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きっと全部、自分に折り合いをつけるための旅

生き別れた異母姉妹が手を取り合って、自らの力で居場所を切り開いていく姿を描く『緑のざわめき』は、9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開となります。
『緑のざわめき』主演 松井玲奈
女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる主人公・小山田響子役で、主演映画『よだかの片想い』や、 NHK大河ドラマ「どうする家康」でのお万役でも存在感を示した松井玲奈が出演。
響子の異母妹であり、彼女をストーカーする菜穂子役を、『mellow』でヒロインを演じた岡崎紗絵、同じく響子の異母妹で佐賀の集落に暮らす少女・杏奈役を、オムニバス映画『21世紀の女の子』でも夏都とタッグを組んだ倉島颯良が演じる。
その他、響子の元カレ・宗太郎にダンス&ボーカルユニット「ONE N’ ONLY」のRAP&ダンサーの草川直弥、菜穂子の友人・絵里に『忌怪島/きかいじま』での熱演も記憶に新しい川添野愛、響子の親友・保奈美に『蒲田前奏曲』の松林うらら、杏奈に思いを寄せる透に『草の響き』の林裕太、村に住む長老にカトウシンスケ、杏奈の伯母・芙美子に黒沢あすか等、フレッシュな若手や実力派が集結した。
『緑のざわめき』岡崎紗絵インタビュー
この度、菜穂子役を演じた岡崎紗絵のオフィシャルインタビューが到着しましたのでご紹介します。

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岡崎紗絵インタビュー

Q.松井玲奈さん演じる異母姉をストーキングする役と知り、どう思いましたか?

影のある役は演じたことがなかったので、初めての挑戦でした。台本や撮影を通して悩みつつでしたけど演じることができ、嬉しくてやりがいもあり光栄でした。

Q.異母姉をストーキングする心理は理解できましたか?

初めは読んだだけでは難しいところがあったんですが、監督とお話を重ねていくうちに段々と理解が深まりました。お姉さんへの憧れを超えて、「お姉さんみたいになりたかった」とか、「一緒に住んでいたらどうだった」とか、嫉妬みたいなものにも変わっていく、”愛と憎悪”に似たようなものを感じました。

Q.菜穂子役を演じるにあたり、何を大事に演じましたか?

心の揺れ動きは繊細だなと思ったので、そこの疑問は無くしてやりたかったです。監督と密にお話をし合いながらやりました。
『緑のざわめき』岡崎紗絵インタビュー

Q.監督が、菜穂子についての資料を作ってくれたそうですが、助けになりましたか?

すごく助けになりました。菜穂子はストーカーとかはしているけれど、友達だとかは普通にいて、社会生活は普通にできている子なので、そこのバランスは悩んだところではありました。「ストーカー」という言葉だけだと、「陰で、自分の殻にこもって、人との関わりはない人」とも取れるのかなと個人的には思うのですが、監督から頂いた資料を読んでそういうこともなく、普通に菜穂子として生活しているんだなと想像するきっかけになったので、ありがたかったです。

Q.松井玲奈さん演じる響子をストーキングするというのは、演じていて難しかったですか?

そこまでに至る心理だとかが当たり前に経験はなかったけれど、松井さん自身が知りたくなるようなミステリアスな部分、神秘的な部分がある方だったので、そういう対象として見るのはすごくやりやすかったです。「そう思うだろうな」と理解できたので。ストーカーをしてしまうのは、過去の色々があるからというのが深くあると思ったので、監督と話して知れたし、母親との関係性のコンプレックスや家庭のことを考えつつやっていけば、理解できるかと言われたら難しいですけれど、演じていてそこまで難しいところはなかったと思います。

Q.倉島颯良さん演じる異母妹・杏奈との関係性はいかがでしたか?

杏奈と直接的に関わるのは最後のシーンだけだったんです。お姉さんに対する気持ちで動いていた菜穂子なので、ぽっと妹が現れると嫉妬の対象になってしまう。関わり方は難しかったです。お姉さんに対する思いよりも、杏奈ちゃんに対する気持ちの方が難しかったです。お姉ちゃんが杏奈ちゃんといい感じで関わっているのを見て嫉妬していたし、自分も杏奈ちゃんからしたらお姉さんだと思うとまた変わってきたりして、そこは難しかったです。
颯良ちゃんは、(共演シーンが少なく)会っていないからこそ、作品と繋がるところがあって、「どんな子なんだろう」というのを掻き立てられました。杏奈もそうですけれど、まっさらで、目がすごく綺麗で、優しくていい子でした。

Q.佐賀・福岡での撮影はいかがでしたか?

