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監督・脚本:夏都愛未

きっと全部、自分に折り合いをつけるための旅
生き別れた異母姉妹が手を取り合って、自らの力で居場所を切り開いていく姿を描く

第18回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に正式出品された、福岡、佐賀を舞台に、3人の異母姉妹が織りなす物語を描いた『緑のざわめき』。本作は、新鋭・夏都愛未監督(『浜辺のゲーム』)が、大江健三郎や中上健次の文學にインスパイアされ、葉脈と血の繋がり、ファミリーツリー、性と聖の繋がりをテーマに描くオリジナル作品。3人の異母姉妹に、元カレ、女子会メンバーらが交わり、物語は思いもよらない方向へと進んでいく…

この度、杏奈役を演じた倉島颯良のオフィシャルインタビューが到着ましたのでご紹介。
『緑のざわめき』

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倉島颯良オフィシャルインタビュー

倉島颯良_緑のざわめき

Q.杏奈役のオファーが来ていかがでしたか?

今まで色んな作品に出させて頂いてきたなかでも、とても重要な役どころに選んで頂けて、驚きと同時に身が引き締まる思いでした。比較的難しい家庭環境にある子を演じたことはあったんですけれど、異母姉妹というような複雑な人間関係に置かれた役はあまりなかったので、プレッシャーな部分もありました。

Q.脚本を読んだ感想はいかがでしたか?

明るい話ではないけれど、監督が書かれる言葉や雰囲気、白黒はっきりさせない物言いがすごく好きでした。

Q.知らない人と電話で話す杏奈の心情はどう理解しましたか?

私は割と理解できました。親とかに話せない悩みを、あまり深く関わったことがない友達とかにちょっと話すというのは、私も割と経験があります。顔もわからない人に自分の悩みを打ちけるという心情はなんとなくわかりました。

Q.松井玲奈さんとの共演はいかがでしたか?

すごく物静かな方なんですけれど、ご自身が好きなことについて語り始めると止まらない方です。私との共演シーンは普通に話すシーンが多いんですけれど、普通に喋っているだけなのに、女性としての真の強さを感じました。それが役なのか、松井さん自身から出ているのかわからないんですけれど、そういうものをすごく感じています。

Q.岡崎紗絵さんとの共演はいかがでしたか?

岡崎さんは役とプライベートと全然違って、現場ではいつも明るくいらっしゃいました。初めて挨拶しに行った時にお弁当を食べていらっしゃって、すごくもぐもぐして丁寧に挨拶をしてくださいました。芝居になると一気に暗い雰囲気を纏うそのギャップに毎回驚かされました。

Q.黒沢あすかさんとの共演はいかがでしたか?

黒沢さんは温かい方で、役どころもあり、初めて会った時から気にかけてくださいました。家庭感・生活感を芝居からもらいました。台本にもすごく書き込まれていたりだとか、本当に細かいところまで考えて芝居をされている方で、刺激的でした。

Q.嬉野での撮影はいかがでしたか?

私は今まで自然の中で撮影をしたことがあまりなかったんですけれど、監督が佐賀で撮りたいって言った理由がわかるくらい、都会ではもらえないようなパワーに包まれながら撮影していました。劇中で私が行っていない場所も出てくるんですけれど、映像で見ても迫力があるなと思いました。

Q.完成した映画を観ていかがでしたか?

私が台本をいただいて読んだ時に好きだと思った感覚がそのまま映像になったと思います。セリフがないけれど何かを見つめているシーンだとかが多いので、抽象的な部分が印象的な映画になったかと思います。

Q.大阪アジアン映画祭での上映の際に舞台挨拶に登壇されていかがでしたか?

