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映画『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』舞台挨拶

TOHOシネマズが“ピックアップ・シネマプロジェクト”を始動。
「いま、気になる映画」を上映。Vol.1は、阪元裕吾監督作品をピックアップ。
「ある用務員」「ベイビーわるきゅーれ」

大きな反響を呼んだ「10万分の1秒の音響映画祭」は10月26日(火)から11月4日(木)までの期間、TOHOシネマズ日比谷で行われ、10日間で約6000人を動員。“音響へのこだわり”を皆様に体感していただくことができました。

TOHOシネマズの次の企画は、

TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ

いま、気になる映画人や映画、もっと注目されるべき作品を邦画、洋画問わずピックアップして皆様へお届けするプロジェクトです。記念すべき第1回は阪元裕吾監督。辻凪子との共同監督作品「ぱん。」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門グランプリに輝くなど、注目を集めている監督です。この阪元裕吾監督をゲストに迎えて『ベイビーわるきゅーれ』、『ある用務員』を特別上映。出演者がお祝いに駆け付けての舞台挨拶が行われました。
『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』舞台挨拶
映画『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』舞台挨拶
日程:12月21日(火)
場所:TOHOシネマズ日比谷
登壇:阪元裕吾監督 福士誠治 髙石あかり 伊澤彩織

映画情報どっとこむ ralph  映画「ある用務員」「ベイビーわるきゅーれ」舞台挨拶が21日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、両作品でメガホンをとった阪元裕吾監督、俳優の福士誠治、女優の髙石あかり、スタントパフォーマーで女優の伊澤彩織が登壇した。

 いま、気になる映画人や映画、もっと注目されるべき作品を邦画、洋画問わずピックアップしてお届けするプロジェクト『TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ』。記念すべき第1回は阪元監督がピックアップされ、今回『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』が特別上映された。

 同イベントのチケットは完売となり、観客でいっぱいとなった会場を見渡した阪元監督は「この景色はさすがに引くというか、見たことがないですし、見上げるのが初めてなので…いやー、ありがとうございます。今やっと実感が湧きました」と感激し、2021年はどんな1年だったか尋ねられると「とにかく広げて届けて、届けて届けてという年で、4年ぶりに映画を1本も撮らなかったので、逆に宣伝の人みたいな気持ちでいたんですけど、『ある用務員』や『ベイビーわるきゅーれ』が広がっていって、お客さんがまたここに戻ってきてくれたことが何より嬉しいですね。今日は人生でも考えられない1日になりました」と感慨深げ。ソワソワとしている阪元監督に福士は「めちゃくちゃ挙動不審(笑)」と突っ込んで会場を沸かせた。
『ある用務員』『ベイビーわるきゅーれ』舞台挨拶
 “殺し屋”という裏の顔を持つ高校の用務員・深見晃(福士)の戦いを描いたクライムサスペンスで、阪元監督が「家族とは何か」を描いた映画『ある用務員』で、初主演を果たした福士は、同作での思い出を聞かれると「撮影したのが去年の6月辺りで、緊急事態宣言明けで撮影をしたんですけど、世の中でいろんなことが起こりまして6日間で撮りました。とっても濃密な(約)一週間を監督と過ごさせていただきました」と打ち明け、「今年1年は『ある用務員』イヤーで、僕も初めて主役をやらせていただいた作品なので、とても意味のある年になったかなと思います」と目を輝かせた。

 また、深見晃を演じての感想を求められた福士は「毎日戦っていました。ずっと筋肉痛で、今日はガンアクションがあったり、今日は肉弾戦があったり、今日は階段から落ちてくれとか、スタントマンを用意する、しないみたいな話もありましたが、現場に行ったら誰もいなくて“僕がやるんだ”って感じでした。でもやりたいなと思っていたので、すべてスタントなしでやらせていただいたのも僕の中ではありがたい挑戦でした」と回顧し、「(同作にも出演している)髙石さんも伊澤さんも戦っていたメンバーで、伊澤さんに関してはリアルに強くて、本番で首を絞めるシーンがあるんですけどマジで入っています。僕も命の危機を感じたので」と伊澤のアクションを絶賛。これに伊澤は「逆に血をたぎらせることができてよかったです」とコメントすると、福士「発言がおかしいんですよね」と呆れていた。

