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『恋は光』トークイベント

秋★枝氏による同名人気コミックを、神尾楓珠主演、西野七瀬ヒロインで映画化した『恋は光』が、6月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となります。

この度、本作の試写会を実施し、小林啓一監督と映画評論家・森直人さん登壇のトークイベントを開催しました。
「恋は光」試写会トークイベント
『恋は光』トークイベント
日時:6月6日(月)
場所:ユーロライブ
登壇:小林啓一監督
MC:森直人(映画評論家)

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小林啓一監督x森直人登壇

「恋とは何か?」を哲学的問答として語っていく本作は、秋★枝氏の原作に沿いながらも、『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』『殺さない彼と死なない彼女』など小林啓一監督の過去作の要素も総合的に加わることで、小林監督ならではの世界観を創り出している。

そんな監督だが、脚本づくりに苦労したという。「30稿ほど書き直しました。パターンを色々考えていたんです。原作は7巻でそれを映画化するにあたりグッと短くするために、色々なものを凝縮しなければいけなかったので、漫画では何話かに分けてやっていたことを、グッと縮めるための行動をさせるという作業をしました。凝縮する作業をしなければいけなかった一方で、オリジナルキャラクターを登場させることも考えました。東雲のいとこや、東雲に言い寄ってくる先輩とか、北代のことを好きな先輩とか、関係性を複雑にしていった方がよいのではないかと。ただ書く度にしっくり来なくて……結局何回も書き直して、今に至りました」脚本を書くうえで、西条、北代、東雲、宿木、この個性的な4人の位置づけを特に意識したという。そして、これまでのイメージを覆すような個性的なキャラクターを見事に演じたキャストたち。演技指導について「西野さんに関しては、最初、僕の考えていたものと西野さんが考えていた北代像に少しズレがあったんです。撮影二日目が、路面電車のシーンだったのですが、神尾くんとしゃっべている姿を見て、『今の感じでやってみよう』と言ったら、それがものすごくよくて、それから北代像を掴んでもらってブレずにやっていただきました。」と振り返る。

恋を定義するという物語を撮るにあたって、スタンダールの恋愛論など様々な文献を読み漁ったという小林監督は、「はじめは自分が得た知識を入れようとしていたのですが、それが余分なものに思えてきました」と話す。ポスタービジュアルにもなっている、「恋とは、誰しもが語れるが誰しもが正しく語れないものである」というコピーは映画冒頭でも提示される言葉であるが、実は小林監督のオリジナルの格言である。「本を読んだり、いろんな人の意見を聞いたりする中で、「恋」とは何千年も同じ主題で、いろんな人が思考してきているけれど、みんな勝手なことを言っているだけだなと思ったんです。みんな言っていることはよく分かるけれど、正解ではないような気もする。ということから、この言葉を思いつきました」と格言誕生秘話を明かした。

最後に「劇中で西条も夏目漱石の言葉で『恋とは宇宙的な活力である』と言っていますが、まさにそうだなと思っていて、恋は自分を奮い立たせるもの、ワクワクするもの、普段気にかけないことを気にしてみたりすること、自分が変わるきっかけを与えてくれるものだと思います。どこから湧いてくるか分からない宇宙的な活力が、やはり恋であるのではと思います。今世の中が少し暗い方向に向いていると思いますが、『恋をしたいな』と思うのは前向きな気持ちになっているということなので、ぜひこの映画を観て『恋っていいものだな』と思ってほしいなと思います」と本作に込めた想いを語った。

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『恋は光』

2022年6月17日(金)全国ロードショー

公式サイト:
https://happinet-phantom.com/koihahikari/  
Twitter:
@koihahikarimv
Instagram:
@koihahikarimv
#恋は光 #こいひか

原作は、“恋する女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、“恋って何だろう?”と「恋」の定義について考察する主人公たちに、ウルトラジャンプ連載時から共感の声が多く寄せられ話題となった、「恋は光」。“恋の光”が視える西条はある日、「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で”恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係に……。数千年もの間、人類誰しもが悩んできた「恋」を、果たして彼らは解くことができるのか―?そして、それぞれの恋の行方はー? “恋の光”が視える大学生・西条を演じるのは、いま最も注目を集めている俳優・神尾楓珠。西条にずっと片想いをしながらも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を、西野七瀬が演じ、共演には、平祐奈、馬場ふみかが顔を揃える。脚本・監督は、『ももいろそらを』(13)、『殺さない彼と死なない彼女』(19)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。風光明媚な、情緒に溢れたロケーションは、原作の空気感を捉えている。
恋は光

ストーリー
“恋の光が視える”
その特異体質ゆえに恋を遠ざけていた男が、ついに恋を知る―!?
“恋する女性が光って視える”特異な体質を持つ大学生・西条。恋愛とは無縁の学生生活を送っていたある日、「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で”恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係に…。

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神尾楓珠
西野七瀬
平祐奈 馬場ふみか
伊東蒼 宮下咲 花岡咲 森日菜美 山田愛奈 田中壮太郎

脚本・監督:小林啓一
原作:秋★枝「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)
音楽:野村卓史 
劇中歌:She & Him 「Sentimental Heart」(Merge Records/Bank Robber Music)
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介  コー・エグゼクティブプロデューサー:堀内大示
プロデューサー:滝田和人 青木真代 松嶋翔  共同プロデューサー:岡本圭三  協力プロデューサー:大杉真美
撮影:野村昌平  録音:日高成幸  プロダクションデザイナー:竹渕絢子 齋藤しおり  装飾:田中悠希  持ち道具・絵画制作:市川知美  衣裳:阿部公美  ヘアメイク:夏海  VFXスーパーバイザー:桑本祥一  助監督:中田博之  
音楽プロデューサー:和田亨 キャスティングディレクター:杉野剛  
制作プロダクション:グラスホッパー/NeedyGreedy  
製作:映画「恋は光」製作委員会 製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ  
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
2021年/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/111分

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