映画情報どっとこむ ralph

記者会見&ジャパンプレミア

 
韓国観客動員数5週連続第1位、韓国観客動員数750万のメガヒット(2024.12.26/KOFIC調べ)映画『베테랑2』(英題:I,THE EXECUTIONER)が、邦題を『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』とし日本公開が決定、4月11日(金)より公開となります。
 
この度、リュ・スンワン監督、W主演を務めるファン・ジョンミンとチョン・ヘインの来日!日本公開決定の喜びを、本作の見どころと共に、熱く、たっぷり語っていただきました!
本日のイベントは二部構成。第一部は、マスコミの皆様を対象とした【記者会見(質疑応答あり)】、第二部は、一般のお客様も入れた【ジャパンプレミア/上映前舞台挨拶】を実施しました。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
 
緊急来日記者会見&ジャパンプレミア
日時:4月3日(木) 
場所:新宿ピカデリー
登壇:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督
MC:古家正享 
 

映画情報どっとこむ ralph

来日記者会見

 
この日は二部構成で行われた本イベントだが、第一部では報道陣を対象とした来日記者会見を実施。
会場にやってきたリュ・スンワン監督が「皆さんこんにちは。今日は貴重な時間を割いて来てくださってありがとうございます」とあいさつ。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
続いてファン・ジョンミンが「このように日本に来て、映画を紹介できること、そしてこの場を設けてくださったことに感謝しております」と語ると、
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
チョン・ヘインも日本語で「皆さんにお会いできてうれしいです。韓国俳優のチョン・ヘインです。少し緊張しますね。今日は頑張りますので、よろしくお願いします」と会場に呼びかけた。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
 
本作は、2015年に韓国で動員1340万人という記録的大ヒットを記録した映画『ベテラン』の9年ぶりの続編となる。そのことを踏まえてリュ・スンワン監督が「前作は国内外で成功をおさめることができました。それは予想以上のことでしたが、当然ながらファン・ジョンミンさんを迎えて続編をつくろうと思いました。でも前作よりもいい作品をつくらなければというプレッシャーがあったので、着手するまでに時間がかかってしまいました。ただ9年もかかったとは思っていなくて。撮影をした時も9年ぶりというよりは、9日ぶりに撮っているような感覚でいました」と振り返る。
 
ファン・ジョンミンも「前作が終わった後に2を撮りたいねという話はしていたけど、1を超えるような、もっといい作品をつくろうということで監督は悩まれていて。それで時間がかかったんです。ただ監督とは、その間にほかの作品でもご一緒していたので、顔を合わせた時もやりづらさはなかった。やはり『ベテラン』という作品に込められたストーリーが観客の皆さんに支持を集めたわけで。まわりにも映画を観たという方も多かったんです。韓国ではお正月やお盆などに地上波で放送されていたので、あれからもう9年もたったのかという方も多かったと思います。自分たちとしても前作のすぐ後に撮ったんじゃないかという気がしています」としみじみと語った。
 
 さらにチョン・ヘインも「やはり前作が多くの方に愛された作品なので、作品に入る前から緊張していましたが、ファン・ジョンミン先輩のおかげで早く現場に溶け込むことができましたし、作品に対するプレッシャーを感じることなく、演技のことだけに集中できるよう助けていただけました。心より感謝しています」と語ると、「とにかく1日1日、シーンを撮り進める中で、プレッシャーはなくなっていきました。とにかくベストを尽くして、与えられた仕事に集中しようと思い、撮影に挑みました」と振り返った。
 
 そんな後輩の姿を温かなまなざしで見守っていたファン・ジョンミンは、「監督からも、ヘインさんが参加されると聞いて、私は両手を大きく掲げて拍手をしたことを思い出します。やはり前作は韓国でも大成功した作品ということで、作品自体に大きなエネルギーがあるわけです。我々は前作から参加しているため、それまでの継続性や、築き上げたものがあるけど、ここから新たに参加するのはやりづらさやプレッシャーもあったと思う。彼は(ドラマ「となりのMr.パーフェクト」の原題である)“お母さんの友達の息子”というイメージが強い人なので、そういう人が難しい役どころを演じるということのプレッシャーもあったと思う。ただ映画を観ていただければ分かると思うんですけど、そんなプレッシャーを乗り越えて、非常に見事な演技をされているので。われわれは心からの拍手を送りたいと思います」と語った。
 
