映画情報どっとこむ ralph そんな元気になれる映画『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて』は、10月16日(土)ユーロスペースにて初日舞台挨拶を2回行いました。トレンド入りした「イタイケに恋して」ではSNSをざわつかせ、そして「八重子のハミング」では認知症の妻をいたわる初老の夫をしみじみと演じ、幅広い層から支持される俳優升毅が登壇。

朝の回は、さわやかカジュアル系ファッションで登場、キレッキレのSNSとインスタライブも人気、プチブレイクのイケオジ升毅の“ここだけの話”を野村監督が初披露。歩きはじめる言葉たち

夜の回はモード系イケオジファッションで登場、佐々部監督と親交の深い笠井信輔氏を迎え、還暦を過ぎてからの大親友佐々部監督との胸アツ秘話を涙ながらに語りました。歩きはじめる言葉たち

朝の回:『歩きはじめる言葉たち』初日舞台挨:
日付:10月16日(土)
会場:ユーロスペース
登壇:升毅 野村展代監督

夜の回:『歩きはじめる言葉たち』初日舞台挨:
日付:10月16日(土)
会場:ユーロスペース
登壇:升毅 野村展代監督、司会笠井信輔

映画情報どっとこむ ralph 朝の回
野村監督「最初は劇映画で佐々部清監督が撮る予定でした。しかし資金繰りでストップ、私がドキュメンタリーを撮るということで佐々部監督には背中をおしてもらいました。撮影を始めて20日後佐々部監督が急逝、私たちはそのままをドキュメンタリーでとることになりました。あらためて升毅さんが合流することに。」
升「ぼくと、野村監督、早坂カメラマンの、佐々部組の同期3人の想いが映画になりました。劇映画の時は、漂流ポストの赤川さんの役を演じる予定だったので、とつぜん、手紙を出す立場になりました、複雑な想いです。」
監督「この映画は、佐々部監督への手紙と思って作りました。
升「長い時間、便せんを前にして悩みました。佐々部監督への手紙は「2軒の店でまた会いましょう」というような内容になったのかな」。映画に登場する川上住職の言葉「悲しみを抱きしめて生きていく」の言葉にも救われました。」
監督「漂流ポストの手紙をたくさん読みました。ふつうの会話に胸が打たれました。」
升「手紙の変化が伝わってきました。ぼくたちもそうなっていくのかもしれない」
監督「親友同士だった佐々部監督と升さん、おじさん二人が仲良く、カラオケしたり、仕事したり楽しそうな姿を見るのが好きでした。そのイケオジの素敵な場面を見ることが無くなってしまいました。」
升「65歳だからイケオジイだよ((笑)。佐々部監督がいなくなってしまったことを抱きしめながら、みんなで話せることを、佐々部監督に感謝だね。あのとき言っておけばよかった、とか手紙を書きはじめるきっかけになりますね」

夜の回
笠井「佐々部監督と仲良くさせていただいた一人です。手紙を投函する立場になってしまったこと、驚きました」
升「佐々部組のみんな、手紙を書けるのかな、と思いましたが、みんな勇気を出して佐々部監督への手紙を書いてくれました。とても複雑な気持ちで読みました。」
笠井「升さんの佐々部監督への手紙の言葉「大好き」に心打たれました」
升「(涙声で)一言で、というと・・・シンプルな言葉がでてきました」
野村監督「升さんがまだ泣いてしまう・・・泣いている姿も撮ろう、と思いました」
笠井「升さんと佐々部監督の関係性が示していますね。佐々部監督の思い出は?」
升「恩人です。40年俳優人生で初の主演映画「八重子のハミング」。佐々部監督を男にしたい、と思いました。映画の撮影が終わってからも二人で映画館の舞台挨拶周りをしました」
笠井「佐々部監督は西城秀樹さん「傷だらけのローラ」をカラオケでよく歌うと聞いていますが、この映画では野口五郎さんの歌を?」
升「スナックのママが五郎ファンなんです」
笠井「歌声はなかったようですが・・」
野村監督「すみません・・・大人の事情です((笑)、有名な曲なんで・・」
笠井「升さんのモノローグ、素晴らしかったです。あの文章は、心の声に合っていましたね」
升「自分の気持ちを書いて、それを野村監督に見ていただいて、気持ちで撮りました」
野村監督「佐々部監督だったら、俳優の意図をくみ取る方だったのでまねしてやってみました」
笠井「佐々部監督への想いとともに、普遍的な物語になりました。最後に佐々部監督の肉声を入れましたね」
野村監督「佐々部監督からのお返事という意味で入れたかった。升さんが、佐々部監督への手紙をうまく書けなくて・・それについて、佐々部監督なら「升さん、ずっとつらかったよね、それでいいよ、OKだよ」って言ってくれるんじゃないかと」
升「(涙声)野村監督ずるいな。佐々部監督、いないのに、一緒に撮ってる、という気持ちがあった、あの声を聞けてとても嬉しかったです」
歩きはじめる言葉たち

映画情報どっとこむ ralph 還暦過ぎての大親友 佐々部清監督ロスにジタバタする升毅 こころの旅
震災被災地岩手、故郷山口、遺作鹿児島・・・佐々部監督のこころの風景を訪ね、人々と泣き、歌い、語る、升の飾らない姿にほろっとさせられ、いつしか生きる力、人生を楽しむ力が再びわいてくる――

『歩きはじめる言葉たち』

公式サイト:
https://hyoryu-post.com/


東日本大震災から10年。岩手県陸前高田市にひっそりと佇む森の小舎(もりのこや)。大切な人を亡くし、悲しみを抱えた人々からの手紙を受け取り続ける「漂流ポスト3.11」。映画監督:佐々部清氏の遺影に手を合わせる1人の男性。2020年3月に急逝した佐々部氏に想いを馳せる俳優升毅の姿。「監督のよーいスタートがないのにカメラが回っているのが不思議な気がする…」升は喪失感を抱えたまま、佐々部氏ゆかりの地や親しかった人々を訪ねる旅に出る。佐々部氏が生前に果たせなかった、東日本大震災の被災地での映画作りを思い、岩手県陸前高田市に足を運ぶ。そこで出会った「漂流ポスト3.11」と被災地の今の姿。さらに旅先でのインタビューを重ね「生きること」を改めて考え、感じていく升毅。佐々部氏の仲間たちから託された「手紙」を携え、再び漂流ポストを訪れた彼が、孤独と向き合い、ペンを手に取る。そこに今を生きることへの答えへはあるのか―― 。
歩きはじめる言葉たち

***********************************

升 毅 |伊嵜充則 三浦貴大 比嘉愛未 中村優一|佐々部 清
企画プロデュース/監督:野村展代 撮影/共同監督:早坂 伸 協力プロデューサー:倉増京平
特別協賛:大東建託グループみらい基金 後援:岩手県陸前高田市 
協力:森の小舎「漂流ポスト3.11」赤川勇治
配給:アークエンタテインメント 
製作:Team漂流ポスト(株式会社スパイスクッキー/キアロスクーロ撮影事務所) 2021/90分/ビスタ/5.1ch
©2021 Team漂流ポスト
関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