自然がすごく豊かでした。ロケーションが綺麗な場所が多かったです。神秘的で画になる場所ばかりだなと思いました。特に最後のシーンの海の前の鳥居だとか、木が生い茂っている場所は、印象的でした。

Q.完成した映画を観ていかがでしたか?

なんて心の動きに寄り添った繊細な作品なんだろうと思いました。それぞれの「肯定されたい」という気持ちを感じました。それぞれに生活があって、それぞれ理想だったり願いがあって、欠けた部分を持っている3人が、完璧じゃないし、それぞれ揺れている感じが、共感できる部分もあればそうでもない部分もあるけれど、人間っぽいなと思いました。

Q.本作の見どころはどこだと思いますか?

観た方々それぞれ思うことも違う作品だと思うんですけれど、3人姉妹が孤独感など色んなものを抱えていると思うんです。でも、辿ればみんな繋がっていて、その繋がりをすごく求めていて。3人が出会った時に出てくる反応は見どころだなと思います。2人だったらそうはならなかっただとか、3人だからこそというところもあると思います。そういう心の動きに注目して観てもらいたいです。

最後に読者にメッセージをお願いします。

私が行っていないロケ地もあって、完成した作品を観たら、ダイナミックで自然豊かな場所での撮影が多かったです。そういう自然のダイナミックさと、3姉妹が揺れ動く繊細さが、違ったように見てとれるのは、劇場での大画面ならではだと思います。そういう環境だとか場所の力を借りながら撮影したので、その空気感を一緒に感じて頂ければと思います。

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岡崎紗絵 Profile

1995年11月2日生まれ。愛知県出身。
2015年より俳優として実績を重ね、代表作ではドラマ「教場Ⅱ」、「ナイトドクター」、「オールドルーキー」等、話題作に出演。「花嫁未満エスケープ」では主演を務めた。映画では、今泉力哉監督の恋愛群像劇『mellow』(20)でヒロイン役を好演。近年の出演作に『名も無い日』(21)、『シノノメ色の週末』(21)がある。

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『緑のざわめき』

9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

本作は、9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷(東京)、キネカ大森(東京)、ユナイテッド・シネマ豊橋18(愛知)、アップリンク京都(京都)、シネ・リーブル梅田(大阪)、福岡中洲大洋(福岡)、9月16日(土)より元町映画館(兵庫)、9月22日(金)よりシアター・シエマ(佐賀)、9月29日(金)よりチネ・ラヴィータ(宮城)にて公開されるほか、小山シネマロブレ(栃木)、シネマテークたかさき(群馬)、シネマ・ジャック&ベティ(神奈川)、松本CINEMAセレクト(長野)、Denkikan(熊本)、宮崎キネマ館(宮崎)、桜坂劇場(沖縄)他にて順次公開されることが決定している。

公式サイト:
https://midorinozawameki.com/

公式ツイッター:
@midori_zawameki

公式Facebook:
@midorinozawameki

■あらすじ

過去の痴漢被害のトラウマを抱えて生きてきた響子(松井玲奈)は、病を機に女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってきて、元カレの宗太郎(草川直弥)と再会する。

異母姉の響子と繋がりたいと、彼女をストーカーする菜穂子(岡崎紗絵)は、異母姉妹ということは隠し、響子と知り合いに。

施設に預けられていて、8年前から佐賀県嬉野で叔母の芙美子(黒沢あすか)と暮らす高校3年生の杏奈(倉島颯良)は、自分宛の手紙を勝手に読んだ叔母に不信感を募らせていた。「まずは話してみませんか?」という支援センターの広告を見て、身元もわからない菜穂子からの電話に、悩みを打ち明け始める。同じ頃、杏奈に思いを寄せる透(林裕太)は、杏奈とうまくいくよう、集落の長老・コガ爺(カトウシンスケ)に相談しに行っていた…

就職活動がうまくいかない中、 地元・嬉野に戻り、親友の保奈美(松林うらら)に就職の相談をする響子は、ひょんなことから自分と杏奈が異母姉妹ということを知ってしまう。菜穂子は、宗太郎に恋焦がれる絵里(川添野愛)等いつもの女子会メンバーとの旅先を嬉野に決め…。
緑のざわめき

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松井玲奈 岡崎紗絵 倉島颯良 
草川直弥(ONE N’ ONLY) 川添野愛 松林うらら 林裕太 
カトウシンスケ 黒沢あすか
    
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