 さらに「アクションシーンで印象に残っているところは?」という質問を受けたチョン・ヘインは、「とにかく今回はアクションシーンが多くて。記憶に残っているのは、私が演じたパク・ソヌの大事なところを、ソ・ドチョル刑事に加撃されたところですね。それはとても苦しかったですし、撮影の時も困った記憶があります」と語って会場を沸かせると、ファン・ジョンミンも「この作品はとにかく冬の寒い時期に撮影をしていたんですが、屋上に水をまいてのアクションシーンがあって。とにかくあまりにも寒すぎて、うまく撮れるかどうかという意識はなくなってしまい。とにかく早く帰ってシャワーを浴びたいと。そのことばかり考えていました。あのシーンだけで5日間、夜通し撮っていたんです」と明かし、会場の記者を驚かせた。
 
 そして本作のタイトルにかけて「あなたが思う理想のベテランは?」という質問も。それに対してリュ・スンワン監督が「こういった質問にうまく答えられるのがベテランだけど、私はまだうまく答えられないですね」と笑うと、チョン・ヘインが「僕が考えるベテランというのは、二つあるような気がします。まずはアクションや犯罪アクションができる人。まさにこの作品がシリーズとして多くの人に愛されてほしいと思います。そしてもうひとつの意味でのベテランというのは、それぞれの居場所で自分の仕事を一生懸命頑張って。そして他人にとって規範になる人。ほかの人を助けられる人がベテランだと思います」とコメント。
 
 その言葉を聞いたファン・ジョンミンが「その話、僕が言おうと思っていたのに先に言われてしまいましたね」とおどけながらコメントし、会場を沸かせると、「こういう人がベテランなんですよ」と笑ったリュ・スンワン監督。そしてあらためて「理想的なベテラン像……難しい質問ですね。でもヘインさんが言った通り、自分の居場所の中で仕事をしている人たち、さらにはここにいらっしゃる方もそうだと思うんですが、仕事を離れた場所であっても、自分の人生の中で、主婦の方なら主婦として、父親ならば父親として、学生ならば学生としてと、自分のやるべきことをしっかりとやりながら、自分の人生をしっかりと生きる。まさにここにいる皆さんすべてがベテランなんじゃないかと思います」と呼びかけた。
 

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ジャパンプレミア

 
 続いて第二部では、観客を入れてのジャパンプレミア・イベントが行われ、映画上映前に舞台あいさつを実施。あらためて3人がステージに登壇すると、会場からは大きな歓声がわき起こった。
 
 そしてあらためて9年ぶりの新作ということにリュ・スンワン監督も「9年という時間は非常に長い時間ですが、私たちはいつも続編をつくろうと話し合っていました。ただお互いに家で育てている子どもたちが大きくなっていく姿を見て、時間がたったなとは思うけど、私たちの時間はまったく別でした。9年という時間は、この作品がさらに発展して、主人公のすてきな成長を見せたいと思って悩んだ時間なんです。今日、皆さんに映画を観ていただいて、その9年という時間を十分に感じていただき、それに見合った楽しさを皆さんに届けられるんじゃないかと思います」とあいさつ。
ジャパンプレミア
 
