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ヘルシンキ国際映画祭に特別招待

 
国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまで日本中にたくさんの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜の最新作である映画『スオミの話をしよう』が9月13日に公開。
 
9月24日(火)までの公開12日間で、観客動員数83万人、興行収入11.4億円を突破し、大きな話題を呼んでいる本作。
 
そんな三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』 (英語タイトル:『ALL ABOUT SUOMI』)が、第37回ヘルシンキ国際映画祭に特別招待され、現地時間9月24日(火)夜に海外初上映となるインターナショナルプレミアを行いました。
『スオミの話をしよう』
 
今作の主人公の名前“スオミ”は、フィンランド語で“フィンランド”という意味。
三谷がBlu-rayを観ようと字幕の言語を選択する際、たまたま日本語や英語に交じってsuomi(=スオミ)というワードを発見。「その時、すごくその言葉が印象に残って。日本人っぽくもあるけど、あまり聞いたことがない名前だなと。そこで主人公はスオミに決めました。正直、その時は、深い意味はなく、たまたま目についたというだけなんです(笑)。でもそこから彼女の設定が生まれていきました」と今作の主人公の名前や設定のきっかけとなり、さらにはそこから、映画のエンディングで、長澤演じるスオミが華麗に歌い踊り、出演者全員が参加した話題のミュージカルシーンのナンバーがフィンランドの首都である「ヘルシンキ」にもなっています。
 
 そんな繋がりからヘルシンキ国際映画祭アーティスティックディレクター・ペッカ・ラネヴァの目に留まり、映画を鑑賞、特別招待となりました。ペッカは今作について「『ALL ABOUT SUOMI』は愛されるべき5つの異なる顔を持つ女性を題材にした“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”で、そこにはLove&Anarchy(愛と自由・何者にも支配されない)という映画祭のテーマとフィンランドそのものに繋がるスパイスも散りばめられています」と招待した理由をコメントしました。
 

上映!

上映劇場であるヘルシンキで一番古い映画館・Finnkino Maximはタイトルの“スオミ”が気になった日本映画に興味を持つフィンランド人やフィンランド在住の日本人で満席。上映チケットは売り出しから数時間で完売し、映画祭側が追加上映を設けるほど。現地上映前に三谷が「モイ!(やあ!)」とファンランド語で挨拶すると会場からは大きな歓迎の拍手が。
『スオミの話をしよう』
さらにフィンランド語で「こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私のフィンランド語が分かりますか?ごめんなさい。私は私のフィンランド語が分かりません」と挨拶すると、会場からは爆笑が起こりました。「僕の一番新しい作品をこうして皆さまに観ていただけるのは本当に幸せだと思っております。タイトルは、『ALL ABOUT SUOMI』です。ただ、あんまりフィンランドのことは出てきません。スオミという日本人の女性の物語です。一応それだけ把握して観て下さい(会場笑)」
 
その後、三谷もお客さんに交じって鑑賞。上映中には5人の夫たちのコミカルなシーンはもちろん、「コスケンコルヴァ」というフィランドの伝統的な蒸留酒の名前が出てくると、大きな笑い声が。最後のミュージカルシーンでは、「ヘルシンキ」に合わせ手拍子が起こり、歌詞にヘルシンキの名所が飛び出すと、さらに会場は爆笑の渦に!!
『スオミの話をしよう』
 
さらに、上映後には三谷監督によるティーチインとファンとの交流会も実施!!
上映後のティーチインで観客と今作を観た感想を聞かれた三谷は「正直、脚本を書いて映画を作っている時はそんなつもりはなかったんですが、出来上がってみると、今作ほどヘルシンキ国際映画祭にピッタリな作品はないなと思いました。(会場笑)」さらに、「今は、日本の監督の中で一番ヘルシンキに詳しいと思います」と語る三谷に、観客から「今回、ヘルシンキやフィンランドについて事前に勉強されたかと思いますが、フィンランドに実際来てみていかがですか?」と質問されると、「すごく日本と似ているなと感じました。住んでいらっしゃる皆さんの温かさとやさしさ、少し控えめな所もあって、日本人と通じるものを感じました」と離れたフィンランドと日本の意外な共通点を語る一幕も。また、「コスケンコルヴァはお好きですか?」の質問に、「僕はお酒がほとんど飲めないですが、今日はこんな素敵な日になったので、コスケンコルヴァを初めて飲みたいと思いました。主人公の名前をスオミにして良かった!」とコメントすると、客席からは大きな拍手が起こり、温かな空気のまま、ティーチインは締めくくられました。
 
作品の感想を聞かれた現地のファンからは「演劇的なところがあって、とても楽しかったです。歌(ミュージカルナンバー「ヘルシンキ」)を聞きながら、こんなに笑ったのは初めてです」「フィンランドのことを世界に知らせてくれて嬉しい」「いろんな要素がある中で、面白さが一番伝わって楽しかった」などの声があがりました。
『スオミの話をしよう』
『スオミの話をしよう』
 
三谷に改めて今回の映画祭について尋ねると「こちらの方に受け入れて頂けるか、頂けないか僕はけっこう心配で…“ふざけんな!”とか言われたらこの映画を作った意味がない…!とさえ思っていたんですが、皆さん喜んで頂けて、ほっとしています」と安堵の表情。また、ヘルシンキならではのお客さんの反応を聞かれると、「ミュージカルシーンで、瀬戸康史さんが建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲルになって登場するシーンは盛り上がっていましたね。エンゲルすごいな…!と思いました」と、ご当地・ヘルシンキならではの笑いに驚いていました。
 

