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“沼がたり”ティーチイン

原田眞人監督×岡田准一主演『ヘルドッグス』が9月16日(金)より絶賛公開中!

“沼がたりトーク”イベントとしては第3回目となる今回は〈東鞘会〉三羽烏の1人・熊沢を演じた吉原光夫、その熊沢の妻・佐代子を演じた赤間麻里子、原田眞人監督、そして編集を担当した監督のご子息・原田遊人さんがロケ地となった映画館<吉祥寺オデヲン>に登場!“沼落ち”した観客からのQ&Aが行われ、超絶濃いトークが繰り広げられました!
『ヘルドッグス』“沼がたり”ティーチインイベント第三弾
映画『ヘルドッグス』“沼がたり”ティーチインイベント
日時:10月17日(月)
場所:吉祥寺 ODEON
登壇:原田眞人監督、原田遊人 (編集) 、吉原光夫(熊沢役)、赤間麻里子(佐代子役)、吉田壮辰(フォトセッションのみ)

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3度目のQ&A

大好評となる3度目のQ&Aイベントとなるこの日の会場は劇中にも登場する印象的な階段があるロケ地<吉祥寺オデオン>。映画のロケ地ということもあり、複数回の鑑賞は当たり前、十数回鑑賞したという”沼落ち”した観客で超満員!
そんな熱気あふれるイベントのゲストは東鞘会・三羽烏の1人である会長秘書の熊さんこと熊沢を演じた吉原、そしてインパクト強過ぎのリーゼントが特徴の熊さんの妻・佐代子を演じた赤間であることが告げられると、どよめきとともに歓喜の声が会場に鳴り響いた。

ステージに立った吉原が「僕はいつもそちら側(客席側)にいるんですが、今日はまさかこっち側(ステージ)に立つとは思っていなかったので。緊張していますがよろしくお願いします」とあいさつ。
赤間も「本日はご鑑賞ありがとうございます。短い時間ではありますが、わたしもたくさん“沼がたり”を楽しみたいと思います」と呼びかけた。

吉原演じる熊沢といえば、趣味がオペラで、高い戦闘力と高い歌唱力が売りのキャラクター。
ナイトクラブでオペラを熱唱するシーンがファンの心をグッとつかんだが、そのシーンが生まれた由来について吉原が『ヘルドッグス』“沼がたり”ティーチインイベント第三弾「監督からはそんなに明確にこうしてと提案されたわけではなかったんですけど、熊沢という大きな役があって。これは吉原がやるべき役だからやった方がいい、というオファーの受け方だったと思います。そしてその中に歌うシーンがあるんだけど、どうだろうかと。『燃えよ剣』の時も歌を歌うシーンがあったので、そういうつながりもありました」と語ると、原田監督も「『燃えよ剣』の時も、彼がステージで歌っていたのを知っていたんで。その時は詩吟のシーンを入れたんですけど、これだけじゃ本人も欲求不満だろうと思って。次にやるときはオペラまわりでやってもらおうと思ったということです」とその経緯を明かした。

一方、「原田組でのリーゼント三部作ですから」と切り出した赤間は、『ヘルドッグス』“沼がたり”ティーチインイベント第三弾「原田監督の作品には6本出演したんですけど、そのうち3本がリーゼントだったんで、リーゼント率が高くて。自分でいうのもなんですが、この髪型にすると監督ともタメ口でしゃべれるんです」と笑顔。だが佐代子の夫役となる吉原はといえば、「僕は今日はじめて(普通の髪型の)赤間さんに会ったんですよ。赤間さんは(リーゼントに)慣れてらっしゃるじゃないですか。監督も慣れているから『はい、いくよ!』みたいな感じで。でも僕は慣れていなかったから。いやぁすごかったですね……」としみじみ。

そしてそんな彼女のリーゼントは、吉原のみならず現場の誰もが圧倒されたそうで「誰もそこ触れてこなかった。おはようございますと言っても、誰からもそれについて質問を受けませんでした。さみしいことに」と苦笑いの赤間。それに対して吉原が「僕はめちゃくちゃ質問したかったですけど、すぐに撮影が始まっちゃったから。でも(十朱役の)MIYAVIさんからなぜか俺に『あれは何なの?』と質問してきたんですよ」と報告すると会場は大笑い。「なんで俺に聞くんだろうと思いましたけど、妻のことは俺に聞くかと思って『ほかの映画でもあれで出てらっしゃるんですよ』と返したら、『ああ、そうなんですね』と反応してらっしゃいましたけどね」と付け加えた吉原。その言葉に赤間は「わたしはリーゼントについてはしゃべる気満々だったので、今日はしゃべれてよかったです」と笑顔を見せた。

その後も「兼高(岡田准一)のパスポートには5月3日が誕生日とありましたがその意味は?」「劇中に登場する柿の種の銘柄は?」などなど細かいところのすみずみまで鑑賞した観客のピンポイントな質問に「よく観ているなぁ」と驚いた様子の登壇者たち。さらに赤間が「佐代子という役は、自分の設定としては超お嬢様で、芸大のピアノ科を出ている設定。(熊沢とは)若い頃はローレン・バコールとハンフリー・ボガードの夫婦のイメージでした」と意外な設定を発表すると、会場は大笑い。それには原田監督も「今日初めて聞きました」と思わず笑顔が漏れていた。