 ファン・ジョンミンも「『ベテラン』という作品は我々にとってもそうですが、韓国映画に従事する人たちにとっても非常に重要な作品なのです。それはコロナ禍によって、韓国の映画産業が打撃を受け、劇場で映画を観られない状況に陥っていたからです。だからこそこの映画で映画館、および韓国映画界に活力を取り戻したい。元気になってほしい。映画館に観客が戻ってきてほしいと思い、つくった作品です。幸いなことに本当に多くのお客さまに映画館に足を運んでいただき、応援していただき、韓国映画界もまた少し良くなって。活況を取り戻してきたわけで、そのおかげでこうして我々も日本に来ることができたのではないかと思っています」と力強くコメント。さらに「私が皆さんにお伝えしたいことは、まずはこの場にお招きいただきありがとうございますということと、皆さんに楽しんでご覧いただきたいということ。見終わった後は私まで連絡をいただけたらと思います。電話番号は010-000-0000です」と冗談めかして付け加え、会場を笑いに包んだ。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
 
 また「学生の頃に前作を観ていたので、この作品のオファーを受けた時は夢のようでした。ただプレッシャーもありましたが、ファン・ジョンミン先輩が自ら私に声をかけてくれて、普段お酒はお飲みにならないのに『一杯やろう』と誘ってくれた。ですからとても気が楽になって、楽しく撮影ができました」と感謝すると、ファン・ジョンミンも「彼もプレッシャーは大きかったと思いますが、それにもかかわらずスポンジのように吸収して受け止める、本当にすばらしいエネルギーを持つ俳優さんだと思いました。とにかく彼が人に接する時の姿や、作品への取り組み方などは、逆に自分の方が学ばせていただいた」とコメント。さらにチョン・ヘインの手をとって「私はチョン・ヘインさんが大好きです!」と宣言すると、会場も大喝采となった。
 
 韓国では350回ほどの舞台あいさつを行ってきたというファン・ジョンミン。「やはりお客さまに直接触れあえる機会は大きなものですよね」という司会者の言葉に「もちろんです!」と力強くうなづくと、「今日もここにいる皆さまと、映画を通じてコミュニケーションをとりたいという願いを持ってやってきました。皆さまと目を合わせてごあいさつをしながら、『こんな映画を撮りました』『これからこんな映画をご紹介します』といった具合にお披露目するこの時間が、俳優の私たちにとって、本当に大きな時間であり、思い出に残るもの。それはとても光栄なものなんです。ですから、舞台あいさつの最中というのはとても楽しい時間を過ごしてたので。350回という回数を聞くと、かなりの数だなと思いますが、その最中は楽しんでやっていました」とコメント。
 
 チョン・ヘインも「日本には何回も来ていますが、本業である俳優として、出演した作品をもってごあいさつできることが一番胸が熱くなる瞬間です。韓国では舞台あいさつをたくさんしたわけですが、実はその舞台あいさつを通じて健康になったんです。なぜかというと、舞台あいさつでは階段をのぼったり下りたりということを何度もするので。自然と下半身が強くなりました」と笑いつつも、
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
「でもここに立っていると舞台あいさつをした時の瞬間や思い出がよみがえってきます。それは僕にとって本当に大きなプレゼントとなりました。本当にありがとうございます」と語ると会場からは大きな拍手がわき起こった。
 
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
 そしてその後、写真撮影の時間となったが、その間もファンからの歓声は鳴りやまずに大盛り上がり。その様子を見たファン・ジョンミンが、隣のチョン・ヘインに「客席を一周してきたらどうですか?」と提案すると会場は大喝采。その言葉を受けたチョン・ヘインが客席の間を練り歩くと会場内も興奮のるつぼに。この日のイベントは終始、大盛り上がりとなった。
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』
 

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『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』

原題:베테랑2

英題:I,THE EXECUTIONER

 
法では裁かれなかった悪人を私刑する“犯人”は、殺人鬼か正義のヒーローか?
犯罪と戦うベテラン刑事×犯罪を憎む新人刑事が、見えない犯人を追い詰める、
善悪の境界線を揺るがすクライムアクションが、遂に日本上陸!
 
