『20歳のソウル』製作報告舞台挨拶千葉県船橋市立船橋高等学校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」。その楽曲を製作した一人の青年の実話を描いた同名小説の映画化『20 歳のソウル』が 2022年初夏に全国公開となります。 映画の撮影にも協力いただいた市立船橋高等学校吹奏楽部の定期演奏会に、主人公・浅野大義役の神尾楓珠、大義の親友・佐伯斗真役の佐野晶哉(A ぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、大義の恩師・高橋健一役の佐藤浩市、秋山純監督、原作・脚本の中井由梨子さんが駆け付け舞台挨拶を行いました。 |
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神尾楓珠、佐野晶哉(A ぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、佐藤浩市、秋山純監督、中井由梨子(原作・脚本)市船高校の定期演奏会は映画の主人公・浅野大義さんが恋人の夏月さん(映画では福本莉子が演じる)を想い作曲した「ジャスミン」からスタート。演奏の途中でキャストとスタッフが舞台端から登場し、登壇を知らされていなかった客席からはどよめきが上がった。 主人公・浅野大義役を演じた神尾は「みなさんの先輩である浅野さんを演じました。市船吹奏楽部の皆さんも撮影に参加いただきました。本当にありがとうございました。映画はまもなく完成すると監督から聞きまして、今からとても楽しみでわくわくしています。普段の舞台挨拶は緊張しないんですが、こんな素晴らしい演奏の中で登場するのは緊張しました。僕は楽器未経験だったのですが、撮影では吹奏楽部の皆さんにたくさんサポートいただきました。映画の撮影は同じことの繰り返しになるから大変なのですが、エネルギーを持って参加してくださったのがとても有難かったです。今日も演奏楽しみにしています。映画も楽しみにしていてください」と挨拶。 大義の親友・佐伯斗真役を演じた佐野は「本作が初めての映画出演で現場ではとても緊張していました。最初のシーンが浩市さんとの 2 人のシーンでしたが、オーラに吸い込まれそうになって!めちゃめちゃ怖かったんです。」と正直な思いを話すと佐藤から「うるさい!」と声が飛び、会場は笑いに包まれた。続けて佐野は「撮影に入る前に市船の吹奏楽部に仮入部して練習させていただいたのですが、高橋先生&市船生に魂を入れてもらいました。仮入部したからわかるんですけど、少しでも楽器の角度が変わると先生に怒られるんですよ(笑)だから、今もみなさん背筋をピンとしてるんです。緊張感がすごい。市船の吹奏楽部員になれたこと、そしてそうそうたるメンバーの中でお芝居をさせていただいたこと、とても素敵な経験でした。映画も素敵な絆を描いた素晴らしい作品となっているのでお楽しみに」と撮影中の思い出を語った。 大義の恩師である、高橋健一先生役を演じた佐藤は、まず「市船名物、高橋健一先生を演じさせていただきました佐藤浩市です」と挨拶すると高橋先生を知る会場からはどっと笑いが。「ずっと先生を演じていたので、今日はなんでぼくが指揮台にいないんだろう?どうして指揮棒を振っていないんだろう?と不思議な感じがします。撮影には、今ここにいる吹奏楽部員のほぼみんなが参加してくれたんですよね。みんなの中でいい思い出になっているのでは?なんて勝手に思っています」と定期演奏会に参加する気分を正直に告白。 監督を務めた秋山は「実は大義君に毎日約束していたことがあるんです。すごいキャストを連れてすごい映画を作って、絶対にこの場に連れてくると約束してました。今ここにいる 3 人、すごくないですか?」と観客に問いかけると温かな拍手が沸き起こる。「撮影期間中、僕は楓珠くんのことをずっと『大義』と呼んでいたのですが、彼はお芝居ではなく、ただただ『大義』としてその世界に存在してくれていました。佐野君が演じた斗真は音楽の申し子。ドラムもピアノもできて作曲もできて…そんな役を演じらるのは佐野君しかいなかったと思います」と神尾と佐野を褒め称え、2 人は照れた表情を見せていた。 |
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トークで監督から撮影期間前に指揮の練習をしていたことを明かされた佐藤は「練習しましたね~。指揮棒で遊べるほどではないですけど。撮影中は吹奏楽部のみんなが不安な顔で僕を見上げていました」と笑い、後ろにいる部員に向かって「なんとなくできてたでしょう?」と問いかけるが、反応はかえってこず、「あ、違うみたい。すみませんでした!」とすぐに謝罪し会場を沸かせた。
さらに佐藤の計らいで、佐藤が演じた高橋健一先生ご本人が舞台上に登壇。「実在する人物を演じたことはもちろんこれまでにもあるけれど、演じる人がほぼ毎日撮影現場にいたんですよ。こんなにやりにくいことはない!」とぶっちゃける佐藤に対し、高橋先生は「私はとても感動しました」と恐縮。映画によって佐藤と交流を深めた高橋先生は「撮影中に母が亡くなったんですけれど、ものすごく大きな花を告別式に送ってくださったんです。『佐藤浩市』と大きく名前があって、親族に説明するのが大変でした。(笑)」と心温まるエピソードを披露。佐藤は「先生はいい意味で“昭和の先生”。生徒たちとしっかりとキャッチボールして心を通わせる温かい姿が映画でも描かれているので、ぜひ先生の素晴らしさも伝わると嬉しい」とコメント。 最後に・・・ |
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『20歳のソウル』2022年初夏全国ロードショー 公式サイト: |
出演:神尾楓珠、尾野真千子、福本莉子、佐野晶哉(A ぇ! group/関西ジャニーズ Jr.)、佐藤浩市 他
原作:中井由梨子
「20 歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」(小学館 刊)
「20 歳のソウル」(幻冬舎文庫)
監督:秋山 純 原作・脚本:中井由梨子
制作プロダクション:プロジェクトドーン
配給:日活 ©2022「20 歳のソウル」製作委員会