そして「岡田准一ファンを代表して質問させていただきます」という女性からは、「最近、岡田さんはキュンキュンする映画に出たいと言っているのですが、原田監督はそういうキュンキュンする映画を撮るというのはいかがでしょうか?」というリクエストが。それには編集の原田遊人も「個人的には岡田さんのキュンキュンする恋愛映画は編集したいですね」とその意見を受け止めつつ、「岡田さんは現場でけっこうセリフを覚えて来る人で。本読み、リハーサルの時も完璧に頭に入っているんですよ。その岡田さんがたまに間違えることがあって。監督も珍しいねというくらいのことなんですけど、その時に岡田さんがすっごい恥ずかしそうな顔をするんですよ。そういうところがキュンキュンします」というエピソードを紹介すると会場からは拍手が。しかしそれに続けて原田監督が「だけど岡田さん、本当にキュンキュンの映画撮りたいのかな? なんかちょっと違うんじゃないかなという感じもするんですけどね」と首をかしげると、質問した女性も「でもファンは熱望していますんで、よろしくお願いします」と監督に念を押して、会場を沸かせるひと幕もあった。

また坂口健太郎演じる室岡と、吉原演じる熊沢は、直系の兄弟分ではないはずなのに、どこかフレンドリーなところを感じさせるやりとりがあるが、「この二人の関係性は?」という質問には、「熊さんと室岡のケミストリーというか、化学反応が欲しかったというところはあって。組織の中でも二人の気心が知れているところがあってもいいよなと思いましたね」と語る原田監督。吉原も「ヤクザって(社会の)保証のない存在だけど、そういう中でふざけあったりして。そういうところで惹かれ合っているし、面倒みているという関係性を監督は許してくれたんですよ。十朱(MIYAVI)の会長室に室岡を連れていく時に頭をたたいたりしているんですけど、監督もそれにはオッケーを出してくれたし、坂口くんも『もっとやってください』と、犬みたいな感じで求めてくれましたね」と冗談めかして会場を沸かせた。

そんなQ&Aイベントも終盤。最後のコメントを求められた赤間は「楽しい時間ありがとうございました。わたしも本当にこの映画が大好きなんですけど、どうしてもこの映画は映画館で観てほしいので、観るのを迷っている人がいたら映画館で観てと誘っていただけたら」と呼びかけると、吉原も「今日のイベントには映画の未来を感じましたね。今はコロナで、どうしてもサブスクに軍配があがってしまってさみしいんですけど。でもこんなに映画のことを好きでいてくれて。一緒に旅をしてくれる人たちがたくさんいて。本当に皆さんを近くに感じたんですよ。こういうイベントがもっとスタンダードになったらいいなと思いました」とメッセージ。
『ヘルドッグス』“沼がたり”ティーチインイベント第三弾
そして最後に原田監督が「残念ながらこの映画もいったん終わりで。これからは二番館に移ったりするわけですが、この後、海外で観る機会も増えてくるんで、その情報を楽しみにしてほしいですね。僕の作った作品で、これだけ熱狂的な反応があった作品はなかったので、大事にしたいし、これからもこういう機会を増やしていきたいなと思っています。これからも頑張って『ヘルドッグス』を盛り上 げていきましょう!」と観客にメッセージを送った。

イベントの最後のフォトセッションでは会場にお客様として参加していた、はんにゃの金田哲演じる三神の部下である“お歯黒”を演じた吉田壮辰も飛び入り参加し 会場の観客と共に記念撮影を実施。イベントの恒例となっている、お客様一人ひとりと記念写真も長蛇の列ができ、公開から1か月経った現在も熱い「ヘルドッグス沼」にハマった人たちとの濃密な時間を過ごした。

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映画『ヘルドックス』

9月16日(金)より全国公開中

トラウマを抱え正義も感情も捨てた元警官の【兼高】(岡田准一)は、関東最大のヤクザ組織〈東鞘会〉に潜入させられることになる。その潜入の糸口として警察が目をつけたのは、組織でも誰の手にも負えない、制御不能なサイコボーイ【室岡】(坂口健太郎)だった。警察の調査ではじき出された兼高と室岡の相性は98%。実際に二人の相性は抜群で、気づけば互いの心の隙間を埋めるような必要不可欠な存在になり、最強の“狂犬コンビ”として猛スピードで組織を上り詰めていく。しかし、「潜入捜査」という絶対に明かせない“真実”を抱えたまま、彼らは予測不能な展開に巻き込まれていく─。

見たことのないジャンル、見たことのないダークヒーロー、バイオレンスの裏に隠されたピュアな心。そして、シリアスな緊張感のなかに、コミカルさが絶妙に絡み合う世界観。単なる潜入捜査映画ではない、ヤクザ映画でもない、両方の面白さを併せ持つような見たことのない新ジャンルの日本映画が完成した。

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出演:岡田准一 坂口健太郎 松岡茉優 ・ MIYAVI ・ 北村一輝 大竹しのぶ
金田 哲 木竜麻生 中島亜梨沙 杏子  大場泰正 吉原光夫  尾上右近 田中美央 村上 淳 酒向 芳 
監督・脚本:原田眞人 
原作:深町秋生「ヘルドッグス 地獄の犬たち」(角川文庫/KADOKAWA刊)
映倫区分:PG12
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2022「ヘルドッグス」製作委員会
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