韓国観客動員数5週連続第1位、750万人突破のメガヒット!
(2024.12.26/KOFIC調べ)
韓国を代表するヒットメーカーリュ・スンワン監督×ファン・ジョンミン×チョン・へインの最強タッグ!
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
本作は、2015年に公開され韓国で1340万人を動員し大ヒットした痛快アクション『ベテラン』の第二弾となる。韓国を代表するヒットメーカーで『密輸 1970』『モガディシュ 脱出までの14日間』などを手掛けてきたリュ・スンワン監督が前作に続きメガホンを取り、『ソウルの春』『工作 黒金星と呼ばれた男』「ナルコの神」など話題作に次々と出演し累計観客動員数1億俳優と名高いファン・ジョンミンが満を持し9年の時を経てベテラン刑事ソ・ドチョル役で再び主演、前作以上にキレのある激しいアクションを披露する。さらに新たに凶悪犯罪捜査班に加わる新人刑事パク・ソヌ役に、『ソウルの春』「D.P.-脱走兵追跡官-」「となりのMr.パーフェクト」で人気の注目俳優チョン・ヘインがW主演し最強タッグを組み、前作以上にパワーアップして帰ってきた。さらに凶悪犯罪捜査班のメンバーとしておなじみの「イカゲーム」シーズン2のオ・ダルス、「涙の女王」のチャン・ユンジュ、『デビルズ・ゲーム』のオ・デファン、「ラブレイン」のキム・シフ、さらに「財閥×刑事」「ユミの細胞たち」のアン・ボヒョンと豪華メンバーが集結した!
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
前作では、巨大財閥と広域捜査隊の対決を描いたが、今作では、連続殺人鬼と凶悪犯罪捜査班の対決だ。法の網の目をすり抜けた悪人たちを粛正する報復殺人。犯人は殺人鬼か正義のヒーローなのかー?家族のことを気遣う暇もなく昼夜を問わず犯罪と戦うベテラン刑事ソ・ドチョルと、凶悪犯罪捜査班の刑事たちに新たな試練が訪れる。法では裁かれなかった悪人が次々と殺害される事件が発生するが、あたかも悪人に報復しているかのよう見えた。不条理な司法制度に憤っていた世論は、私刑を下す犯人を善と悪を裁く伝説上の生き物“ヘチ”と呼び、正義のヒーローともてはやすようになる。ドチョルに心酔する正義感溢れる新人刑事パク・ソヌが加わり、事件は解決に近づくかのように見えたが、彼らをあざ笑うかのように連続殺人犯は次の殺人対象を名指しする予告編をインターネットに公開する―。
メディアに扇動され“ヘチ”に熱狂していく大衆心理を横目に、ドチョルたち凶悪犯罪捜査班は、善悪の境界線を超えてしまった偽りの正義のヒーローに立ち向かう!刑事としてのプライドと正義感がぶつかり合う激しいアクションシーンに興奮が止まらない!第77回カンヌ国際映画祭および第49回トロント国際映画祭に公式招待され、第45回青龍映画賞最優秀作品賞ほか7部門ノミネート(助演男優賞、技術賞受賞)され、『ソウルの春』『破墓/パミョ』『犯罪都市PUNISHMENT』に続く2024年の話題作となった。
 
 
物語・・・
善悪の境界線を越えるな
悪人を私刑する“犯人”は殺人鬼か正義のヒーローか?
韓国で750万人が熱狂した善悪の境界線を揺るがすクライムアクション
ベテラン刑事ソ・ドチョルと、凶悪犯罪捜査班の刑事たち。法では裁かれなかった悪人が連続して殺された。不条理な司法制度に憤っていた世論は、私刑を下す犯人を善と悪を裁く伝説上の生き物“ヘチ”と呼び、正義のヒーローともてはやすようになる。新人刑事パク・ソヌが加わり、事件は解決に近づくかのように見えたが・・・。
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
 

**********************************

監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン、イ・ウォンジェ
上映時間:118分
出演:ファン・ジョンミン、チョン・へイン、アン・ボヒョン、オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファン、キム・シフ、シン・スンファン
2024年/韓国/韓国語/118分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳 根本理恵
提供:KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA 
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス 
ⓒ 2024 CJ ENM Co., Ltd., Filmmakers R&K ALL RIGHTS RESERVED

緊急来日!!!ファン・ジョンミン&チョン・ヘイン&リュ・スンワン監督登壇
『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』記者会見&ジャパンプレミア