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ヘルシンキの街を三谷幸喜が闊歩

 
スオミが焦がれたヘルシンキの街を三谷幸喜が闊歩!
歌詞に登場する名所にも訪問!!
また、映画祭の前には三谷が作詞したミュージカルナンバー「ヘルシンキ」に出てくるヘルシンキの名所にも訪問。”カウッパトリ(港近くにあるマーケット)“近くの“カタヤノッカ(静かな港湾地区)“から出ている船の上から、”ウスペンスキー大聖堂“を眺め、
『スオミの話をしよう』
建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲル(※19世紀のフィンランド建築上、最も著名な建築家)が設計した“ヘルシンキ大聖堂”を訪ねました。
『スオミの話をしよう』
『スオミの話をしよう』
”スオミ”が憧れ続けた街を実際に回った感想を聞かれた三谷は、「今日初めて僕は、ヘルシンキの街を回って、歌詞に出てくる場所を観て、自分の目で確かめることができて、本当に幸せな経験をしました!」と余韻を噛みしめました。
『スオミの話をしよう』
 

▼「ヘルシンキ」歌詞

作詞/三谷幸喜
作曲/荻野清子
歌/スオミ、魚山大吉、十勝左衛門、宇賀神守、草野圭吾、寒川しずお、小磯杜夫、乙骨直虎、薊
 
「最初の夫は年が離れていたけど、とっても頼りになる⼈だったわ
⼆番⽬の夫は、プライドは⾼いけど、⾏動⼒は抜群
三番⽬の夫は、これといっていいところもなければ、悪いところもない」
皆 私を愛してくれた
だから私も愛してあげた
でも私にはもっと好きなものがあるの
それが へルシンキ へルシンキ へルシンキ
へルシンキ へルシンキ へルシンキ ヘルシンキ
「四番⽬の夫は、神経質だけど、まぁまぁ格好良かった
五番⽬の夫は、⾃分勝⼿な⼤⾺⿅者、だけどなんだか憎めない
次の男は、そうね、どうでもいいわ」
皆 私を愛してくれた
だから私も愛してあげた
でも私にはもっと好きなものがあるの
それが へルシンキ へルシンキ へルシンキ
へルシンキ へルシンキ へルシンキ ヘルシンキ
へルシンキはフィンランド最⼤の都市
住みやすい都市のランキングで総合8位に選ばれたこともある
ヘルシンキの主な建築物は
1人の男がデザインしたもの
その人の名は カール・ルードヴィヒ・エンゲル
19世紀最大の建築家
ボーイズ!
カタヤノッカ セウラサーリ ウスペンスキー大聖堂
ヘルシンキに来たら 寄ってみるがいい
テウラスタモ カウッパトリ カンピ静寂の礼拝堂
へルシンキに来たら 訪ねてみるがいい
皆 私を愛してくれた
だから私も愛してあげた
でも私にはもっと好きなものがあるの
それが へルシンキ へルシンキ へルシンキ
へルシンキ へルシンキ へルシンキ へルシンキ……

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ヘルシンキ国際映画祭 概要

日程:現地時間 9月24日(火)
●三谷幸喜監督上映前舞台挨拶&上映 ※現地時間/18:00~20:00
●三谷幸喜監督上映後ティ-チーイン ※現地時間/20:00~20:30
会場:Finnkino Maxim 1 ※ヘルシンキで一番古い映画館(キャパ:159名)
 
 

ヘルシンキ国際映画祭とは…

1988年に28本の上映から始まり、今年37回目の開催となる。今年の開催期間は9月19日(木)〜29日(日)で、130本の長編映画、100本の短編を上映するまでに規模を拡大している。
コンペ部門はフィンランド映画のみだが、世界中で話題となった作品を一覧上映するノンコンペのラインナップに定評があり、今年の第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したショーン・ベイカーの『Anora』や話題を席巻したフランシス・フォード・コッポラの『Megalopolis』、2週間前にヴェネツィアで金獅子賞を受賞したばかりのペドロ・アルモドバル初の英語長編映画『The Room Next Door』なども上映される。
『スオミの話をしよう』はアジア映画のショーケース部門Asian Cutsで上映され、今年の映画祭のサブテーマ“Live, Laugh, Love & Anarchy”にフィットする“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”の象徴として選考された。
日本からは他に『君たちはどう生きるか』『Ryuichi Sakamoto | Opus』『悪は存在しない』が上映。
 

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『スオミの話をしよう』

 
9月13日(金)極上ミステリー・コメディの幕が上がる
 
映画公式サイト:
https://suomi-movie.jp/
 
映画公式X:
@suomi_movie
 
映画公式Instagram:
@suomi_movie/
 
物語・・・
その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。
≪スオミ≫が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。
刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。
やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。
誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。
スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、
彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人・・・。
スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。
この秋、三谷幸喜真骨頂!極上ミステリー・コメディの幕が上がる―!
スオミの話をしよう

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キャスト
長澤まさみ
西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎
戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ
脚本と監督:三谷幸喜
製作:フジテレビ 東宝
制作プロダクション エピスコープ
配給:東宝
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会
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