見てくださった方々の声を聞くと、こうやって一つの作品がたくさんの人に届くというのは、本当に感慨深く面白い仕事だなと改めて思いました。

読者にメッセージをお願いします。

初めて映画館で観た時に、生い茂っている木が風に吹かれて擦れ合う音とか、電話の話し声とか、そういう音が印象的だと思いました。映像だけでなく音との組み合わせで立体的になっていると思うので、ぜひ映画館で一度は観て頂きたいと思います。

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■倉島颯良 Profile

2002年2月24日生まれ。茨城県出身。
女性アイドルグループ、さくら学院の元メンバー。2017年に「先に生まれただけの僕」でテレビドラマ初出演。オムニバス映画『21世紀の女の子』(18)では、『珊瑚樹』(夏都愛未監督)の主演に抜擢。本年は、内村光良監督・脚本の短編映画『夏色ダンス』やコントライブ「内村文化祭’23 初心」(演出:内村光良)等が控えている。

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『緑のざわめき』

9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

公式サイト:
https://midorinozawameki.com/

公式ツイッター:
@midori_zawameki

公式Facebook:
@midorinozawameki

女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる主人公・小山田響子役で、主演映画『よだかの片想い』や、 NHK大河ドラマ「どうする家康」でのお万役でも存在感を示した松井玲奈が出演。響子の異母妹であり、彼女をストーカーする菜穂子役を、『mellow』でヒロインを演じた岡崎紗絵、同じく響子の異母妹で佐賀の集落に暮らす少女・杏奈役を、オムニバス映画『21世紀の女の子』でも夏都とタッグを組んだ倉島颯良が演じる。
その他、響子の元カレ・宗太郎にダンス&ボーカルユニット「ONE N’ ONLY」のRAP&ダンサーの草川直弥、菜穂子の友人・絵里に『忌怪島/きかいじま』での熱演も記憶に新しい川添野愛、響子の親友・保奈美に『蒲田前奏曲』の松林うらら、杏奈に思いを寄せる透に『草の響き』の林裕太、村に住む長老にカトウシンスケ、杏奈の伯母・芙美子に黒沢あすか等、フレッシュな若手や実力派が集結した。
本作は、9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷(東京)、キネカ大森(東京)、ユナイテッド・シネマ豊橋18(愛知)、アップリンク京都(京都)、シネ・リーブル梅田(大阪)、福岡中洲大洋(福岡)、9月16日(土)より元町映画館(兵庫)、9月22日(金)よりシアター・シエマ(佐賀)にて公開されるほか、チネ・ラヴィータ(宮城)、小山シネマロブレ(栃木)、シネマテークたかさき(群馬)、シネマ・ジャック&ベティ(神奈川)、松本CINEMAセレクト(長野)、Denkikan(熊本)、宮崎キネマ館(宮崎)、桜坂劇場(沖縄)他にて順次公開されることが決定している。
『緑のざわめき』主演 松井玲奈

■あらすじ

過去の痴漢被害のトラウマを抱えて生きてきた響子(松井玲奈)は、病を機に女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってきて、元カレの宗太郎(草川直弥)と再会する。

異母姉の響子と繋がりたいと、彼女をストーカーする菜穂子(岡崎紗絵)は、異母姉妹ということは隠し、響子と知り合いに。

施設に預けられていて、8年前から佐賀県嬉野で叔母の芙美子(黒沢あすか)と暮らす高校3年生の杏奈(倉島颯良)は、自分宛の手紙を勝手に読んだ叔母に不信感を募らせていた。「まずは話してみませんか?」という支援センターの広告を見て、身元もわからない菜穂子からの電話に、悩みを打ち明け始める。同じ頃、杏奈に思いを寄せる透(林裕太)は、杏奈とうまくいくよう、集落の長老・コガ爺(カトウシンスケ)に相談しに行っていた…

就職活動がうまくいかない中、 地元・嬉野に戻り、親友の保奈美(松林うらら)に就職の相談をする響子は、ひょんなことから自分と杏奈が異母姉妹ということを知ってしまう。菜穂子は、宗太郎に恋焦がれる絵里(川添野愛)等いつもの女子会メンバーとの旅先を嬉野に決め…
緑のざわめき

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松井玲奈 岡崎紗絵 倉島颯良 
草川直弥(ONE N’ ONLY) 川添野愛 松林うらら 林裕太 
カトウシンスケ 黒沢あすか
    
監督・脚本:夏都愛未    
プロデューサー:杉山晴香 / 江守徹 
撮影:村松良  照明:加藤大輝  音楽:渡辺雄司   
配給:S・D・P  製作:「緑のざわめき」製作委員会
2023年/日本/カラー/4:3/Stereo/115分 ©Saga Saga Film Partners
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
©Saga Saga Film Partners

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