映画情報どっとこむ ralph 記者会見&ジャパンプレミア
 
韓国観客動員数5週連続第1位、韓国観客動員数750万のメガヒット(2024.12.26/KOFIC調べ)映画『베테랑2』(英題:I,THE EXECUTIONER)が、邦題を『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』とし日本公開が決定、4月11日(金)より公開となります。
 
この度、リュ・スンワン監督、W主演を務めるファン・ジョンミンとチョン・ヘインの来日!日本公開決定の喜びを、本作の見どころと共に、熱く、たっぷり語っていただきました!
本日のイベントは二部構成。第一部は、マスコミの皆様を対象とした【記者会見(質疑応答あり)】、第二部は、一般のお客様も入れた【ジャパンプレミア/上映前舞台挨拶】を実施しました。

 
緊急来日記者会見&ジャパンプレミア
日時:4月3日(木) 
場所:新宿ピカデリー
登壇:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督
MC:古家正享 
 

映画情報どっとこむ ralph 来日記者会見
 
この日は二部構成で行われた本イベントだが、第一部では報道陣を対象とした来日記者会見を実施。会場にやってきたリュ・スンワン監督が「皆さんこんにちは。今日は貴重な時間を割いて来てくださってありがとうございます」とあいさつ。続いてファン・ジョンミンが「このように日本に来て、映画を紹介できること、そしてこの場を設けてくださったことに感謝しております」と語ると、チョン・ヘインも日本語で「皆さんにお会いできてうれしいです。韓国俳優のチョン・ヘインです。少し緊張しますね。今日は頑張りますので、よろしくお願いします」と会場に呼びかけた。
 
本作は、2015年に韓国で動員1340万人という記録的大ヒットを記録した映画『ベテラン』の9年ぶりの続編となる。そのことを踏まえてリュ・スンワン監督が「前作は国内外で成功をおさめることができました。それは予想以上のことでしたが、当然ながらファン・ジョンミンさんを迎えて続編をつくろうと思いました。でも前作よりもいい作品をつくらなければというプレッシャーがあったので、着手するまでに時間がかかってしまいました。ただ9年もかかったとは思っていなくて。撮影をした時も9年ぶりというよりは、9日ぶりに撮っているような感覚でいました」と振り返る。
 
ファン・ジョンミンも「前作が終わった後に2を撮りたいねという話はしていたけど、1を超えるような、もっといい作品をつくろうということで監督は悩まれていて。それで時間がかかったんです。ただ監督とは、その間にほかの作品でもご一緒していたので、顔を合わせた時もやりづらさはなかった。やはり『ベテラン』という作品に込められたストーリーが観客の皆さんに支持を集めたわけで。まわりにも映画を観たという方も多かったんです。韓国ではお正月やお盆などに地上波で放送されていたので、あれからもう9年もたったのかという方も多かったと思います。自分たちとしても前作のすぐ後に撮ったんじゃないかという気がしています」としみじみと語った。
 
 さらにチョン・ヘインも「やはり前作が多くの方に愛された作品なので、作品に入る前から緊張していましたが、ファン・ジョンミン先輩のおかげで早く現場に溶け込むことができましたし、作品に対するプレッシャーを感じることなく、演技のことだけに集中できるよう助けていただけました。心より感謝しています」と語ると、「とにかく1日1日、シーンを撮り進める中で、プレッシャーはなくなっていきました。とにかくベストを尽くして、与えられた仕事に集中しようと思い、撮影に挑みました」と振り返った。
 
 そんな後輩の姿を温かなまなざしで見守っていたファン・ジョンミンは、「監督からも、ヘインさんが参加されると聞いて、私は両手を大きく掲げて拍手をしたことを思い出します。やはり前作は韓国でも大成功した作品ということで、作品自体に大きなエネルギーがあるわけです。我々は前作から参加しているため、それまでの継続性や、築き上げたものがあるけど、ここから新たに参加するのはやりづらさやプレッシャーもあったと思う。彼は(ドラマ「となりのMr.パーフェクト」の原題である)“お母さんの友達の息子”というイメージが強い人なので、そういう人が難しい役どころを演じるということのプレッシャーもあったと思う。ただ映画を観ていただければ分かると思うんですけど、そんなプレッシャーを乗り越えて、非常に見事な演技をされているので。われわれは心からの拍手を送りたいと思います」と語った。
 
