映画『JOINT』初日舞台挨拶普段、我々が気軽に登録している個人情報が知らないうちに特殊詐欺のための名簿として売買されている実態をリアルに描いたクライムムービー『JOINT』。名簿売買、暴⼒団、特殊詐欺、ベンチャー投資、外国人犯罪組織など、現在進行形の“裏社会”をドキュメントタッチで描く新たなジャパニーズノワールで、大阪アジアン映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭ほかで注目を集めた作品です。 11月20日(土)、渋谷ユーロスペースにて初日舞台挨拶が行われ、監督・小島央大さん、主人公・石神役の山本一賢さん、イルヨン役で本作のプロデューサーでもあるキム・チャンバさんが舞台挨拶に登壇しました。 そして、本作『JOINT』が現役プロデューサーの観点から将来性のある新人監督を発掘する新藤兼人賞において、みごと【銀賞】を受賞しました。 |
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山本一賢、キム・チャンバ、小島央大監督
事前にざっくりとした脚本はあったものの、それぞれのキャラクターの台詞や行動などは、当日現場でみんなで話し合っていったという独特の現場。主演の山本は「自分は演技が初めてだったので、脚本がなくても『映画ってこんなものなのかな』と思っていました。そのあと、他の仕事に行った時に『あ、脚本って普通はあるんだな』と気付きましたね」と苦笑い。山本を含むキャストのほとんどが演技未経験者だったが、キムは「純粋にすごいなと思いましたね。レッスンも何も受けていない方が5、6割ぐらいいたんですけど、皆さんの演技がとてもナチュラルで。それを見て、もはや演技にレッスンはいらないのかなと思いました。小島監督は『台詞を変えるのはどうか?』という僕らの提案にも、柔軟に対応してくれてありがたかったです」と述懐。それを聞いていた小島監督は「キャストにはリハーサルでそれぞれのキャラクターになりきってもらって、僕がインタビューをしました。それに自然に答えられるようになったら、やっとキャラクターが見えてくる。そうして役を作り上げていきました」と舞台裏を明かします。 そして、本作『JOINT』が、現役プロデューサーの観点から将来性のある新人監督を発掘する新藤兼人賞において、【銀賞】を受賞いたしました。受賞結果を受けての小島監督のコメントは以下の通りです。 この度は、新藤兼人賞銀賞に選んでいただき、とても光栄です。映画『JOINT』の題名は色々な意味を持っており、「大麻」や「レストラン」、「刑務所」や「映画」自体までも意味します。また今回の映画で一番重要な「つながり」という意味を持っています。人と人とのつながり、人生の不思議な巡り合わせでできた映画だと改めて感じます。長い製作期間を一緒に走り抜けたスタッフとキャスト、その唯一無二のチームとの出会いに感謝しかないです。本当にありがとうございます。(小島央大) 新藤兼人賞授賞式は12月3日(金)となります。 |
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映画『JOINT』は、渋谷ユーロスペース他全国順次公開中。 |
山本一賢
キム・ジンチョル キム・チャンバ
三井啓資 樋口想現 伊藤祐樹 櫻木綾 鐘ヶ江佳太
林田隆志 宇田川かをり 平山久能 二神光 伊藤慶徳
片岸佑太 南部映次 尚玄 渡辺万美
監督:小島央大
エグゼクティブプロデューサー:キム・チャンバ 脚本:HVMR
撮影監督:寺本慎太朗 照明:渡邊大和 録音・整音:五十嵐猛吏 衣装:YK.jr
ヘアメイク:安藤メイ 助監督:長橋隆一郎 ラインプロデューサー:翁長穂花
キャスティング:山本一賢 櫻木綾 録音助手:伊藤ゆきの オンライン編集:橋本悠平
配給:イーチタイム joint-movie.com 2020/日本/カラー/5.1ch /シネスコ ©小島央大/映画JOINT製作委員会