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林家たい平公式インタビュー到着

事故死のつぐないで店をたたみ、
代行屋で働き始めた男の、
心の再生の物語

「笑点」メンバーで人気落語家の林家たい平が、笑顔を封印し、故郷・秩父や寄居の自然をバックに、部下を亡くした男が再生していく姿を真摯に熱演。

「笑点」の大喜利メンバーの落語家で、ロケ地のひとつである秩父市の観光大使でもある林家たい平が、主人公が家族や街の人たちに支えられ、部下の死を乗り越えていく過程を、真摯に表現。死んだ従業員の母・冴月役で、冴月と同じく陶芸家でもある結城美栄子、部下の死によって店をたたんだ主人公を、自身が営む代行屋「よろず代行 木偶の坊」で雇う弟想いの姉役で埼玉県寄居町ふるさと大使でもある熊谷真実、息子に寄り添う父親役で映画への造詣が深い林家ペーが集結。

自然豊かな里山に拠点を置き、SKIPシティ国際映画祭でも作品が取り上げられる島春迦監督の元に、多くの個性豊かなキャストが集まった。

本作は、ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父及びユナイテッド・シネマ ウニクス上里にて先行公開中。8月26日(金)からのアップリンク吉祥寺での公開を前に、主演の林家たい平のオフィシャルインタビューが届きましたので、ご紹介。林家たい平_ポスター『でくの空』

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林家たい平Q&A

Q:本作は、事故死のつぐないで店をたたみ、代行屋で働き始めた男の、心の再生の物語ですが、脚本を読んでどう思われましたか?

A:誰でもその主人公と同じような立場になりうると思いました。特に、震災などで「あの時ああやっていれば」だとか同じような想いをたくさんの方がお持ちだと思うんです。なので、映画の中の話ではなくて、本当に身近に起こりうることが題材になっていると思いました。自分でもそうなったらどうなるんだろうということも考えながら本作に取り組みました。

Q:本作のように笑顔を封印した役は普段のたい平さんの印象とはかけ離れているので演じるのが難しかったのではないかと思いますが、演じていかがでしたか?

A:島監督は、いつもの僕ではないところを見てくださっていて、何かを感じて声をかけていただいていると思うので、監督を信じて演じました。もう一人の自分は、意外と普段しゃべらないで1日いても平気なくらいなんです。人付き合いも良さそうに見えるんですけれど、意外に人見知りだったりして、そういうところを監督に見抜かれていたのではないかと思います。

Q:昔からご存知の林家ぺーさんがお父さん役というのはいかがでしたか?

A:びっくりしました。島監督から、「お父さんはペーさんにやってもらう」と聞いた時に、「大丈夫かな」というのが第一印象でした。セリフがたくさんありますし、そういうシリアスな芝居をしているところを見たことがなかったので、最初は「えっ僕のお父さん?」と思っていたのですが、役にどんどんどんどん入っていき、終わってから、朴訥としたお父さんはペー師匠じゃなかったら描けなかったのではないかという気がします。素朴なところがすごくいいんですよね。変に「いいお芝居をしよう」としていなくて、「たい平のお父さんになりきろう」という感じがすごくよかったです。

Q:趣味で歌と俳句をやっているという設定でしたが、撮影時の裏話はありますか?

A:僕自身、歌と俳句をやっているんですが、披露する歌が結構難しい歌で、何十回歌ったかわかりませんけれど、監督が「もう今のでオッケー」とおっしゃっても、自分で納得がいかなくて、何回も何回も撮り直させていただきました。

Q:車の中のシーンでは辛い心境が伝わってきましたが、セリフがないシーンで心がけたことはありますか?

A:“今どういう顔をしているか”だとか、あまり形にこだらないということです。修行中、落語家の大先輩に、「鏡を見ながら落語をやるな」と言われたんです。それは、顔を作ってしまうから。「心を作れば、それが表情に表れるから」と落語の時に言われていまして、それが今回の参考になりました。きっとそこに顔の表情として表れているはずだと自分を信じて演じることが大切だと思って演じました。

Q:たい平さんの故郷・秩父や寄居で撮影が行われましたが、印象に残っているロケ地はありますか?