 さらに「アクションシーンで印象に残っているところは?」という質問を受けたチョン・ヘインは、「とにかく今回はアクションシーンが多くて。記憶に残っているのは、私が演じたパク・ソヌの大事なところを、ソ・ドチョル刑事に加撃されたところですね。それはとても苦しかったですし、撮影の時も困った記憶があります」と語って会場を沸かせると、ファン・ジョンミンも「この作品はとにかく冬の寒い時期に撮影をしていたんですが、屋上に水をまいてのアクションシーンがあって。とにかくあまりにも寒すぎて、うまく撮れるかどうかという意識はなくなってしまい。とにかく早く帰ってシャワーを浴びたいと。そのことばかり考えていました。あのシーンだけで5日間、夜通し撮っていたんです」と明かし、会場の記者を驚かせた。
 
 そして本作のタイトルにかけて「あなたが思う理想のベテランは?」という質問も。それに対してリュ・スンワン監督が「こういった質問にうまく答えられるのがベテランだけど、私はまだうまく答えられないですね」と笑うと、チョン・ヘインが「僕が考えるベテランというのは、二つあるような気がします。まずはアクションや犯罪アクションができる人。まさにこの作品がシリーズとして多くの人に愛されてほしいと思います。そしてもうひとつの意味でのベテランというのは、それぞれの居場所で自分の仕事を一生懸命頑張って。そして他人にとって規範になる人。ほかの人を助けられる人がベテランだと思います」とコメント。
 
 その言葉を聞いたファン・ジョンミンが「その話、僕が言おうと思っていたのに先に言われてしまいましたね」とおどけながらコメントし、会場を沸かせると、「こういう人がベテランなんですよ」と笑ったリュ・スンワン監督。そしてあらためて「理想的なベテラン像……難しい質問ですね。でもヘインさんが言った通り、自分の居場所の中で仕事をしている人たち、さらにはここにいらっしゃる方もそうだと思うんですが、仕事を離れた場所であっても、自分の人生の中で、主婦の方なら主婦として、父親ならば父親として、学生ならば学生としてと、自分のやるべきことをしっかりとやりながら、自分の人生をしっかりと生きる。まさにここにいる皆さんすべてがベテランなんじゃないかと思います」と呼びかけた。
 
映画情報どっとこむ ralph ジャパンプレミア
 
 続いて第二部では、観客を入れてのジャパンプレミア・イベントが行われ、映画上映前に舞台あいさつを実施。あらためて3人がステージに登壇すると、会場からは大きな歓声がわき起こった。
 
 そしてあらためて9年ぶりの新作ということにリュ・スンワン監督も「9年という時間は非常に長い時間ですが、私たちはいつも続編をつくろうと話し合っていました。ただお互いに家で育てている子どもたちが大きくなっていく姿を見て、時間がたったなとは思うけど、私たちの時間はまったく別でした。9年という時間は、この作品がさらに発展して、主人公のすてきな成長を見せたいと思って悩んだ時間なんです。今日、皆さんに映画を観ていただいて、その9年という時間を十分に感じていただき、それに見合った楽しさを皆さんに届けられるんじゃないかと思います」とあいさつ。
 
