです。中でも美和の存在が大きくて、僕が父親ではあるのですが、美和には母親のように甘えられる安心感がありました。劇中のセリフも話し合っていないのですが、監督は全て受け入れてくれていたので、ト書きのみという設定での撮影でも難しいとかはなかったですね。関係性を作るうえでは、娘役の二人が素敵に見えればっと思いながら演じていました。作品のテーマは重いけど、優しい映画になっていますし、完成度が高いのでご期待ください」と作品への太鼓判を押した。
 
美咲が通う学校の教師役を演じた吉田晏子さんは、「私は主人公の美咲と家族とは違った関わり方だったのですが、最後の頃に美咲と向き合って話をするシーンがあるのですが、大人(教師)と子供(生徒)ではなく、人間と人間が対になる感じが出ていると思います。きっと本作がセリフは無かったからこそ、あの空気感を生み出せたんじゃないかと思います。あれを撮れたのは奇跡だと思う。撮影現場の景色がとにかく良くて、あの場所がなければ、このキャストでなければ、このスタッフたちでなければ、この映画は撮れなかった。映画ってそういうものだということを再確認した作品です」と本作の独特な撮影方法が生んだ素晴らしい効果を語った。
 
それに対して髙田恭輔監督は、「本作は即興で撮影したのですが、即興となると、色々とアラが見えしまう無謀な部分もある撮影方法だと思います。もちろん即興で撮ることへの怖さがなかったわけではないのです。理性では無謀とはわかっていても、現場に行った時に動いているムードみたいなものがあって、信頼関係がしっかりって、そこがぶれなければ大丈夫だと思って撮影しました。きっと撮影前にワークショップを行い、キャストの皆さんに集まってもらったんです。そこで死んだ母親が生きて時はどんなだったかとか、映画の中で描かれていない部分を色々と話し合って、皆でイ
メージを膨らませることが出来たからこそ、お互いに信頼関係が出来ていたのがよかったんだと思います。人生とはままならない、絶望の内側から叫ぶってことでなく、現場で信頼関係がある中で、どこか楽観的に演じてくださっていていたのも良かったですね」とキャストやスタッフ築いた確かな信頼関係に感謝しながら、撮影現場を振り返った。
 

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『ふれる。』

 
9月27日(金)~10月10日に(木)テアトル新宿にて限定公開ほか、全国順次公開
 
https://furerumovie.com
 
物語・・・
母を数年前に亡くした小学4年生の美咲は、度々奇行を起こして家族を困らせている。 不登校の彼女を心配する学校の先生や周りの大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになる。 そんなある日、一人の女性が家にやってくる。父と親しげなその姿に、美咲はいずれこの女性が 「新しい母」になることを悟る。美咲とそれを取り巻く人々の人生が少しずつ動き出していく…。
ふれる

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監督・脚本・編集:髙田恭輔

2001 年生まれ、茨城県出身。日本大学芸術学部映画学科監督コースを卒業。
卒業制作として作られた『ふれる』が第45回ぴあフィルムフェスティバルにて準グランプリを受賞。
その後、ブリーヴ国際中編映画祭の国際コンペティション部門に選出。
この作品が劇場デビュー作となる。

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鈴木唯 仁科かりん 河野安郎 水谷悟子 松岡眞吾 吉田晏子
監督・脚本・編集/髙田恭輔
撮影・照明/市川雄一 録音・整音/土手柚希 美術/黒田晴斗 助監督/宮川彰太郎 杉岡岳 音楽/伊達千隼
2023/日本/カラー/アメリカンビスタサイズ/ステレオ/60分 配給/アルミード
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