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『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』上映3月15日より3月20日まで、第2回新潟国際アニメーション映画祭が開催中です。 |
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富野由悠季監督、出渕裕登壇アニメ業界60年となる富野由悠季監督の来場が発表されると大反響を呼んだ本イベント。500席を超えるチケットは即完売し、異例のイベント配信も発表された。期待と熱気に満ち溢れた客席を前に富野監督は「60周年なのよ、それが嫌なの。もう一つ嫌なのは、今日ここで『逆シャア』をやるっていうんだけど何年前の映画だか知ってる?36年前なの。なのにこういうところで・・・まぁ高畑監督の作品があるんでそれよりは新しいかもしれないけれども・・・という言い方はあります。僕にとっては高畑監督は師匠です。師匠と一緒にこうやって上映されるのはいいんだけれどもと言いながら、本当はちょっと照れるな。それで何よりも立ってるのが辛い人なので座ります、はい」と冒頭から“富野節”全開。 Zガンダムや、ファーストガンダムで綺麗にまとまっていたニュータイプが続編を作ることで余韻を説明しなくてはいけなくなるなど困ったことが続出したことで、『逆シャア』では触れられていないこともあると指摘。出渕氏は「富野さんが『逆シャア』でやりたかったのは生っぽい人間。ニュータイプなんかどうでもいい!サイコフレームなんかにしてもはっきり言って理屈はつけてるけど最後落とすのスピリチュアルというかオカルト展開だけども、一応理屈はつけたよって方便を見せているだけで」と話すと「方便を見せているだけじゃなくて、まさに方便です」と全肯定。「今思い出しましたもん。今出渕くんが説明したような『逆シャア』の解説は全て正しいです。全否定するところは一切ない。むしろ自分自身が今びっくりしたのは、コンテを切っている時の気分、違和感っていうのを全部思い出させてくれた。今日来てよかった!」と満足げ。 また、最後の挨拶でも自身の健康不安も語りつつ出渕氏から「富野さんは仕事があると元気ですから」と流されていたが、「宮﨑さんっていう監督が、アメリカの映画界にアニメはディズニーアニメだけじゃないんだとわからせたのは今年なんです。っていうことはこれ以後受け継いでいくのは皆さん方。年齢下の人たち頑張って!むしろここにいるお子さんをお持ちの方、お父さんお母さんは今言ったようなことを子どもに教えていただきたい。つまり宮﨑アニメがあったおかげで、映画界自体も変わってくるぞと」と、これからの未来を担う若者達へ熱い思いを再び伝えつつ「その勉強っていうのは、ただ昔の作品を追いかけているだけではいけないんだよっていうことでいうと、今回の映画祭みたいなところで高畑監督のメンドクサイアニメがいっぱいあります(場内爆笑)、ちょっと見てやってください。『赤毛のアン』(3月19日、3月20日にシネ・ウインドにて上映)俺やってるんだからね!」と、しっかりと宣伝も。愛のある皮肉が楽しい“富野節”炸裂のトークイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。 |
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【第2回新潟国際アニメーション映画祭】英語表記:Niigata International Animation Film Festival主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会 公式X(旧Twitter):
■新潟アニメーション首都宣言 |
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出渕氏はモビルスーツデザインを手がけているが「さっき、『え?やってたっけ?』とか言われちゃって!」と富野監督の発言を暴露、富野監督は悪びれもせず「全く覚えてません」と答える。「出渕って人は本当に器用な人で、便利な人で、デザイナーとして絵描きとしてはこんなに便利な人はいないと思ってました。その思いは現在まで全く変わってません。それを本人は「どうせ私は器用貧乏で、ちゃんとしたことができる仕事じゃないんですよね」ってさっきも不貞腐れてました」という話の流れから、“あれしか書けない”一芸に秀でる人の話に。富野監督が「“あれしか書けない“っていうのは色が一色しかないということ。意外とそれを幅広くやるってことはできるわけがありません。手塚治虫がギャングの映画をかけると思いますか?そしてじゃあ手塚漫画が漫画として読めないかっていうと、読めるでしょ」と話すと「手塚さんは漫画っていうジャンルの中でいろんなことを試してきた人だと思うんですよ」(出渕)「だから手塚先生がいたおかげで戦後70年80年の歴史の漫画のベースを作るっていうことを手塚先生を追いかけることでみんなができるようになっちゃって、その後少女漫画の隆盛が起こったり。そしてつい最近お亡くなりになった鳥山明さんの「ドラゴンボール」みたいな時代を画するようなものを作ってしまって。今度は鳥山明で終わるかと思ったらもう一つ化け物が出ましたよね。ワンピースです。そういう系譜があるということです。手塚治虫がやったことがあるんでワンピースまで繋がってるんです。それだけでなくてこの数年の漫画っていうものが、文芸作品を超えるような漫画まで出てき始めています。漫画とかアニメっていうのは、ファンは一面的に見て喜んでいるだけでいい。だけどそこから「俺もやるぞ、プロになるぞ」っていう気分を持った人は、かなり広い視野を持っていかないとこれ以後の漫画家とかアニメの作り手ってなかなか出ないだろうと」と漫画・アニメの歴史のターニングポイントを語った。