 ファン・ジョンミンも「『ベテラン』という作品は我々にとってもそうですが、韓国映画に従事する人たちにとっても非常に重要な作品なのです。それはコロナ禍によって、韓国の映画産業が打撃を受け、劇場で映画を観られない状況に陥っていたからです。だからこそこの映画で映画館、および韓国映画界に活力を取り戻したい。元気になってほしい。映画館に観客が戻ってきてほしいと思い、つくった作品です。幸いなことに本当に多くのお客さまに映画館に足を運んでいただき、応援していただき、韓国映画界もまた少し良くなって。活況を取り戻してきたわけで、そのおかげでこうして我々も日本に来ることができたのではないかと思っています」と力強くコメント。さらに「私が皆さんにお伝えしたいことは、まずはこの場にお招きいただきありがとうございますということと、皆さんに楽しんでご覧いただきたいということ。見終わった後は私まで連絡をいただけたらと思います。電話番号は010-000-0000です」と冗談めかして付け加え、会場を笑いに包んだ。
 
 また「学生の頃に前作を観ていたので、この作品のオファーを受けた時は夢のようでした。ただプレッシャーもありましたが、ファン・ジョンミン先輩が自ら私に声をかけてくれて、普段お酒はお飲みにならないのに『一杯やろう』と誘ってくれた。ですからとても気が楽になって、楽しく撮影ができました」と感謝すると、ファン・ジョンミンも「彼もプレッシャーは大きかったと思いますが、それにもかかわらずスポンジのように吸収して受け止める、本当にすばらしいエネルギーを持つ俳優さんだと思いました。とにかく彼が人に接する時の姿や、作品への取り組み方などは、逆に自分の方が学ばせていただいた」とコメント。さらにチョン・ヘインの手をとって「私はチョン・ヘインさんが大好きです!」と宣言すると、会場も大喝采となった。
 
 韓国では350回ほどの舞台あいさつを行ってきたというファン・ジョンミン。「やはりお客さまに直接触れあえる機会は大きなものですよね」という司会者の言葉に「もちろんです!」と力強くうなづくと、「今日もここにいる皆さまと、映画を通じてコミュニケーションをとりたいという願いを持ってやってきました。皆さまと目を合わせてごあいさつをしながら、『こんな映画を撮りました』『これからこんな映画をご紹介します』といった具合にお披露目するこの時間が、俳優の私たちにとって、本当に大きな時間であり、思い出に残るもの。それはとても光栄なものなんです。ですから、舞台あいさつの最中というのはとても楽しい時間を過ごしてたので。350回という回数を聞くと、かなりの数だなと思いますが、その最中は楽しんでやっていました」とコメント。
 
 チョン・ヘインも「日本には何回も来ていますが、本業である俳優として、出演した作品をもってごあいさつできることが一番胸が熱くなる瞬間です。韓国では舞台あいさつをたくさんしたわけですが、実はその舞台あいさつを通じて健康になったんです。なぜかというと、舞台あいさつでは階段をのぼったり下りたりということを何度もするので。自然と下半身が強くなりました」と笑いつつも、「でもここに立っていると舞台あいさつをした時の瞬間や思い出がよみがえってきます。それは僕にとって本当に大きなプレゼントとなりました。本当にありがとうございます」と語ると会場からは大きな拍手がわき起こった。
 
 そしてその後、写真撮影の時間となったが、その間もファンからの歓声は鳴りやまずに大盛り上がり。その様子を見たファン・ジョンミンが、隣のチョン・ヘインに「客席を一周してきたらどうですか?」と提案すると会場は大喝采。その言葉を受けたチョン・ヘインが客席の間を練り歩くと会場内も興奮のるつぼに。この日のイベントは終始、大盛り上がりとなった。

 

映画情報どっとこむ ralph

『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』

原題:베테랑2

英題:I,THE EXECUTIONER

 
法では裁かれなかった悪人を私刑する“犯人”は、殺人鬼か正義のヒーローか?
犯罪と戦うベテラン刑事×犯罪を憎む新人刑事が、見えない犯人を追い詰める、
善悪の境界線を揺るがすクライムアクションが、遂に日本上陸!
 
