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日の丸 ~それは今なのかもしれない~この度、TBSの新たなブランド「TBS DOCS」のメインイベントとして、3月18日(金)〜3月24日(木)の7日間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されている「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」。 3月19日(土)、ドキュメンタリー映画『日の丸 ~それは今なのかもしれない~』が上映され、佐井大紀監督と出演者の安藤紘平が舞台挨拶を行いました。 『TBSドキュメンタリー映画祭』『日の丸 ~それは今なのかもしれない~』舞台挨拶イベント日程:3月19日(土) |
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安藤紘平、佐井大紀監督が登壇2022年と1967年。その2つの時代の『日の丸』インタビューの対比を中心に、「日本」の姿を浮かび上がらせていくドキュメンタリー。 佐井監督はスクリーンでの上映に「寺山修司が構成を担当した1967年版の『日の丸』の映像をスクリーンで見たのは初めてですが、やはりインパクトが凄い」と驚きながら「コロナやウクライナの戦争などの世界的不安がある中で、1967年当時の空気感に近い日本の姿を浮かび上がらせたかった」と製作に当たっての思いを明かした。 1967年版にも関わった経緯のある映像作家の安藤紘平は「TBSに新入社員として働いていた当時、TBSの重役に呼ばれて『TBSを取るか、寺山修二を取るか選べ』と言われたくらい物議をかもした作品。佐井監督版も良かったけれど、当時の思い出の方がインパクト大で感慨の方が大きかった」と当時に思いをはせていた。 「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」などと、劇中で当時の街頭インタビューを再現した佐井監督。「自分でインタビューをする前は、この質問に対して寺山さんの知的な悪意や社会への挑戦を感じていたけれど、いざ自分でやってみるともっと切実な社会に対する思いを感じた。この街頭インタビューを通して、寺山さんは性善説的に社会を動かしたいと思っていたのではないか?」と寺山の真意を推察した。 改めて安藤は「誰もが気軽にものをいうSNS時代にあって、1967年当時のスタイルを狙うのはさすがに古臭いだろうと思ったけれど、この作品はその予想を見事に裏切ってくれた」と絶賛。佐井監督は本作を通して「日の丸とは当たり前にあるものであり、疑うことすらしなかった。それを考え直しながら作品を作りました。僕と同じ20代の同じ時代を生きる人たちが議論するきっかけになれば嬉しい」と若い世代にこそ鑑賞してほしいと訴えていた。 |
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■映画祭概要■正式名称:TBSドキュメンタリー映画祭 2022 |