 一方、社会不適合者な元女子高生・杉本ちさと(髙石)と深川まひろ(伊澤)の殺し屋コンビが、頑張って社会に馴染もうと頑張る異色の青春映画『ベイビーわるきゅーれ』で、W主演を果たした髙石と伊澤は、同作が高評価を得ている理由を聞かれると、髙石は「今年はみなさんもいろんなことがあったと思うんですけど、そのおかげと言ったら言葉が違うのかもしれないんですが、外に出られないし、相手と喋れないし、そういう状況でこの2つの作品では劇中で激しいガンアクションがあるじゃないですか。そういう部分が現実離れしていて、(コロナの影響で)内にこもっている部分を映画が発散してくれたおかげで、今みなさんと顔を合わせていられているのかなと思いますね」と分析。伊澤も「あかりちゃんが言ってくれた通りで、自粛期間にギュッとなっていた経験がみなさんにあるからこそ、これだけ愛される作品になったと思うので、去年1年間、少ししんどい思いをした分、今年、それを出していくことができたのかなと思いました」と賛同した。

 さらに、監督に無茶振りされたことはあったか尋ねられると、髙石は「現場に行くとセリフがなくなったり、付け加えられたりしてビクビクしていました。2人でセリフ合わせをよくやっていたんですけど、現場に入ると変わるので2人で『どうしようか…。変わったね…』って感じでした」と苦笑。伊澤は「でもベストオブ無茶振りは歌でした」といい、「『らぐなろっく ~ベイビーわるきゅーれ~ feat. Daichi』という挿入歌を2人で歌わせてもらっているんですけど、あれも急遽決まりましたもんね。『1週間後にリハがある』と電話がかかってきたので、びっくりしてボーカルレッスンをその場で予約して翌日に行きました」とエピソードを明かした。

 イベント後半には、髙石と伊澤は「重大発表があります」と前置きをし、「せーの『ベイビーわるきゅーれ』続編決定!」と発表すると、観客から温かい拍手が巻き起こり、『ベイビーわるきゅーれ』に出演できなかった福士は「本当に嬉しいですね!まさか僕も出られるとは」と早々に阪元監督にプレッシャーを与えつつ、「なんの役でもいいです。あっという間に殺してください」と出演を切望した。

 改めて、続編について阪元監督は「一言で言うなら楽しい映画になると思います」と笑顔で語り、髙石は「今回は銃で済ませちゃうことが多かったので、こういうの(肉弾戦)をやりたいですね。練習期間をたくさん設けさせてもらって、筋肉をつけて、次はかっこいいちさとを見せられたらいいなと思います」と意気込み、続編でやりたいことをすでに阪元監督と話しているという伊澤は「『ベイビーわるきゅーれ』でかっこよさを見せられたので、今度はスタントの面白い部分を出していきたいなと思って、『トムとジェリー』の動画を送りつけています」と告白した。

 最後に、締めのコメントを求められた阪元監督は「『ある用務員』の企画を出したのが3年前で、途中でコロナもあって、大変な期間を経て『ベイビーわるきゅーれ』に繋がって、それがここに繋がっているので、頑張れば何かが繋がっていい景色が見られるんだなと実感しています」としみじみと語り、「小さな規模での公開だったのがこういう状態になったのは、本当にみなさんのおかげです。ありがとうございました!」と観客に感謝し、大きな拍手を浴びた。

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「ある用務員」

“高校の用務員”としてひっそりと暮らす主人公。その正体は、育ての親の実の娘を守るために配置されたボディーガードだった。そして裏の顔は「殺し屋」である。さらに育ての親が、実は自分の親を殺した張本人だった―。衝撃が度重なるストーリー展開、主人公が抱える葛藤や衝動、そして監督・阪元裕吾が「家族とは何か」を描いた本作は、三池崇史監督作品を数多く手掛けるアクション集団・Goccoによる本格アクションが魅力。

「ベイビーわるきゅーれ」

女子高生殺し屋2人組の“ちさと”と“まひろ”は、高校卒業を前に途方に暮れていた・・・。
明日から“オモテの顔”としての“社会人”をしなければならない。組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たち。
突然社会に適合しなければならなくなり、公共料金の支払い、年金、税金、バイトなど
社会の公的業務や人間関係や理不尽に日々を揉まれていく。
ベイビーわるきゅーれ_パンフ_表紙

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©2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会©2021「ある用務員」製作委員会」を記載ください。
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