東京国際映画祭のコンペティション部門日本代表の『紙の月』の記者会見&舞台挨拶が行われました。 日時:10月25日(土) 先ずは記者会見 宮沢さん:こんにちは。7年ぶりの主演ということでとても大切に大切に作った映画が内外に紹介されて嬉しく思っています。 池松さん:宜しくお願いします。 監督:皆さんとお話出来ること楽しみにしています。 |
|
Q:コンペ作品として世界に挑みますが、その自信のほどは?
監督:日本語で考えて、日本語で作ってるんですが、できた映画がこういう機会を得て、世界でどういう位置付けにみえるのか想像するのは刺激的だし。楽しみです。競争ですからね。負けたくはないです。 宮沢さん:撮影中とても緻密な演出をなさる監督とりかと言う役を紙の月と言う映画を作る時間は妥協なく、これ以上出来ないところまでシーンを思ってその積み重なりが出来上がった作品ですので、自身もありますし、胸を張って皆さんにお届けできる作品になったと思います。 池松さん:そうですね。コンペを目指して作ったわけではないですが、選ばれたからには自信をもって、いい知らせを待ちたいと思います。 |
|
Q:なぜアメリカの音楽を使っているのは?
監督:好きな歌だったんですね。映画が終わった後で流れる歌ですが、男性から女性を観た時によく使う言葉ですけど。僕の中ではファムファタールになれる女の人なんていないよね。男性が女性を観ている歌だと思っています。映画の中でヒロインのりかを沢山の男性が見詰めてます。最後にすべての男性が彼女の後姿を見送る意味合いと。。。彼女の顔に合う曲だと思ったからです。 |
|
Q:国内外に注目されることになりましたが、海外から出演オファーを受けたら積極的に受けられますか?
宮沢さん:素敵な監督がいて、素敵な脚本があったらどこにでも飛んでいくつもりです。 |
|
Q:7年ぶりの主演で貯めていたものをすべて注ぎ込んだと。それは何だったのか?監督はそんな宮澤さんを演出して感じたことを。
宮澤さん:10代のころから映像の仕事をしていたのですが、30になった時に野田秀樹さんの透明人間のゆうげと言う舞台に参加させていただいたときに、はじめて演劇を創る場に携わった時に、あまりの自分の無力さに驚いてこのままじゃいけないと思いました。 40歳になるまでに出来るだけ舞台に心と時間を費やしたいと持ったんです。40歳でも舞台に立っていられることを目標にしていました。40になって映像と舞台のバランスがうまく取れるようになったところで、このお話が来ました。やろうと思ったときに来た!そのタイミングが凄くて。7年間で得て貯めたものをこの映像の世界に放出しようと。 監督:まさに彼女が舞台の世界にいて、映画から距離をとっているように見えていたので。映画の人間としては悔しいかなと。一か八かオファーしたら、やってくれると。僕としては自信になりました。でもタイミングが良かっただけというのは後で知ったんですけど。(爆笑) 宮沢さん:あのー。グッドタイミングだっただけではなくて。もちろん監督に興味があったんです。 池松さん:仕事やってるといろいろな女優さんと共演しますが、こんなに一つの作品に身も心も投げ出せる人を初めて見ました。 |
|
この後、これから上映される劇場に移動し舞台挨拶を行いました。 映画『紙の月』は11月15日より全国公開です! |
<story>
平凡な主婦が起こした巨額横領事件。衝撃のベストセラー、待望の映画化!
バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。細やかな気配り、丁寧な仕事ぶりによって顧客からの信頼を得て、上司からの評価も高い。何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂いはじめていました。そんなある日、梨花は年下の大学生、光太と出会う。
光太と過ごすうちに、ふと顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りただけだったが、その日から彼女の金銭感覚と日常が少しずつ歪み出す――。
作品名:『紙の月』
原作:「紙の月」(角田光代・角川春樹事務所刊/第25回柴田錬三郎賞受賞)
監督:吉田大八(『桐島、部活やめるってよ』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
脚本:早船歌江子(『ラッキーセブン』『未来日記』)
制作プロダクション:ROBOT
配給:松竹
(C)2014「紙の月」製作委員会
出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美
主題歌:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ『Femme Fatale』(ユニバーサル ミュージック)
公式Twitter:@kamino_tsuki 公式Facebook:www.facebook.com/kaminotsukimov