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初日舞台挨拶

本日より新宿K’s cinema、12月15日(金)より池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開となります『ホゾを咬む』。

その初日舞台挨拶が新宿K’s cinema行われ、ミネオショウ、小沢まゆ、木村知貴、河屋秀俊、福永煌、髙橋栄一監督が登壇しました。
『ホゾを咬む』初日舞台挨拶
初日舞台挨拶
日付:12月2日(土)
会場:新宿K’s cinema
登壇: ミネオショウ、小沢まゆ、木村知貴、河屋秀俊、福永煌、髙橋栄一監督

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キャスト&登壇

独特の間合いの本作の上映後となった舞台挨拶の冒頭で、ミネオが「映画の中では間を使った発言もしているのですが、アフタートークはぱんぱんと行きます」とジョークを飛ばして満員の観客を笑わせ、舞台挨拶がスタート。『ホゾを咬む』初日舞台挨拶

監督は、「僕は今33歳なんですけれど、29歳の時に、異常にこだわりが強いだとか人の気持ちを分かりづらいという特性があるASDの検査でグレーゾーンという診断をされて、『君のコミュニケーションは間違っているよ』と言われたような感覚に陥りました。どうやって人とコミュニケーションをとっていったらいいんだろうと思ったところから、夫婦をモチーフとして、愛することはどういうことかをテーマにこの作品を作りました。」と本作の着想のきっかけを説明。『ホゾを咬む』初日舞台挨拶
ミネオが演じたハジメは、普段とは全く違う格好の妻を街で見かけ、隠しカメラを設置してしまう役。ミネオは、「監視カメラを設置するというのはなかなか共感できるものではないですけれど、妻を追っかけていくというのは、僕が20歳くらいの時に付き合っていた彼女らしき人が、朝方男の人と歩いていて、追っかけたんです。彼女でした!なので、追っかけるシーンは共感できました」と自ら暴露し、会場を盛り上げた。

ミネオは、クランクインした最初のシーンの撮影でびっくりしたことがあるそう。「夢から覚めてベッドから起き上がる2秒くらいのシーンが、香盤表だと20分くらいで撮影する予定だったんですけれど、1時間半くらいかかって。この映画、終わらないんじゃないかなと思いました。」と回想。監督は、「テンポだったりとかが独特の映画なので、実際ベッドにいて起き上がるというアクションを現場に入ってやっていたら、いつの間にか1時間半経っていて。この中でやりたいトーンをトライをしながら探していけました」と、その1時間半は無駄ではなかったよう。
『ホゾを咬む』初日舞台挨拶小沢が、「モノクロなのでわからないと思うんですが、私が演じたミツという女性は、本当は家の中でもピンクや紫などすごくカラフルな服を着ているんです。スタイリストさんや監督とも衣装にもすごくこだわって撮影に臨んだんですが、どうしてモノクロになさったんでしょうか?」と監督に訊ねると、監督は、「映像を繋いでみた時に、なんか違うなとなりました。撮影監督の西村(博光)さんにモノクロで試してみたらどうかと言われてモノクロで見てみると、色という情報が全部抜けて、人の目線が動くだけだったり現場で作ったものにフォーカスできるようになり、外の音も理解できるようになったので、色はスタイリストともすごく話し合って作ったので苦渋の決断だったんですけれど、モノクロに決めました」と説明した。

ミネオは、関係者試写で本作を見た感想を聞かれ、「僕は、モノクロって聞いていなかったんです。最初の夢のシーンがモノクロだったので、『おしゃれな作り方で作るな。夢から覚めたところからカラーになるんだな。』と思っていたら、最後までモノクロだったんで、『どういうこと?なんで最初に教えてくれなかったんだろう』って思いました。」と話し、会場を笑わせた。

「僕はゆったりとしたテンポというか、独特の間合いの余白のある映画が好きなので、そういう映画を今日みなさんと共有できて嬉しいです」と話した木村は、『ホゾを咬む』初日舞台挨拶演じる月見里役の”汗と日焼け止めの匂いが混ざったのがたまらない”という欲動について、「監督の性癖・フェチズムなのかなと思いました」と話し、監督はご自身のフェチズムだと認める一幕も。監督と小沢によると、たまに共感するという人に出会うとのこと。

謎の男・野老役の河屋が、野老について、『ホゾを咬む』初日舞台挨拶「この年まで独身でいて、やっと見つけた女性がミツに似た、ミツなのかわからない女性で、その日そのレストランでプロポーズしようと、指輪をポケットに忍ばせて、決意を固めて来たんじゃないか」と、自身で考えた役のバックグラウンドを語ると、小沢は、「その役作りがあったからなんだ」と熱演に納得した様子を見せた。

コゾウ役の福永は、『ホゾを咬む』初日舞台挨拶「今回の映画は、僕が長台詞に初めて挑戦した映画だった」とのこと。ミネオは、「長いセリフで、煌くんがどう喋ってくるかわからないから、控え室で、『ちょっと煌くん、次のシーンの練習しない?』って言ったら、『いい』って断られて!プロなんだな」と福永の大物ぶりがわかるエピソードを披露し、会場をほんわかとさせた。
福永は、「長い道を歩くシーンで、3回位僕が持っていた木の棒が折れちゃっ他けれど、監督が、『テープで巻けばいいよ』と言ってくれた」と撮影時のアクシデントについて披露。

最後に髙橋監督は、「この作品はお話を追うものではなくて、映画館で流れている時間だとかを感じて、ムードを味わう作品として作ったので、『ホゾと咬む』が多くの方に届くように力を貸していただければと思います。」とメッセージを送った。

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『ほぞを咬む』

12月2日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

公式サイト:
@hozookamu/

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あらすじ
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。
ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。
ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。
自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。
ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは…。

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出演:
ミネオショウ
小沢まゆ
木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや
森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲

脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリスト:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
美術助手:塚本侑紀 菅井洋佑
制作助手:鈴木拳斗
撮影応援:岡上亮輔 濵田耕司 小野寺ひかり ⻑島貫太 秋田三美 小沼美月

音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
 整音・音響効果:小川武 
楽曲提供:小川洋 劇中絵画:「生えている」HASE.

宣伝デザイン:菊池仁 田中雅枝 本編タイトルデザイン:山森亜沙美
宣伝写真:moco DCPマスタリング:曽根真弘

製作・配給:second cocoon
配給協力:Cinemago
海外セールス:Third Window Films
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023年/日本/4:3/モノクロ/108分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

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