韓国観客動員数5週連続第1位、750万人突破のメガヒット!
(2024.12.26/KOFIC調べ)
韓国を代表するヒットメーカーリュ・スンワン監督×ファン・ジョンミン×チョン・へインの最強タッグ!
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
本作は、2015年に公開され韓国で1340万人を動員し大ヒットした痛快アクション『ベテラン』の第二弾となる。韓国を代表するヒットメーカーで『密輸 1970』『モガディシュ 脱出までの14日間』などを手掛けてきたリュ・スンワン監督が前作に続きメガホンを取り、『ソウルの春』『工作 黒金星と呼ばれた男』「ナルコの神」など話題作に次々と出演し累計観客動員数1億俳優と名高いファン・ジョンミンが満を持し9年の時を経てベテラン刑事ソ・ドチョル役で再び主演、前作以上にキレのある激しいアクションを披露する。さらに新たに凶悪犯罪捜査班に加わる新人刑事パク・ソヌ役に、『ソウルの春』「D.P.-脱走兵追跡官-」「となりのMr.パーフェクト」で人気の注目俳優チョン・ヘインがW主演し最強タッグを組み、前作以上にパワーアップして帰ってきた。さらに凶悪犯罪捜査班のメンバーとしておなじみの「イカゲーム」シーズン2のオ・ダルス、「涙の女王」のチャン・ユンジュ、『デビルズ・ゲーム』のオ・デファン、「ラブレイン」のキム・シフ、さらに「財閥×刑事」「ユミの細胞たち」のアン・ボヒョンと豪華メンバーが集結した!
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
前作では、巨大財閥と広域捜査隊の対決を描いたが、今作では、連続殺人鬼と凶悪犯罪捜査班の対決だ。法の網の目をすり抜けた悪人たちを粛正する報復殺人。犯人は殺人鬼か正義のヒーローなのかー?家族のことを気遣う暇もなく昼夜を問わず犯罪と戦うベテラン刑事ソ・ドチョルと、凶悪犯罪捜査班の刑事たちに新たな試練が訪れる。法では裁かれなかった悪人が次々と殺害される事件が発生するが、あたかも悪人に報復しているかのよう見えた。不条理な司法制度に憤っていた世論は、私刑を下す犯人を善と悪を裁く伝説上の生き物“ヘチ”と呼び、正義のヒーローともてはやすようになる。ドチョルに心酔する正義感溢れる新人刑事パク・ソヌが加わり、事件は解決に近づくかのように見えたが、彼らをあざ笑うかのように連続殺人犯は次の殺人対象を名指しする予告編をインターネットに公開する―。
メディアに扇動され“ヘチ”に熱狂していく大衆心理を横目に、ドチョルたち凶悪犯罪捜査班は、善悪の境界線を超えてしまった偽りの正義のヒーローに立ち向かう!刑事としてのプライドと正義感がぶつかり合う激しいアクションシーンに興奮が止まらない!第77回カンヌ国際映画祭および第49回トロント国際映画祭に公式招待され、第45回青龍映画賞最優秀作品賞ほか7部門ノミネート(助演男優賞、技術賞受賞)され、『ソウルの春』『破墓/パミョ』『犯罪都市PUNISHMENT』に続く2024年の話題作となった。
 
 
物語・・・
善悪の境界線を越えるな
悪人を私刑する“犯人”は殺人鬼か正義のヒーローか?
韓国で750万人が熱狂した善悪の境界線を揺るがすクライムアクション
ベテラン刑事ソ・ドチョルと、凶悪犯罪捜査班の刑事たち。法では裁かれなかった悪人が連続して殺された。不条理な司法制度に憤っていた世論は、私刑を下す犯人を善と悪を裁く伝説上の生き物“ヘチ”と呼び、正義のヒーローともてはやすようになる。新人刑事パク・ソヌが加わり、事件は解決に近づくかのように見えたが・・・。
ベテラン 凶悪犯罪捜査班
 

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監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン、イ・ウォンジェ
上映時間:118分
出演:ファン・ジョンミン、チョン・へイン、アン・ボヒョン、オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファン、キム・シフ、シン・スンファン
2024年/韓国/韓国語/118分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳 根本理恵
提供:KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA 
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス 
ⓒ 2024 CJ ENM Co., Ltd., Filmmakers R&K ALL RIGHTS RESERVED

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