A:美の山というところに息子と登るシーンで、秩父の夜景を望んだんですけれど、小学校以来、美の山に登りました。遠足で行ったので、昼間には行ったことがありましたけど、夜景があんなに美しいとは知りませんでした。故郷の夜景を見たのは何十年ぶりだったので、ジーンときました。
また、みかん狩りでは行ったことのある風布という場所があるんですが、日本水(やまとみず)が湧き出ているところに行く途中が、桃源郷のようなところで、こんな身近にこんな夢のような里山があるのかと感激しました。

Q:完成した作品を観ていかがでしたか?

A:いつも島監督は「地産地消の映画を撮りたい。地元の方でも地元の良さに気がつかないから、良さを皆さんに気付いてほしい」と言って映画を撮られているんですが、今回はそれ以上に、日本全国の人、世界中の人に観てもらいたいと思っています。何か凄い事件やアクションシーンがあるわけではないんですけれど、市井の人間が普通に暮らしている中で直面することを周りの人たちの力を借りて乗り越え、もう一度立ち上がっていく。たくさんの人に観ていただいて、この映画を機に、もう一歩前に進もうと思ってくださる方が一人でもいたらいいなと思います。

Q:本作の見どころはどこだと思いますか?

A:日常の中に幸せがある、一人で生きているようで一人で生きているわけではない、ということを自分も演じながら感じましたし、そこを感じ取っていただければと思います。

Q:読者にメッセージをお願いします。

A:当たり前の日常の中に感動や挫折や苦悩やいろんなものが詰まっていて、それに向き合いながら生きていくのが人生だし、それがなかったら人生楽しくないし、生きていくってとても楽しい幸せなことなんだなというのを感じていただければと思います。

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映画『でくの空』

公式サイト:
https://dekunosora.jimdofree.com

Twitter:
@dekunosora

あらすじ
電気工事店を営んでいた周介(林家たい平)は、長年コンビを組んでいた従業員の工事中の事故死によって店をたたみ、父・啓吉(林家ぺー)の元に身を寄せる。事故の真相を秘めたまま、死んだ従業員の母・冴月(結城美栄子)の世話を焼くが、冴月は凛として打ち解けない。
失業し、姉の活美(熊谷真実)が営むよろず代行屋に拾われたことから、周介は便利な世の中の隙間に涌くさまざまな困りごとの中に投げ込まれる。心の痛手に苦しみ、助けを必要とする人々に活を入れられながら、次第に周介は立ち直りの萌しを見せはじめる。そして冴月の息子の代わりのつもりがいつしか…。
でくの空_ポスター

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林家たい平  結城美栄子  熊谷真実  林家ペー  池田愛
遠山陽一 桐原三枝 原きよ 林家さく平 泉水美和子 村田綾 加藤亮佑

脚本・監督・編集:島春迦   撮影:本荘在右   照明:上保正道   録音・整音:中村雅光 
AP:小島美惠子   助監督:磯山億斗   音楽:猪野佳久   写真:石田知弘 
渉外:大久保和勇   大道具:山口幸隆   衣装:JUNJUN   髭メイク:大橋正宏
英字幕 : 川島めぐみ  /  スティーブ・キャシディ
協賛:寄居町観光協会 林家たい平後援会  社会福祉法人フラワーヴィラ  料亭・園
福島ハウジング株式会社  サンコー食品株式会社  清水園  フグレン東京
車両協力:本田技研工業株式会社・埼玉製作所
後援: 寄居町  寄居町商工会  寄居町観光協会  ヨリイフィルムコミッション
製作:チョコレートボックス合同会社
配給:アルミード2022年/日本/カラー/16:9/5.1ch/90分
©2022 チョコレートボックス合同会社

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