素晴らしい、心に残るドキュメンタリー映画にみんなで喝采を送ろうと、みなさまの投票だけで決定する「浦安ドキュメンタリー映画大賞」ですが、投票の結果、12回目となる2025年の大賞受賞作品が決定しました。 大 賞:第1位 『黒川の女たち』 (松原文枝監督/2025年/日本/99分) 1930~40年代に日本政府の国策のもと実施された満蒙開拓により、日本各地から中国・満州の地に渡った満蒙開拓団。日本の敗戦が濃厚になるなか、1945年8月にソ連軍が満州に侵攻し、開拓団の人々は過酷な状況に追い込まれた。岐阜県から渡った黒川開拓団の人々は生きて日本に帰るため、数えで18歳以上の15人の女性を性の相手として差し出すことで、敵であるソ連軍に助けを求めた。帰国後、女性たちを待ち受けていたのは差別と偏見の目だった。心身ともに傷を負った彼女たちの声はかき消され、この事実は長年にわたり伏せられることになる。しかし戦争から約70年が経った2013年、黒川の女性たちは手を携え、幾重にも重なる加害の事実を公の場で語りはじめたーー。監督は「ハマのドン」の松原文枝。女性たちによるオーラルストーリーを丁寧に紡ぎ出した。 次点:第2位 『揺さぶられる正義』 (上田大輔監督/2025年/日本/129分) 2010年代、赤ちゃんを激しく揺さぶり脳に重度の損傷を負わせる「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome=SBS)」の疑いで、親などが逮捕・起訴される事件が相次いだ。マスコミでも大きく報じられる中、幼い命を守るという使命感のもと診断にあたる医師たちがいる一方で、刑事弁護人と法学研究者による「SBS検証プロジェクト」が立ち上がる。プロジェクトのメンバーは無実を訴える被告と家族に寄り添い、事故や病気の可能性を徹底的に調査。「虐待をなくす正義」と「冤罪をなくす正義」は激しく衝突し、やがて無罪判決が続出する前代未聞の事態へと展開していく。監督は、関西テレビに企業内弁護士として入社した後、刑事司法の問題に向き合うべく報道記者に転身した上田大輔。文化庁芸術祭賞優秀賞など数々の賞を受賞した関西テレビ製作のドキュメンタリー「検証・揺さぶられっ子症候群」シリーズをもとに、新たな取材と視点を加えて映画として完成させた。 © テレビ朝日
第3位 『女性の休日』 (パメラ・ホーガン監督/2024 年/アイスランド・アメリカ/71 分) 『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 (バーセル・アドラー/ユヴァル・アブラハーム/ハムダーン・バラール/ラヘル・ショール監督/ 2024 年/ノルウェー、パレスチナ/95 分) 第5 位 『よみがえる声』 (朴壽南、朴麻衣監督/2025 年/日本・韓国/148 分) 第6 位 『手に魂を込め、歩いてみれば』 (セピデ·ファルシ監督/2025 年/フランス・パレスチナ・イラン/113 分) 『非常戒厳前夜』 (キム・ヨンジン監督/2025 年/韓国/111 分) 第8位 『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』 (川上泰徳監督/2025 年/日本/104 分) 第9位 『それでも私は Though I’m His Daughter』 (長塚洋監督/2025 年/日本/119 分) 第10 位『Black Box Diaries』 (伊藤詩織監督/2024 年/イギリス・アメリカ・日本/102 分) 『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』 (アレクシス・ブルーム監督/2024 年/イスラエル・アメリカ/115 分)
★大賞受賞作品は6月20日(土)~21日(日)に開催予定の第12回うらやすドキュメンタリー映画祭内で受賞記念上映を行い、表彰式もあわせて実施予定(詳細日時は4月末に発表予定)。 【投票対象者】 すべての方 【総投票数】 220票 【投票期間】 2025年2月1日(日)~3月9日(月)
平岡香純シネマコレクション NHKやDOMMUNEでも注目された、日常とファンタジーを自由に行き来する平岡香純のシネマワールド。 エネルギッシュな大阪で撮られた初期作品から、洗練された東京で撮られた最新SFファッション映画ま