初日舞台挨拶駿才・松本優作監督最新作『ぜんぶ、ボクのせい』。 その初日舞台挨拶が新宿武蔵野館が行われ、白鳥晴都(松下優太役)、川島鈴遥(杉村詩織役)、松本まりか(松下梨花役)、オダギリジョー(坂本健二役)、松本優作監督が登壇しました。 |
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白鳥晴都、川島鈴遥ら登壇児童養護施設で暮らす13歳の主人公・優太役の白鳥は、本作で映画初主演。「みんな家族のようで楽しい現場でした」と撮影を回想。構想2年以上の歳月をかけて本作を完成させた松本監督から「撮影当時の僕らのできることを全力でやった作品です。色々な捉え方ができる作品なので観た方に何かを受け取ってもらえたら嬉しい」と挨拶した。 白鳥と川島は、松本監督が演出を手掛けたエンディング・テーマ「夢で逢えたら」のミュージックビデオにも出演。白鳥は「『ぜんぶ、ボクのせい』の撮影から1年半くらい経っていましたが、すごく落ち着く安心できる場所に戻ってきた気がしました。アットホームな雰囲気で川島さんもリードしてくれたのであっという間の撮影でした」と報告。 優太にネグレクトする母を演じたのは松本まりか。息子を追い返すシーンを捉えた本編映像がYouTubeで213万回以上再生されている。当該シーンの撮影について松本は「優太の体が柔らかくて小さくて折れそうで…。優太を押し返したその手は拒否しているのに、自分が悪いことをしているような感覚にもなった」と振り返り「ネグレクトする母親の心情を想像するのは難しかったけれど、優太の体に触れたときにその心情が少しだけ理解できた気がします」「こういう事件が起きるとネグレクトをした母だけがニュースに取り上げられるけど、本当は社会の問題として捉えるべきなんじゃないかと今回演じていて思いました」と社会問題をテーマにして作品に参加した想いを話した。 そんな松本の深いエピソードの後でオダギリは、太賀とのアドリブシーンの舞台裏を尋ねられると「今の松本さんの深い話の後では…」と恐縮するも「現場にふくよかな猫がいて、僕もそれを部屋から押し出そうとしたら、そこには柔らかい感覚があって。その時に僕も役柄の感情を少しだけ理解できた気がする」と松本の語り口をそっくりそのまま盗んで、場内を爆笑させていた。 さらにオダギリは、優太(白鳥)との出会いのシーンを聞かれると「確か撮影初日でしたかね?」と答えるも、すかさず白鳥から「結構後半です」との指摘が。松本監督からも「そうでしたね、後半でしたね」と言われてしまい「そうでしたか」とまたまた笑いを誘っていた。 最後に松本監督は「自分たちが日々生きていく中で感じることを率直に描いた作品です。どういう作品なのか自分もまだわからない部分もあるけれど、観ていただいた方々に色々と考えていただけると嬉しいです。素晴らしい役者さんの方々とご一緒できたので、役者陣の演技にも注目してください」とアピールして大ヒットを祈念していた。 |
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映画『ぜんぶ、ボクのせい』新宿武蔵野館ほか絶賛上映中! 公式サイト: STORY |
出演:白鳥晴都 川島鈴遥
松本まりか 若葉竜也 仲野太賀 片岡礼子 木竜麻生 駿河太郎 / オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
エンディング・テーマ:大滝詠一「夢で逢えたら」 (NIAGARA RECORDS)
製作・プロデューサー:甲斐真樹 製作:藤本 款 定井勇二 前 信介 鈴木 仁 水戸部 晃 アソシエイトプロデューサー:永井拓郎 ラインプロデューサー:中島裕作
撮影:今井孝博(JSC) 照明:金子康博 録音:髙田伸也 美術:仲前智治 衣裳:篠塚奈美 馬場恭子 ヘアメイク:山井 優 音楽プロデューサー:田井モトヨシ 編集:田巻源太 助監督:野本史生 制作担当:中村哲也 スチール:久保田智 製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル 制作プロダクション:スタイルジャム
宣伝:ミラクルヴォイス
配給:ビターズ・エンド 2022/121分/カラー/日本/5.1ch/ビスタ PG12
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
(C)2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会