公開記念舞台挨拶阪本順治による映画監督30作品目にして初のモノクロ時代劇映画『せかいのおきく』がついに劇場公開!公開2日目の29日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が行われ、主演の黒木華、共演の寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、そして阪本順治監督が登壇しました。 |
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キャスト&監督登壇今年2月にワールドプレミアとなったロッテルダム国際映画祭での上映を皮切りに、ベルギー・ゲントのジャパンスクエアフィルムフェスティバル、韓国の全州国際映画祭、中国の上海国際映画祭、ドイツのニッポン・コネクション、ニューヨーク・アジアン映画祭2023など世界6か国でお披露目されることが発表された。 阪本監督は「これで世界の『せかいのおきく』になるわけですね」と笑わせつつ、「12日間の撮影で3年がかりで完成させたものが、まさか世界の人たちに観てもらえるとは予想もしていなかった」と大喜び。声を失う主人公・おきく役の黒木は「海外の映画祭では『ラブとホープの詰まった作品』という素敵な表現をしてくれたそうで、日本の文化が海外の方々にも伝わることが嬉しかった」と海外の反応に手応え。 またモノクロ映画初挑戦の黒木は「完成した作品を観たときに、色や音、香りが際立ってくる。白黒だからこそ伝わるものがあると思ったし、カラーになるところがより鮮明に印象に残った」といい、寛一郎も「色という情報がなくなる分、感じ取れるものも多い」と実感。池松は「モノクロ作品に出るのは夢だった」と念願叶ったようだった。 リアル剃髪姿で住職の孝順を演じた眞木は「自分にお坊さん役を持ってくる段階で大丈夫?と思った」と笑いつつ、初共演の黒木を前にして「美人で存在感の大きな女優さんだと思って、緊張のあまり毛が生えてくるかと思った」とジョーク。その黒木は眞木について「本当に純粋な方というのが伝わって来て、役柄だけではなくて眞木さんの素直な心が出ていると思いました」と感激していた。 最後に阪本監督は「この映画は3回目が一番面白いので何度も観返してください。涙を拭くためではなくて(匂いをこらえるため)鼻を抑えるためにハンカチのご用意を」とユーモア交じりにヒット祈願。池松は「個人的にもこれからの社会に必要な提案を持った意義深い作品だと思います。この映画がヒットすれば『シン・せかいのおきく』が作られるみたいなので応援よろしくお願いします」と大ヒット中の主演作『シン・仮面ライダー』にかけて期待。そして主演の黒木も「色々な方に観ていただける作品で、映画を愛している人たちが3年前から大事に作った映画です。皆さんの心に残る映画になったら嬉しいです」と呼び掛けていた。 |
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映画『せかいのおきく』
テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国公開中 http://sekainookiku.jp/ 日本映画界を長年にわたり牽引してきた阪本順治の監督30作目は、初のオリジナル脚本による時代もの。とはいっても、髷姿の侍たちが斬り合うような活劇ではない。社会の底辺を生き抜く庶民に目を向け、苦難に直面しながらもたくましく、したたかな彼らの姿を通し、〈人と人のぬくもり〉と〈いのちの巡り〉を映し出す。若者たちを中心に、その恋や青春を軽やかに描いた、阪本監督の新境地でもある。 |
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YOIHI PROJECTとは美術監督・原田満生が発起人となり、気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携して、様々な『良い日』に生きる人々の物語を「映画」で伝えるプロジェクト。本作は、劇場映画第1弾。人々があらゆる物を大切に使い、人間の排泄物さえも肥料とし、限られた資源を使い尽くし循環型社会を確立していた江戸時代を舞台に、150年以上前のライフスタイルが教えてくれる未来のためのメッセージを、若者の青春を描いたエンタテインメントとして昇華させている。 |
脚本・監督:阪本順治
出演:黒木華 寛一郎 池松壮亮 眞木蔵人 佐藤浩市 石橋蓮司
製作:FANTASIAInc./YOIHI PROJECT
制作プロダクション:ACCA
配給:東京テアトル/U-NEXT/リトルモア
第52回 ロッテルダム国際映画祭ビッグスクリーンコンペティション正式出品
(c)2023 FANTASIA