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TAAF2023:オープニングセレモニー開催

この度、東京アニメアワードフェスティバル実行委員会及び一般社団法人日本動画協会は、2023年3月10日(金)から3月13日(月)まで、国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2023(TAAF2023)」を池袋にて開催中です。

本日3月10日(金)、池袋・としま区民センター(多目的ホール)にて、オープニングセレモニーが行われました。石川和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)、築田真由美氏(東京都 産業労働局 観光部長)、高際みゆき氏(豊島区 副区長)、竹内孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)に加え、審査員代表として昨年のコンペティション部門・長編アニメーション 優秀賞を受賞したセザール・カブラル氏が挨拶を行い、華やかな幕開けを祝うテープカットを実施しました。
TAAF2023:OPセレモニー
▲集合写真は左から)竹内孝次、セザール・カブラル、石川和子、築田真由美、高際みゆき

●石川和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)
「当フェスティバルは、おかげさまで、10年目の節目の年を迎えることができました。本日から13日までの4日間、池袋の各映画館や商業施設、さらに豊島区施設にて、約40のプログラムをお届けいたします。今年もリアルとオンラインを交えた開催です。今回は、3年ぶりに海外からのゲストをお迎えすることもできました。国内外の皆様が一堂に会することができ、大変嬉しく思っております。この機会ならではの「交流」をお楽しみ頂ければ幸いです。最後になりますが、去る2月9日、豊島区長の高野之夫様がご逝去されました。高野区長には、2017年、このフェスティバルが池袋開催となって以来、いつも「元気」を頂戴してまいりました。今回もきっとどこかでご覧になってくださっているように想われてなりません。改めて深く感謝申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。本日より4日間、池袋の街が、アニメで、素敵な笑顔に溢れることを楽しみにしております。」

●竹内孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)
「プログラムを考える時、私たちが考えているのは、人間の持つ「想像=イマジネーション」と「創造=クリエイションの力」です。想像と創造が、人間が平和を生み出す原動力だと信じています。今ここにあるものを、見て、聞いて、触って、嗅いで、そして時には味わってと、5つの感覚で感じ、それを心を通して発信できるのがクリエイターです。
「チャットGPT」など、AIが進化する中で、人間に望まれるのは何か。桜を見ても、AIは知識で分析します。しかし、人は桜を心で愛でます。クリエイターのみなさんが、私と同じものを見ても、それぞれが心で消化するものは違ってくるはずです。TAAFは、みなさんが何かを発見し、発信できる場であってほしいと願っています。
また、TAAF2023では、新しい試みとして、制作者のみなさんそれぞれにインタビューをし、それを生配信します。作品の背景や制作者のみなさんの思いを、よりダイレクトに観客のみなさんに届けられればいいなと思います。今日からのTAAF2023を、ぜひお楽しみください。」

●セザール・カブラル

(東京アニメアワードフェスティバル2023コンペティション部門・長編アニメーション審査員、東京アニメアワードフェスティバル2022コンペティション部門・長編アニメーション優秀賞)
「審査員を代表してご挨拶いたします。これから私達はアニメーションの世界に没入していきます。新たな出会い、交流によって私達全員に新しい刺激が生まれると思います。
日本は偉大なアニメーションの巨匠たちが生まれた国で、インスピレーションをたくさん与えてくれます。そんな日本に初めて来ることができました。私のように遠くに住む者にも審査員としての機会を与えてくれたことに感謝いたします。みなさんをガッカリさせないように、頑張りたいと思います。これから数日間、私達には、作品を厳正に審査するという重責が課されています。私自身、ここでの受賞が今後のキャリアにとっていかに重要なことか認識しています。その上で全力を尽くしたいと思います。
みなさんにとって、素晴らしい映画祭となりますように。そして、いつもアニメーションが心の中にあり続けますように。」

■コンペティション部門 ノミネート作品の上映を開始!!

本日より、コンペティション部門ノミネート作品の上映がスタートしました。旧ソビエト連邦に生まれた主人公ゼルマの半生を描く『私の結婚と恋話し』、都会に住む主人公が田舎の農場へと出かけることになる『お祖父さんの悪魔たち』などの長編アニメーション作品や、バラエティ豊かな作品が楽しめる「短編アニメーション(スロット2、3)」など、一部作品の上映が始まりました。また、ノミネート作品の監督やクリエイター陣も各国より来日し、舞台挨拶も行われました。
TAAF2023:オープニングセレモニー開催_コンペティションTAAF2023:オープニングセレモニー開催_コンペティション
広く国内外から、プロ・アマを問わず募集するTAAFのコンペティション部門。本年度の長編アニメーションは26の国と地域から応募された31作品より、4作品がノミネート。短編アニメーションは63の国と地域から応募された872作品より、29作品がノミネート。
なお、グランプリ作品は3月13日(月)19:00より、Mixalive TOKYO B2F Hall Mixaにて上映されます。

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■TAAF2023 トーク&トークを実施!!

今年のTAAFでは新しい試みとして、トークショーを実施。参加クリエイターの作品やご本人の魅力を深堀りします。
ダマリス・ジールクさん(『世界一つまらないおばあちゃん』監督)は、豊かな表情で描かれた自身の作品について、「姪の表情を参考にして、子供ならではのコロコロと変化する分かりやすい表情を目指しました。対するおばあちゃんは表情が乏しく、少女との対比を意識しました。」と映像のポイントを語りました。また、マルジャン・ジュバニシュさん(『跡継ぎを探して』監督)は、母親のウミト・ジャバニシェヴァさん(同作のアートディレクター)とともにカザフスタンより来日。作品について、「母親の子どもの頃の景色や伝統を背景にして描きました。小さな子供の目線から見た世界が楽しめると思います。」と紹介しました。『TAAF2023 トーク&トーク』は、3月12日(日)まで実施。公式YouTubeでも配信されます。
TAAF2023:オープニングセレモニー開催_トーク&トーク

■教育シンポジウムほか特別企画も続々実施!!

若手アーティストの登竜門となる「学生CGコンテスト」の特別トークでは、第28回受賞者である若林萌さん、関口和希さんがゲストとして登壇。若林さんは、自身の作品について、言葉遊びで連想して進めていったという脚本の制作秘話を紹介。モノトーンでまとめられた独特な世界観の映像が注目を集めました。また、カラフルな色合いで描かれた関口さんの作品は、キャラクターの個性や絶妙な表情が称賛されました。リアルで少しダークな雰囲気も特徴の一つで、作品のもつ物語性にも注目が集まりました。
このほか、「アニメータードラフト会議 特別講評会〜神戸電子専門学校〜」や、「プロダクションが求めるアニメーションスキルとは!?~CG-ARTSアニメーション実技試験の運営を通じて感じたこと~」など、アニメーション制作に関する実践的なスキルを紹介するプログラムも実施されました。

◆今後の開催プログラム

現在の中国アニメーションをアピールする「中国若手アニメクリエイター達の挑戦」、「中国アニメーションの今、そしてこれから」や、アニメーション作りの楽しさを体験できる「こどもワークショップ」(3月11日(土)開催)、アニメーションの基礎教育を語る「アニメーションブートキャンプ 10年の歩み」、コマ撮りアニメーションスタジオ ドワーフによる「ドワーフ20周年記念 コマ撮りフェスティバル」、TVシリーズ『PUI PUI モルカー』の原案・監督の見里朝希さんの魅力に迫る「フォーカス オン 見里朝希~新しい風が吹く~」(3月12日(日)開催)など、注目プログラムが続々実施となります。

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東京アニメアワードフェスティバル2023開催

日程:2023年3月10日(金)~3月13日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人日本動画協会内)
公式サイト:
https://animefestival.jp/
TAAF2023:オープニングセレモニー開催

■東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)とは

2023年で10回目の開催となる東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)は、2002年より「東京国際アニメフェア」の一環として行われていた「東京アニメアワード」を独立・発展させた国際アニメーション映画祭です。
本フェスティバルは、新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与すること、及び東京の魅力を発信し、東京の観光振興に資することを目的に開催します。
『東京がアニメーションのハブになる』を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映し、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図ること、クリエイターや観客に刺激と感動を提供すること、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信することを目指します。

■各アワードの紹介

<コンペティション部門>

広く国内外から、プロ・アマを問わず募集しています。60分以上の長編アニメーション、30分未満の短編アニメーションのそれぞれから「グランプリ」「優秀賞」他各賞を選出します。選考の柱となるのは、独創性、先進性、共感性、技術力です。特にTAAF2021から短編部門内に創設された「学生賞」は、日本でアニメーションを学ぶ学生のための賞となります。会期中には劇場にて、ノミネート作品の数々を、国内外の制作者と共にお楽しみ頂けます。

<アニメ オブ ザ イヤー部門>

日本国内で上映・放送された作品の中から、アニメファンが選ぶ「アニメファン賞」、アニメ業界のプロが選ぶ『これは観ておきたい』と思う「作品賞」、『この人に注目してほしい』と思う「個人賞」が投票で選ばれます。

<アニメ功労部門>

アニメーション産業及び文化の発展に寄与した方々を顕彰するものです。アニメーションの技術、表現だけでなく、人材育成を含む教育活動、国際交流など、広くアニメーション産業の社会的地位の向上に貢献された方々に、この賞を贈呈いたします。

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